F5ネットワークス、金沢市のかないわ病院での仮想デスクトップ環境へのリモート アクセスを実現
F5 BIG-IP APMの導入により、院外からの安全なアクセスを可能にし、スタッフ間の情報共有が加速するとともに、コメディカルとの連携が進展
かないわ病院はこの目標を実現するため、2013年4月に専門部署を設け、院内IT化への取り組みを本格化しました。医療や経営に関するデータをすべてサーバに保存するとともに、VMware Horizon Viewによるデスクトップ仮想化も実現し、院内のどこででも必要な情報にアクセスできる体制を整備しました。この取り組みの一環として、院外からのアクセスに対応できる仕組みの構築が行われました。最近では、高齢化によって来院が難しい患者が増加しており、厚生労働省による「精神障がい者アウトリーチ(訪問支援)推進」などの動きもあり、在宅医療へのニーズが高まっているからです。
かないわ病院は、院外アクセスに対応できる仕組みを、BIG-IP APMの仮想アプライアンスの導入によって実現しました。かないわ病院は、BIG-IP APMを採用した理由として次の3点を挙げています。第1は、ユーザIDとパスワードだけではなく、クライアント証明書も併用することで、高いセキュリティを確保できることです。これにより、仮にパスワードが漏洩しても、クライアント証明書が格納された端末からしかログインできないため、不正アクセスを防止しやすくなります。第2は、BIG-IP APMはPCoIP(PC over IP)に対応しているため、VMware Viewの画面を高い効率で転送できることです。そして第3は、同時接続数ライセンスであるため、同時接続数が一定以内であれば、対象ユーザ数が増えてもライセンスを追加する必要がないことです。当初は院外からの接続を、一部の管理職のみに限定することも想定していましたが、BIG-IPならその必要がありませんでした。
現在はまだパイロット運用の段階ですが、院外からのアクセスが可能になることで、スタッフ間の情報共有がさらに加速されると期待されます。医療スタッフはシフト勤務によって24時間のケアを行っており、全スタッフが同時に院内にいることはありえません。しかし、院外からでもアクセス可能になれば、情報伝達のタイムラグを短縮できる可能性があります。また、地域の関連施設との連携強化に活用することで、コメディカルとの連携が進むことが予想されます。さらに将来は、遠隔診療の基盤としても貢献することが期待されます。
かないわ病院 IT管理課 課長 医療情報技師の河原 直人氏は、BIG-IP APMの導入について次のように述べています。
「BIG-IP APMにより、十分なセキュリティと速度を確保した院外アクセスが可能になりました。遠隔診療に関しては厚生労働省の方針に従い、慎重に取り組みを進める必要がありますが、これが解禁されればアウトリーチの可能性はさらに拡大するはずです。」
BIG-IP APMを導入した、かないわ病院の仮想デスクトップ環境 イメージ図
こちらの事例の詳細は、下記URLをご参照ください。
https://f5.com/Portals/1/PDF/JAPAN/casestudy/CS_kanaiwa_1603.pdf
F5のBIG-IP Access Policy Managerについて詳しくは、下記URLをご覧ください。
https://f5.com/jp/products/modules/access-policy-manager
■F5ネットワークスについて
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