増加する“闇バイト強盗”に対する防犯意識 6割以上が意識向上するも、対策見直しは3割未満
〜「万一に備える10のポイント」と「火災保険の盗難補償」について解説〜
ソニー損害保険株式会社(代表取締役社長:坪田 博行、本社:東京都大田区、以下「ソニー損保」)では、適切な火災保険の選び方や見直し方を多くの方に知ってもらうために、さまざまな情報発信を行っております。
近年、高収入をうたい犯罪に加担させる「闇バイト」による強盗とみられる事件が相次ぎ、深刻な社会問題となっています。これを受け、ソニー損保では全国の持ち家家庭で火災保険に加入している300名を対象に、自宅の防犯対策の見直し状況に関する調査を実施しました。また、防犯アナリストの桜井礼子さん監修のもと、自宅のセキュリティ対策や万一被害に遭った際の適切な対処法をまとめた「万一に備える10のポイント」を公開します。あわせて、ソニー損保の火災保険の盗難補償内容や事例についてもご紹介します。
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■「自宅の防犯対策の見直し状況」について調査を実施
・闇バイトによる犯罪報道をきっかけに6割以上が防犯意識向上
ソニー損保が行った調査によると、闇バイトによる犯罪報道をきっかけに、「住宅における防犯意識が高くなった」と回答した人は6割以上(65.0%)いることが判明しました。一方で「変化していない」と回答した人は約3割(34.0%)いることが分かりました。
調査結果から、闇バイトによる犯罪報道が多くの人々に防犯への意識を喚起した一方で、依然として意識が変化しない人々も一定数存在することが分かりました。
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・防犯意識はあるものの、約7割が「防犯の見直しや具体的な対策を行っていない」、行わない理由で最も多いのは「具体的に何をしたらいいのか分からない」から
闇バイトによる犯罪報道をきっかけに、具体的な防犯対策を行ったかを聞いたところ、約7割(70.3%)の人が「実施していない」と回答しました。また、防犯対策を行っていない人(211人)に、理由を聞いたところ、「具体的に何をしたらいいのか分からない(47.9%)」が最も多く、次に「対策しても効果があるか疑問に思っている(21.8%)」、「防犯対策のための予算がない(19.4%)」という結果となりました。
この結果から、防犯意識は高まってはいるものの、実際の行動が伴っていないことが判明しました。特に「何をしたらいいのか分からない」という回答が半数近くを占めていることから、具体的な対策に関する情報提供が不足していることがうかがえます。また、防犯対策に対する効果への疑問や予算面への懸念も、実施に踏み切れない理由として大きな要因となっていることが分かりました。
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・闇バイトによる犯罪報道をきっかけに実施した対策で最も多いのは「戸締まりの徹底」で約6割、「火災保険の補償内容の見直し」は2割以下
闇バイトによる犯罪報道をきっかけに防犯対策を実施したと回答した人(83人)に、どのような対策を行っているか聞いたところ、「戸締まりの徹底(60.2%) 」が最も多く、次に「防犯カメラの設置(41.0%)」、「雨戸やシャッターを下ろす(30.1%)」という結果となりました。
「火災保険の補償内容の見直し」は2割以下(16.9%)となり、多くの人々が物理的な防犯対策に力を入れている一方で、万一の盗難に対する補償への関心は比較的低いことが判明しました。
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・火災保険の「盗難補償」、加入状況を把握していない人が約6割
火災保険の盗難補償について聞いたところ、約6割(55.7%)が「盗難補償を知っている」と回答し、実際に「盗難補償に加入している」人は3割(30.0%)いることが判明しました。一方で、盗難補償について知っていながらも「加入しているか分からない」が約1割(14.0%)、そもそも盗難補償について「知らない」人が約4割(44.3%)いることが判明し、盗難補償自体があまり認知されていないことが分かりました。
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[調査概要:ソニー損保 防犯意識に関する調査]
調査対象者:持ち家家庭で火災保険に加入している人 サンプル数:300名
調査方法:インターネット調査 調査期間:2025年1月7日〜1月8日
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%になりません。
■防犯アナリスト・桜井礼子さんによる「万一に備える10のポイント」
記憶に新しい闇バイトによる広域強盗事件以降、報道を賑わせている「闇バイト」による『強盗事件』。これは決して他人事ではありません。いつ自分の身に降りかかっても不思議ではないのです。警察庁の調べで「ここ10年での体感治安が悪くなった」と答えた人は数年で約70%と多くの人が物騒な世の中になってきたなと感じています。
「今だけ・金だけ・自分だけ」という言葉があります。意味は「今だけ良ければいい・お金だけあればいい・自分だけ良ければいい」です。この言葉通り若者が「お金が欲しい」という自分勝手な理由だけで簡単に悪事に手を染めています。
では私たちにできることは何か。それは不審者から命や財産を守るため狙われにくくすることです。すなわち被害に遭いにくくすること、これは「加害者も作らない」ことにつながります。究極の防犯は『被害者も加害者も作らない』ことです。犯罪を犯しにくい社会環境づくりが要になってきます。その第一歩として自宅を狙われにくくする『防犯対策』を実施していただきたいです。
万一に備える10のポイント
1.不審者および不審車両のチェック
不審者は現場を下見しにきます。地域で普段見かけない不審な人物や車を見たとき、
また押し売りに近いセールスや訪問販売が来た時には、躊躇せず110番通報をしてください。
2.開口部の徹底した施錠
防犯の基本は施錠の習慣をつける事です。今は家に人が居ても居なくても、鍵を掛けて過ごしましょう。門扉・玄関・勝手口・各窓は常に施錠を。
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3.敷地の見通しを見直す
あなたのご自宅の敷地は通り(外)からよく見えますでしょうか?
不審者は人に見られることを嫌うため、通りから敷地がよく見えるように、植栽を選定したりするなど、見通しを良くしましょう。
4.高いフェンスやゲートの設置などの侵入防止を
敷地内に誰でも簡単に入れる環境はとても危険です。敷地内に簡単に入れないように、高いフェンスにし、門扉・車のゲートで敷地全体を囲い、人が簡単に入れない環境を造りましょう。
しかしそれでも突破してくる不審者はいます。侵入したときにすぐに分かるように、人と車にだけ反応するAIカメラを設置し、窓などの開口部は防犯ガラス・CPマーク*の付いた防犯フィルム・防犯格子・防犯シャッターにする等、対策を強化しましょう。
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*「Crime Prevention(防犯)」の頭文字を取ったマークで、防犯性能が高い建物部品であることを示します。
5.明るさを見直す
夕方日が落ちて敷地内が暗いと犯罪者に狙われます。
不審者は明るい所を嫌うため、敷地内はできるだけ明るくしましょう。門扉・玄関・勝手口の照明を点け、明るさが足りない部分はセンサーライトを設置し、明るさの補強をしましょう。
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6.火災保険に盗難補償をつける
万全な対策をしても強行突破してくる犯罪者はいます。その場合に備え加入している火災保険に「盗難補償」をつけましょう。
自宅に窃盗や強盗・空き巣が入った際の窓ガラスの破損や錠の破損、加えて実際に盗まれた家財の被害を補償してくれます。
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7.犯罪が多発している地域について知る
お住いの地域で発生している犯罪を知ることも大事です。
犯罪が多発している地域は、不審者が犯罪を犯しやすい環境になっています。犯罪が多発している地域にお住まいの方は、いつ犯罪被害に遭っても不思議ではありません。
8.狙われやすい立地条件を学ぶ
あなたの家はどんな立地に建っていますか?
例えば、家の並びの一番奥・旗竿地・空き家の隣・周りが田畑・公園から見える・月極駐車場の隣など、狙われやすい立地条件は多くあります。狙われやすい立地条件について学び、一度ご自宅の立地を確認しましょう。
9.地域コミュニティを活かす
地域のコミュニティが防犯の要になってきます。不審者は地域の人に顔を見られあいさつされる事を最も嫌います。地域の目が光っていると、自分の家だけではなく、その地域全体がターゲットから外れる可能性が高くなります。
10.緊急時の通報体制
自宅に居るときに異常を感じたら、光と大きな音で外部に知らせ、また指定した先に通報されるセキュリティシステム(緊急非常通報装置等)を設置しましょう。現在はワイヤレスのペンダントタイプや腕時計タイプなどもあります。
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解説:桜井 礼子氏
一般社団法人日本防犯学校 副学長、防犯アナリスト、防犯ママ
防犯界の第一人者、予知防犯提唱者、「防犯の梅さん」こと梅本正行氏の一番弟子。梅本氏と共に事件現場の検証と取材に携わる。子育て経験や高齢者の親がいた経験を活かし、子供・女性・高齢者の防犯対策をはじめ、住宅・地域の防犯対策を分かりやすく解説。『予知防犯』を提唱する活動を展開している。
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■ソニー損保火災保険の盗難補償について解説!
ソニー損保の新ネット火災保険では、基本補償として「盗難」に対する補償があります。強盗や窃盗(これらの未遂も含まれます)により建物や家財に損害を受けた場合に保険金をお支払いします。(※1)
「建物」でこの補償を選択した場合は、空き巣などが屋内に侵入する際に壊した窓ガラスやドア錠などの損害も補償し、「家財」でこの補償を選択した場合は、現金なども一定の金額の範囲内で補償することが可能です。ものを盗まれるだけでなく、窓ガラスやドア錠などに損害を受ける可能性も踏まえ、補償範囲について検討する必要があります。
※1 ソニー損保「空き巣による盗難被害などの補償」: https://www.sonysonpo.co.jp/fire/cov_004.html
<建物の事故事例>
被保険者が所有している「住居にのみ使用される建物」と、その建物に付属する門や塀などが保険の対象となります。
◯保険の対象の具体例
・畳や備えつけの収納などの建具
・建物に直接備え付けた電気やガス、冷房・暖房等の設備
・建物に直接備え付けた浴槽や流し、ガス台、調理台
・門、塀もしくは垣または物置、車庫やカーポートなどその他の付属建物
<家財の事故事例>
保険の対象となる建物の中にある、被保険者または被保険者と生計を共にする親族が所有する家財が保険の対象です。
◯保険の対象の具体例
・家具、家電製品、家庭用の食器、日用品
・絵画、骨董品、貴金属 (※2)
・自転車、125cc以下の原動機付自転車
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※2 絵画、骨董品、貴金属等の損害の額が1個または1組について30万円を超える場合、損害の額を30万円とみなします。
・実際に被害に遭ったときの保険金請求の手続きを紹介
盗難の被害に遭ったときは、まずはすぐ警察に連絡しましょう。盗難届の作成には、被害状況の詳細を報告する必要があるため、何が盗まれたのか自宅の被害状況を把握しているとスムーズです。また、クレジットカードや通帳などが盗まれた場合は、各金融機関に連絡をして利用停止の手続きを行うことも必要です。盗難被害が分かったら、最寄りの警察署や交番に盗難届を提出することも大切です。盗難届の受理番号は保険を申請する際に必要となるため、必ず控えておきましょう。
その後保険会社に連絡し、保険会社による現場確認調査が実施されます。申請書類は主に保険金を請求するための書類と、事故内容を説明するための書類が必要となります。
保険金の支払いは、損害の額から自己負担額(設定している場合)を引いた額となり、書類のやりとりがスムーズに進めば、損害発生時から3~4週間程度を目安に保険金が支払われます。
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