取付スパン30mのプロビーム照明と走行支援機能をもつ「橋梁用広スパン低位置道路照明」を共同開発
照明器具落下リスク低減、維持管理効率化、カーボンニュートラルに貢献
岩崎電気は、本州四国連絡高速道路(株)、本四高速道路ブリッジエンジ(株)と共同で、「橋梁用広スパン低位置道路照明」を開発しました。
運転者の安全走行支援、照明器具落下リスク低減や維持管理効率化、カーボンニュートラルにも貢献します。
「橋梁用広スパン低位置道路照明」は、走行支援機能を実装し、新設計の特殊LEDレンズによる完全プロビーム照明※で視認性が向上しました。
濃霧などの悪天候でも最適照度を提供する調光機能と、視線誘導照明・外側線照明の走行支援機能により安全な運転走行を支援します。
ポール照明を低位置照明に変更することにより、万一の落下リスクがなくなり安全性が向上するほか、点検・保守コストを軽減し、維持管理の効率化に大きく貢献します。
※プロビーム照明:走行する自動車の進行方向に照射する照明方式。車のヘッドライトと協調し道路上の落下物や先行車の見え方が向上します。
本州四国連絡高速道路では、既設照明器具の大半であるポール照明はメンテナンスの際、高所作業車の利用やそれに伴う交通規制など費用や走行環境への影響が大きいこと、既存の低位置照明では設置間隔が狭く設置費用が多大になることの対策のほか、特に海峡部で濃霧の発生など厳しい環境での安全な道路整備の検討を続けてきました。
このたびの「橋梁用広スパン低位置道路照明」は、悪天候下での走行テストや、明石海峡大橋、瀬戸大橋での試験設置を経て、広スパン30mの設置でも良好な道路照明を提供する光学性能を実現しました。
視認性を向上させ、安全性、経済性にも優れた進化型の照明器具で、今後さまざまな道路での普及が期待されます。
岩崎電気は、これからも新しい技術やサービスを創造することで持続可能な豊かな社会の実現を目指し貢献してまいります。
参考資料
「橋梁用広スパン低位置道路照明」は、6月17日に橋の科学館(兵庫県神戸市)で開催されたJB本四高速記者懇談会で発表されました。
詳しくは、本州四国連絡高速道路(株)企業情報サイト
橋梁用広スパン低位置道路照明の開発について(PDF:525KB)
でご覧いただけます。
本州四国連絡高速道路株式会社
代表取締役社長 後藤 政郎(本社:兵庫県神戸市)
事業内容:本州四国連絡高速道路株式会社(以下「JB本四高速」)は、高速道路事業として、本州と四国を連絡する自動車専用道路等の維持、修繕、料金収受などの管理を行うとともに、関連事業として、サービスエリア等の休憩施設(SA・PA)の運営、国や地方公共団体からの委託に基づく長大橋や道路に関する調査・設計の受託事業などを行います。
本四高速道路ブリッジエンジ株式会社
代表取締役社長 川上 賢明(本社:兵庫県神戸市)
事業内容:JB本四高速(本州四国連絡高速道路株式会社)のグループ会社として、同社が行う本州四国連絡橋3路線の道路施設の保全業務(点検、維持補修、調査検討・技術開発)の実務を担っています。
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