dSPACEが分離および干渉テスト向けの効率的なレーダーテストソリューションを発表
European Microwave Weekにて初公開
パーダーボルン(ドイツ):dSPACEは、European Microwave Week(EuMW、9月22日~27日、パリ)において、車載レーダーセンサの分離および干渉テストを高い精度で実行できる効率的なテストソリューションを初めて発表します。このシステムにより、これまで時間のかかっていた各種のテストを制御されたラボ環境に移行し、レーダー技術の実装が進む先進運転支援システムを信頼性と安全性に優れた形で迅速に開発することが可能になります。
dSPACEは、Essential 2Dレーダーテストベンチにさらなる機能を提供するこのソリューションを通じて、再現可能な形式での角度分離テストを実現し、レーダーテストベンチ向けのポートフォリオを拡張します。たとえば、レールシステムを活用すると、相互に移動可能な2つのDARTSフロントエンドを容易に統合することができます。さらに、世界で最も小型なRFフロントエンドを備えた実績のあるDARTSテクノロジを用いれば、2つのモノスタティックのセットアップを優れたシミュレーション品質で実行することが可能です。このような用途には、2つのレーダーターゲットを異なる角度から容易にシミュレートできるDARTS 9040-GTが最適です。
道路上使用されているレーダーセンサの数が増加の一途をたどっており、同一車両の各センサから発信されるレーダー信号間で干渉が生じたり、複数の車両のレーダーセンサ間で干渉が生じたりする場合があるなど、センサの耐性に関する疑念が生じています。このような場合、干渉するレーダーの信号にレーダーエコーを重ね合わせると、干渉動作をテストすることができます。EuMWで発表される当社のテストソリューションでは、DARTS 9040-Gが76~81 GHzの全周波数範囲を同時に処理し、干渉するレーダーからの信号を受信したうえでそれをDARTS 9040-GT経由で重ね合わせてテスト対象のレーダーシステムに送信します。
dSPACEのプロダクトマネージャであるChristian Schäfersは、「このセットアップにより、高解像度の車載レーダーセンサの分離能とその干渉動作を簡単に調査できるようになります」とし、「その際にレーダーセンサに関する情報は不要なため、分離テストと干渉テストはいずれもブラックボックステストとして実行できます」と述べています。
dSPACEではさらに、動的な運転シナリオの高精度なテストや、60 GHzレーダー、環境シミュレーション、ADAS機能のSIL(Software-in-the-Loop)テストに対応したDARTSテクノロジの拡張機能も発表する予定です。
当社はレーダー技術に関する専門的なデモをEuMWのブース506Kにて実施します。
dSPACE Japan株式会社
dSPACEは、コネクテッドカー、自動運転車両および電気自動車を開発するうえで必要なシミュレーションおよび妥当性確認ソリューションを提供する国際的企業です。自動車メーカーやサプライヤのお客様は、当社のエンドトゥエンドのソリューションを利用し、実車での試験前にソフトウェアやハードウェアの各種コンポーネントをテストしています。また、自動車産業だけでなく、航空宇宙や産業オートメーション、およびその他の産業分野でもdSPACEは開発パートナーとして選ばれ、当社の知識と経験はさまざまな現場に活かされています。当社の製品ポートフォリオは、シミュレーションや妥当性確認向けのエンドトゥエンドのソリューションからエンジニアリング、コンサルティングサービス、トレーニングやサポートまで幅広くカバーしています。dSPACEは、ドイツのパーダーボルンにある本社と、ドイツ国内の3つのプロジェクトセンター、米国、イギリス、フランス、クロアチア、日本、中国、韓国、インドおよびスウェーデンにある子会社を含め、世界中で2,700名を超える従業員が製品・サービスを提供しています。
詳細についてはwww.dspace.comを参照してください。
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