【京都市×株式会社成基】オンライン不登校支援メタバース教室『オンラインの居場所』の実施・成果について
メタバースを活用した「最初の一歩」から社会との接続へ。 保護者支援を含む、オンラインからリアルへとつなぐ包括的な伴走支援モデル〜平均出席率は50%超え~
京都市と株式会社成基で取り組む、不登校児童生徒を対象とした支援事業「オンラインの居場所」事業の令和7年度の実施状況を報告します。
オンライン上の支援は、時間の経過に伴う出席率の低下が課題となる中、本事業では、メタバース教室への年間平均出席率が57.7%と、事業開始当初の想定よりも高い結果となり、継続的な参加を促す取組の成果が見られました。
なお、令和8年度も、京都市は公募型プロポーザルにおいて株式会社成基を選定し、「メタバースを活用した不登校児童生徒支援事業『オンラインの居場所』運営等業務」および「不登校児童生徒の保護者等を対象とした保護者会の運営等業務」の両事業を委託し、児童生徒本人と保護者の双方に対する包括的な支援を実施することとしています。

■ 2年間の取組の全体像
本事業は、京都市が株式会社成基に委託し、1年ごとに契約を見直しながら、中長期の視点で段階的に発展を重ねてきました。令和6年度からの2年間の取組の全体像は以下の通りです。
令和6年度:メタバースを活用した「オンラインの居場所」の実証研究として、安心して過ごすことができる支援モデルを構築
令和7年度:学習プログラムや保護者支援の充実、オンラインからリアルへの接続を具体化するなど、令和6年度の成果を踏まえて本格実施
背景と目的
近年、全国の不登校児童生徒数は増加を続け、直近5年間で約2倍となりました。また、不登校児童生徒のうち、学校内外の機関等において専門的な相談・指導を受けていない児童生徒は約40%にのぼり、支援につながっていない層の存在が課題となっています。
京都市も同様に、直近5年間で、小中学校の不登校児童生徒数・割合は増加しており、その傾向が続いています。
こうした背景を踏まえ、本事業では、児童生徒が自分の状況に応じて多様な支援につながることができるモデルを構築し、オンラインを活用した居場所の提供を通じて、社会との接続を段階的に支えることを目的としています。
令和7年度「オンラインの居場所」の主な取組について
1.多学年対応型・教科横断型のプログラムの提供
本事業は小学4年生から中学3年生までの児童生徒が対象となるため、多学年対応型・教科横断型プログラムを設計しました。
授業では、ストーリーやクイズ、実験、プログラミング等の双方向型・体験型の学習を取り入れ、児童生徒の主体的な参加を促進しました。また、京都をテーマに地域文化や歴史、社会課題を扱い、学びと地域社会との接点を創出しました。
例えば、外国語教育では「世界一周の船旅冒険」と題し、キャプテンと共にクイズを解きながら失われた世界地図を復元していくストーリーベースの授業を展開。単なる外国語の習得に留まらず、各国の挨拶や食文化の背景にも触れるなど、社会科の視点を交えた教科横断的な探究を行いました。これにより、低学年は世界の多様性に触れる楽しさを、高学年は異文化の深い背景を理解するといった、学年に応じた多角的な学びを実現しています。

2.オンラインからリアルへの接続
本事業は、子どもたちの社会的自立を目指し、「オンラインを入口に、リアルな社会へとつなげること」を支援しています。参加のハードルが低いオンラインの利点を活かし、学習や交流を通じて自己有用感や他者とつながる喜びを醸成。そこから外の世界への好奇心を育むステップとして、年に2回のリアルイベントを開催しました。
令和7年度は、株式会社聖護院八ッ橋総本店や京都市京セラ美術館等地域企業・施設と連携し、リアルで交流できるオフ会を開催しました。

令和7年度「オンラインの居場所」の主な成果
1.メタバース教室への継続出席と居場所としての定着
登録者105名に本支援を提供し、延べ出席児童生徒数は1,471名で、平均出席率は57.7%となりました。登校した児童生徒へのアンケート(4点満点)では、授業の楽しさで平均3.63点、分かりやすさで平均3.61点と高い評価を得ており、安心して登校できる学びの場として機能していることが確認されました。

【利用者の声】
子どもたちより
・優しく話してくれるからチャットで話すのがいつも楽しみ!話も面白いし楽しいし、毎週がものすごく楽しみになりました!オンラインの居場所、めちゃくちゃ好きです。
保護者より
・毎週水曜日が楽しみになりました。もっと誰かと繋がりたくて、少しずつ外に出るようになりました。
2.保護者支援を含めた包括的な支援
子どもへの支援と並行し、保護者を対象とした『保護者の会 WithOne』を開催し、不登校への理解を深める学習会と、保護者同士が経験や思いを共有する座談会を組み合わせて実施しました。全6回で延べ418名が参加されました。

京都市教育委員会 生徒指導課 コメント
オンラインの居場所では、不登校の子どもたちが安心して学び、人とつながることができる居場所づくりに取り組んでいます。令和7年度はリアルな体験講座や教育支援センター「ふれあいの杜」につながる子どもが出てくるなど、参加者に前向きな変化が見られました。
また保護者支援として実施した「保護者の会」においても参加者の心理的孤立が和らぎ、前向きな意識の変化が起こるなどの高い効果が確認できました。
今後も子どもと保護者の双方を対象に、更なる支援の充実に取り組んでまいります。
株式会社成基 代表取締役 佐々木雄紀 コメント
当社は2023年5月にオンラインフリースクールを開校し、これまでに累計200名以上の不登校児童生徒を支援してまいりました。京都市教育委員会とは令和6年度から約1年半にわたり、オンラインを活用した居場所づくりにおいて協働を続けております。
令和7年度は、これまでの知見を活かし、子どもたちへの支援のみならず「保護者の会」を通じた保護者様へのサポートにも注力することで、より包括的な支援体制を築くことができました。また、日々のアンケート結果に基づく運営改善を徹底したことで、利用者の皆様の満足度向上にも繋がっております。
多様化する不登校の課題に対し、民間のノウハウを公的支援の枠組みで展開することは、支援の信頼性と持続可能性を高める上で非常に重要であると考えております。今後も京都市様との連携のもと、オンラインを入口に、一人ひとりの状況に応じた形で社会との接続を支えてまいります。
今後の展望
令和8年度は包括的な不登校支援モデルの確立を目指します。
出席状況や学習の様子、心理的変化のデータ等を継続的に収集・分析し、効果を可視化するとともに、保護者や児童生徒の意見を踏まえて改善し、支援の質の向上を図ります。
さらに、京都市教育相談総合センター(こども相談センターパトナ)や教育支援センター「ふれあいの杜」との連携を強化し、学校内外の支援につながる「支援の入口」として機能させていきます。

【株式会社成基】
子どもたちが夢を実現できるよう、個々の成長、年齢に応じて必要な教育と環境を常に最適化して提供しています。お子さんの誕生から自立に至るすべてのプロセスに対応しうる教育ラインナップで、「人づくり」を通して社会の課題を解決していきます。
代表兼CEO:佐々木雄紀
本社所在地:京都府京都市中京区烏丸通二条上ル蒔絵屋町265-2 SCG ビル
設立:昭和37 年(1962 年)
従業員数:2,000 名(2024 年7 月時点)
Web サイト:http://www.seiki.co.jp/
お問い合わせ先
京都市教育委員会生徒指導課
TEL:075-213-5622
担当:村田、鶴田
株式会社成基
TEL:080-9697-6814
MAIL:murakami-m@mail.seiki.co.jp
担当:村上
本事業にご関心のある自治体や学校の関係者様のお問い合わせもお待ちしております。事業の個別案内やメタバース体験会等の機会もご用意しております。
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