【退院支援を最適化】地域医療リソースをリアルタイムで可視化する「けあログっと」提供開始
~退院後の医療介護体制構築をスピーディにする地域包括ケアプラットフォーム~
在宅医療のDX支援「iBow(アイボウ)」を開発・提供する株式会社eWeLL(証券コード:5038、本社:大阪市中央区、以下eWeLL)は、病院の入退院支援業務を効率化する地域包括ケアプラットフォーム「けあログっと」を2024年8月から提供開始します。
退院支援看護師や医療ソーシャルワーカー、ケアマネジャーが、退院患者等に最適な訪問看護ステーションを速やかに見つけられるこのサービスは、地域全体の医療リソースを最適化し、国策である在院日数の短縮と在宅復帰率の向上に貢献します。
■退院支援の現状と「けあログっと」の役割
少子高齢化の進行に伴い、政府は病院の平均在院日数を18日以内から16日以内にまで短縮する政策を実施しました(※1)。この方針により、退院支援の重要性はますます高まり、医療従事者への業務負担は深刻化しています。
従来の電話とFAXに頼った方法では、病院関係者は患者の病状に合った適切な専門的ケアを提供できる訪問看護ステーションを探すのに膨大な時間と労力を費やしています。入院から退院までの期間がますます短くなっていく中、限られた時間内に患者と家族の希望をも満たすステーションを見つけることは極めて困難な状況に陥っており、医療現場への大きな影響と患者のQOL(生活の質)低下のリスクが高まっています。
「けあログっと」は、全国の各地域にある訪問看護ステーションの特徴や空き状況をリアルタイムで表示し、患者に適したステーションをその場で見つけて依頼できる新たな入退院支援サービスです。
これにより、病院は退院支援がスムーズに行え、ステーションは営業コストなしで患者を獲得でき、患者は退院後も途切れのない医療ケアを受けられるようになります。
■退院支援と地域包括ケアの課題
退院患者を取り巻く地域包括ケアの環境には次のような課題があります。
< 探す側(病院関係者、ケアマネージャーなど)>
専門的な医療ケアが可能かステーションへ個別に尋ねないとわからない。
例)「在宅酸素療法のケアができるか」、「胃ろう(経管栄養法)のケア」など
退院後、速やかに訪問看護を実施できる体制が整えられず、医療ケアが途切れる。
ステーションに打診の電話をかけても繋がらない、担当者の携帯にかけても訪問中で空き状況をすぐには確認できないなど、時間と労力の負担が大きい。(打診先は馴染みのステーションまたは口コミで選ぶなど)
患者と家族の希望・病状に合うステーションが見つからない。
退院が滞り、入院の必要な患者を受け入れられない。
< 受入れ側(訪問看護ステーション)>
営業活動(患者集め)をする時間が取れない。
忙しいステーションと新規立ち上げ後などで手が空いているステーションがあり、地域全体での医療リソースが最適化できていない。
営業経験が無く、患者を集められない。
患者が集まらず収支悪化により、廃業・休止となる。
< 患者と家族 >
希望に合うステーションが見つからず、患者と家族の負担が増える。
退院に対する不安や、老々介護への不安がある。
これらの課題を解決するため、eWeLLは地域包括ケアのリソースを見える化し、患者の受入れ先探しを効率化する「けあログっと」を開発し無料で提供します。これにより、在宅療養に関わる全ての方にとって最適で効率的なマッチングを実現し、地域包括ケア全体の強化を図ります。
■主な機能とセキュリティ
入退院支援サービス「けあログっと」は、無料で使える法人向けの地域包括ケアプラットフォームです。iBowや他の電子カルテシステムと連携でき、リアルタイムかつ詳細な情報提供により、病院と地域の訪問看護ステーションの最適で効率的なマッチングを支援します。
また、政府の医療DX推進政策に適応しており、多様な基幹システムやプラットフォームとシームレスに連携する機能を備えています。
セキュリティ面では、通信をすべて暗号化し、多要素認証により不正なアクセスを防ぎます。
「けあログっと」サービス案内サイト:https://carelogood.jp
ステーションの特徴把握:受入れできる患者の条件や、可能なサービスや得意領域、資格保有者の在席状況、方針(患者への寄り添い方など)を指定して検索できます。
[ホーム画面](画面はイメージ)
空き状況の閲覧:全国どこでも指定した場所の近隣にある登録済の訪問看護ステーションの空き状況をリアルタイムでカレンダー表示。時間帯も選べます。
[事業所情報/空き状況](画面はイメージ)
地図表示:候補となる近隣ステーションをMAP上で表示。
[検索結果](画面はイメージ)
ステーションとの連絡:利用者毎に紹介情報を管理でき、希望のステーションへ直接チャットで紹介情報を送るなどやり取りできます。
[紹介情報/メッセージ](画面はイメージ)
[利用者管理](画面はイメージ)
地域包括ケアプラットフォーム「けあログっと」は、訪問看護ステーションだけでなく、病院から病院へ患者を紹介したい場合や、訪問看護ステーションがケアマネジャーと繋がりたい場合など、地域包括ケアに携わるすべての関係者さまが自由にご利用いただけるサービスです。
国策である医療資源の最適化を地域全体で実現する「けあログっと」は、地域の医療リソースの高効率な活用とスムーズな連携を促し、地域包括ケアシステム全体を向上させる新たな連携手段として、在宅医療の発展と在宅患者のQOL向上に寄与してまいります。
■eWeLLについて
ITを活用した在宅医療の業務支援を推進。主な事業は、在宅医療を支える訪問看護ステーション向けに電子カルテ「iBow」等をサブスクリプションで提供するクラウドソフトウェア事業で、全国47都道府県で4万4千人以上の看護師等(※2)の日々の業務で活用され、延べ65万人以上の在宅患者(※3)の療養を支えています。
社名 :株式会社eWeLL
上場市場:東京証券取引所グロース市場(証券コード:5038)
代表者 :代表取締役社長 中野 剛人(ナカノ ノリト)
本社 :大阪市中央区久太郎町4-1-3 大阪御堂筋ビル13F
設立 :2012年6月11日
事業内容:在宅医療分野における業務支援事業(訪問看護ステーション向けSaaS型業務支援ツール(電子カルテシステム「iBow」)等を提供する事業、診療報酬請求業務を代行する「iBow 事務管理代行サービス」など)
URL :eWeLL公式サイト https://ewell.co.jp
eWeLL IR情報 https://ewell.co.jp/ir
iBow公式サイト https://ewellibow.jp
受賞歴 :『経済産業大臣賞』 最優秀賞(第16回ニッポン新事業創出大賞)
『中小機構理事長賞』(第21回Japan Venture Awards)
『EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2023ジャパン』
※1 厚生労働省「令和6年度診療報酬改定の概要」令和6年3月5日版より。一般病床(急性期一般入院料1)の平均在院日数。
※2 2023年12月末時点におけるiBow上で稼働中職員の看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、精神保健福祉士の総数。
※3 2024年5月末時点における発行されたiBow上の訪問看護指示書の延べ対象患者数。
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