乗務員の健康状態を可視化し、安全運行の体制強化に寄与
~運転能力測定機器「MEDEMIL Drive®」を試験導入。健康起因事故ゼロを目指して~
大和自動車交通株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:大塚一基)は、乗務員の健康状態の“見える化”による安全運行体制の強化を目的として、運転能力測定機器「MEDEMIL Drive®(メデミルドライブ)」を一部事業所において試験的に導入いたしました。
本機器は、眼球運動の分析を通じて注意力・認知力・判断力などを数値化するもので、事故リスクの可視化による予防的な安全管理を目指す新たな取り組みです。

■導入の背景
近年、事業用自動車における健康起因事故が増加しており、令和5年にはその約25%が交通事故に発展するなど、社会的な課題となっています(※)。特に、病気の兆候が現れる“未病”段階での早期発見や、加齢に伴う運転能力の低下への的確な対応が、より一層求められています。
当社では、乗務員の健康を「安全輸送の根幹」と位置づけ、日々の点呼時チェックや健康支援施策の強化に取り組んでいます。その一環として、今般、本機器の試験導入を決定いたしました。
※ 令和6年12月6日 国土交通省 物流・自動車局 安全政策課資料
https://wwwtb.mlit.go.jp/shikoku/content/000338304.pdf
■「MEDEMIL Drive®」について
東京医科大学発スタートアップである株式会社MEDEMIL(東京都新宿区)が開発した、眼球運動の解析により運転能力を90秒で測定できる革新的な装置です。AIがドライバーの事故傾向や注意力・認知力・判断力を複合的に評価し、運転リスクをスコアとして“見える化”します。視界の広さのみならず、明暗順応(コントラスト)や深視力、動体視力などの測定が可能です。視界測定モードや眼球運動トレーニングモードも搭載されており、日常的な安全意識の向上にもつながる機器です。


■今後の展望
当社は、企業理念である「和の精神」のもと、公共交通機関としての社会的責任を果たすために、社員一人ひとりの健康管理を経営の根幹と位置づけています。現在は、一部事業所での試験導入にとどまっておりますが、今後はその効果や現場からのフィードバックを踏まえ、グループ全体への展開可否を検討してまいります。
また、得られたデータを活用しながら、健康支援施策や運行管理の高度化を推進し、ICT・AI技術を活用した先進的な取り組みを通じて、「選ばれるタクシー会社」としての価値向上を目指してまいります。
■会社概要
会社名 : 大和自動車交通株式会社
所在地 : 東京都江東区猿江二丁目16番31号
設立 : 1939年9月13日
代表者 : 代表取締役社長 大塚 一基
資本金 : 5億2500万円(東証スタンダード上場)
事業内容 : 一般乗用旅客自動車運送事業(タクシー・ハイヤー)、不動産業
URL : https://www.daiwaj.com/
【本件に関するお問い合わせ】
大和自動車交通株式会社 企画・広報室
担当 :松元、林
TEL :03-6757-7173
E-mail:info@daiwaj.com
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