フォーミュラE、 シーズン11は佳境へ!ジャカルタ、GEN3 Evoでの初レース
サリナ・ジャカルタE-Prix 決勝は日本時間6月21日17:05スタート

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ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、2025年6月21日(土)にシーズン11の第12戦としてインドネシア・ジャカルタへ再上陸。会場はアンチョール・ビーチに設けられた全長2.37kmの市街地コースで、22名のドライバーが同国では初披露となるGEN3 Evoマシンで挑む
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シーズン11はここまでの11戦を通じて7人の異なる優勝者が誕生し、15人が表彰台に上がる、かつてない接戦を展開中。現在、日産フォーミュラEチームのオリバー・ローランドがドライバーズ選手権を171ポイントでリードしている
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サリナ・ジャカルタE-Prixの後は、7月12日(土)・13日(日)にベルリンで第13戦・第14戦が開催される
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、シーズン11の第12戦としてジャカルタへと再上陸します。世界トップクラスの22名のドライバーが、インドネシアでは初披露となるGEN3 Evoマシンで競い合い、白熱した戦いが予想されます。
舞台となるのは東南アジア最大の公園で毎日約4万人が訪れる観光スポットでもある、「アンチョール・ビーチ」沿いに特設された市街地コースです。バンク(傾斜)セクションや起伏、バンピーな路面、さらにはテクニカルセクションと高速コーナーが組み合わされ、ドライバーたちにとって本格的な腕試しとなります。
全長2.37km、18ターンからなるこのサーキットは、スタート/フィニッシュストレートを長く駆け抜けた後、タイトなオープニングセクターから始まります。ターン1の右コーナーには十分な操縦スペースがあり、その後ドライバーはアンチョール・ビーチ・シティをかすめるように、流れるような連続ターンへと進みます。
最終セクターは、ターン12の高速右コーナーと、混雑が予想されるターン13のヘアピンへと続く長いストレートの後に続く複雑なセクションです。ターン18の扱いにくい左コーナーでラップを締めくくり、長いホームストレートを下るための力強いスリングショットが必要となります。
このサーキット開発は、都市に永続的なレガシーを残しながら、アンチョール・ビーチに新たな命を吹き込み、パンデミック後の都市の観光復活を牽引することを目的としています。シリーズがジャカルタ市街地で最後にレースを行ったのは、シーズン9(2023-24年)でした。このイベントは、フォーミュラEにとってインドネシアへの待望の再訪となります。インドネシアは2050年までに完全なEV化を目指しており、ジャカルタ当局はこの地域をイノベーション拠点とする方針を示しています。
2025サリナ・ジャカルタE-Prixは、6月21日(土)現地時間15:05(日本時間:同日17:05)に決勝スタートの予定です。
2025サリナ・ジャカルタE-Prix放送情報
※日本はJ SPORTSとBSフジで放送予定。放送日時など詳細は各ウェブサイトでご確認ください。

全スケジュールはこちら:https://www.fiaformulae.com/en/calendar
放送情報はこちら:https://www.fiaformulae.com/en/ways-to-watch
過去のジャカルタ戦

フォーミュラEが初めてジャカルタを訪れた2022年(シーズン8)は、22人の世界トップクラスのドライバーが未知の領域に挑みました。大勢の観客とテレビの生中継を通じた記録的な視聴者達が見守る中、3人のドライバーが1秒以内にフィニッシュラインを通過する接戦が繰り広げられました。最終的に、ミッチ・エヴァンス(ジャガーTCSレーシング)がジャン-エリック・ベルニュとエドアルド・モルタラを巧みに抑え、シーズン8での3勝目を飾りました。
翌年のシーズン9では、ジャカルタで初のダブルヘッダーが実現。トラック上での興奮も2倍になりました。第1レースはタグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームのパスカル・ヴェアラインが僅差で勝利し、ジェイク・デニス(当時アバランチ・アンドレッティ フォーミュラEチーム所属)を僅差で破りました。マセラティMSGレーシングのマクシミリアン・ギュンターは、ポールポジションから3位表彰台を獲得。これは1958年以来となるマセラティのシングルシーターポールという歴史的快挙でした。
ギュンターは翌日の日曜日には運を味方につけ、第2レースでマセラティの伝統的なブルーのマシンにて勝利を収めました。伝説のトライデント(マセラティのエンブレム)が表彰台の頂点に返り咲いたのは、1957年ファン・マヌエル・ファンジオ以来の快挙となりました。
マクシミリアン・ギュンター(Maximilian Günther/DSペンスキー No.7 )のコメント
「再びジャカルタに戻れるのが本当に楽しみです。このサーキットは、2年前の2回のポールポジションと1勝を含む成功体験がある特別な場所です。インドネシアでのレースは常に素晴らしい経験です。トラックのレイアウトも素晴らしいですが、高温多湿の気候が大きなチャレンジにもなります。良い流れでシーズンを進められているので、今週末も強い走りを見せたいと思います。私たちをいつも温かく迎えてくれる情熱的なインドネシアのファンの前でレースをするのを楽しみにしています。」
果たして2025年は誰がジャカルタの王者となるのでしょうか。首位を独走する日産のオリバー・ローランドか、相性抜群のギュンターか、それともコレクションに初優勝トロフィーを加えようと狙う今季好調なNEOMマクラーレンの新星テイラー・バーナードか――注目が集まります。
シーズン11はいよいよ最終章へ
GEN3 Evoマシンが導入された今季、シーズン11は激しいタイトル争いが続いています。これまでの11戦では7人の優勝者、15人が表彰台に上り、ドライバーズ選手権トップ10には8チームが名を連ねています。
日産 フォーミュラEチームのオリバー・ローランドは、ここまでに4勝と3度の2位を記録し、171ポイントで圧倒的なリードを築いています。2位にはタグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラEチームのパスカル・ヴェアラインが103ポイントで続いています。
この「GEN3 Evo時代」の特徴は、その圧倒的な接戦ぶりにあります。第9戦終了時点で全11チームが表彰台を獲得しており、マシン性能とドライバーの実力が拮抗した、非常にハイレベルな戦いが繰り広げられています。
サリナ・ジャカルタE-Prixでフォーカスされるサステナビリティ
フォーミュラEは「世界で最も持続可能なスポーツ」として、持続可能な人類の進歩を加速するという、より広範な目的の一環として、地域社会と環境の両方を支援し続けています。2025年サリナ・ジャカルタE-Prixでは、これらの取り組みは、インパクトのある地域パートナーシップ、教育イニシアチブ、コミュニティエンゲージメント、そして環境負荷の削減への強い焦点を通じて強化され、レース期間にとどまらない、持続可能なレガシーの創出を目指します。
東南アジアで最も急速に成長している都市であるジャカルタは、気候変動と急速な発展の影響を直に経験しています。2025サリナ・ジャカルタE-Prixでのサステナビリティの取り組みは、これらのコミュニティを強化し、フォーミュラEが持続可能な人類の進歩を加速し続ける中、より強靭で、公平で、環境に優しい未来を推進することを目的としています。
2025年サリナ・ジャカルタE-Prixでのサステナビリティおよび社会的インパクトへの取り組み
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再生可能エネルギーの導入:
サリナ・ジャカルタE-Prixでは送電網からの電力と100%再生可能なHVO燃料を組み合わせて使用し、低炭素な電力供給を実現し、排出量を削減して、地域の脱炭素化イニシアチブを支援する低炭素エネルギーミックスを提供します。 -
Better Futures Fund(ベター・フューチャーズ・ファンド):
フォーミュラEは「Yayasan Perempuan dan Anak Amirah(アミラー女性・子ども財団)(以下、アミラー)」に2万5,000ユーロを寄付。障がい者・女性・若者など気候変動の影響を受けやすい立場の人々をリーダーに育てるプログラム「Climateability」を支援します(Bisindoによる気候手話用語集の開発と教育、デジタルストーリーテリング、ワークショップなどを実施予定)。 -
フォーミュラEとアミラーが共催し、障がい当事者の声を伝える展示やセミナーを開催予定。Amirahメンバーは、Inspiration HourやChange. Accelerated. Liveにも参加予定です。
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Change. Accelerated. Live Jakarta:
フォーミュラEの思考リーダーシップ・イベントが6月20日に再び開催。政策、教育、サステナビリティ、モータースポーツといった幅広い専門家の視点を紹介します。議論は、ジャカルタのような急速に成長する都市における強靭性、包括的な気候イノベーション、そしてグローバルなエネルギー転換におけるアジア太平洋地域の役割に焦点を当てます。
コミュニティエンゲージメント
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地域住民参加型プログラム「Inspiration Hour」:
最大1,000名の地元住民(アミラーなどの団体を含む)をサーキットに招待。フォーミュラEを迎え入れてくれたことへの感謝のしるしとして、ピットレーンウォークやフリー走行1の観戦、トラックウォークなどを実施します。 -
FIA Girls on Track:
教育と機会を通じて若い女性を支援するという継続的な使命の一環として、ジャカルタから最大120人の女子学生(12~18歳)がワークショップ、ゲーム、キャリアトークに参加するほか、ピットレーンウォークと特別なトロフィープレゼンテーションの機会を得ます。このプログラムは、ハンコック(プレゼンティングパートナー)、ABB(プリンシパルパートナー)、およびFortescue Zero(オフィシャルパートナー)の支援を受け、男性が多数を占める業界において、ジェンダー平等と教育の重要性を強調しています。 -
Waste4Changeリサイクルセンター訪問(6月17日):
フォーミュラEの代表団がWaste4Changeリサイクルセンターを視察。この訪問は、効果的な廃棄物管理の実践を紹介するとともに、資源の保全におけるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の重要な役割を強調するものです。 -
学校訪問(6月18日):
フォーミュラEチームは地元の高校を訪問し、環境教育や若者のリーダーシップに関するパネルディスカッションおよびアートと文化交流を行います。 -
ビーチクリーンアップ(6月19日):
フォーミュラE、Waste4Change、およびFEチームメンバー、ドライバー、地域住民を含む100人以上のボランティアが協力し、大規模なビーチクリーンアップを行います。この活動は、ジャカルタの沿岸地域にとって主要な課題である海洋生息地の保護と廃棄物削減に対する共通の責任を強調するものです。 -
パドック植物の寄贈(6月21日):
サリナ・ジャカルタE-Prix後、イベントで使用された樹木や植物は地元の学校に寄付されます。6月21日(土)に、永続的なレガシーを残すため、フォーミュラEは地元学校の生徒を招き、寄付を記念する式典を現地で開催します。
フォーミュラEとABB FIAフォーミュラE世界選手権について
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、世界初の電気自動車によるFIA世界選手権で、カーボンニュートラルが認証された唯一のスポーツです。世界有数の都市の中心部でドラマチックなレースを展開し、世界をリードする自動車メーカーに電気自動車のイノベーションを加速させるためのモータースポーツプラットフォームを提供しています。フォーミュラEのチーム、メーカー、パートナー、放送局、開催都市は、このスポーツに対する情熱と、持続可能な人類の進歩を加速させ、人々と地球により良い未来をもたらす可能性を信じるという信念によって結ばれています。
トップページ https://www.fiaformulae.com
Tokyo E-Prix https://www.fiaformulae.com/ja/calendar/tokyo
ABBについて
ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。エンジニアリングとデジタル化の専門知識を結び付けることで、産業のパフォーマンスを高め、効率性、生産性、持続可能性を向上させ、優れた成果を生み出せるよう支援します。私たちは、これを「Engineered to Outrun」と呼びます。140年以上の歴史を有し、世界中に105,000人以上の従業員を擁するABBは、スイス証券取引所 (ABBN) および ナスダック・ストックホルム (ABB) に上場しています。
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