富岳通運、セイノーラストワンマイル、NEXT DELIVERYで新スマート物流SkyHub® の山梨県全域への拡大と災害発生時のフェーズフリーな防災インフラづくりに向けた業務提携を締結
~富岳通運とNEXT DELIVERY、SkyHub® Provider Licenseの第二号契約を締結~
セイノーホールディングス株式会社とNEXT DELIVERYの親会社である株式会社エアロネクストは、2021年1月に無在庫、無人化を実現する新スマート物流の事業化に向け業務提携契約を締結し、既存のトラック配送にドローン配送を組み合わせて地域物流の効率化と地域社会の課題解決を推進する、新スマート物流SkyHub®を共同して開発し、全国展開しており、すでに山梨県小菅村をはじめとする全国の複数地域で社会実装しています。NEXT DELIVERYは、地域における新スマート物流SkyHub®のサービス運営を推進しています。
セイノーラストワンマイルは、物流のラストワンマイルに関する課題解決のため、セイノーグループにおける迅速な意思決定と連携強化を目的に、2024年4月に設立され、ラストワンマイル関連事業の企画・開発やオープンイノベーション、システム開発・運用、シェアードサービスを担っています。
富岳通運は、山梨県と全国を結び多様な物流ニーズに応える山梨県下の最大手の輸送会社で、西濃運輸株式会社の山梨県全域における代理店でもあります。山梨県下で、特別積み合わせ貨物や共同配送等輸送事業を拡大すると共に、近年では倉庫事業、流通事業、警備業等各分野を拡充しています。
一方、SPLとは、地域物流を担う運送会社にNEXT DELIVERYがこれまで全国各地で展開してきた新スマート物流SkyHub®サービスをパッケージ化し、独自開発した配送管理システムSkyHub®TMS*3とドローン運航オペレーションを第三者提供するもので、今回の契約締結は2024年2月の大分県中津急行に続く、SPLの国内二例目の事例となります。
三者は、本業務提携契約とSPL契約の締結により、人口減少によるドライバー不足や地球環境問題、荷物集約による効率化、脱炭素化等に協同で取り組み、山梨県下で、地域住民にとっても地域事業者にとっても継続性のある、フェーズフリー型の地域物流インフラを構築、推進してまいります。
【業務提携の概要】
1. 締結日
2024年6月28日
2. 提携目的
三者は、新スマート物流SkyHub®の山梨県全域への拡大に向け取組みを進めてまいります。新スマート物流SkyHub®の推進により、輸送効率の向上や、環境負荷の低減、お客さまにとっての利便性維持に繋げるとともに、物流2024年問題に代表される物流課題に対応していくことが今回の業務提携の主な目的です。
また、富岳通運と山梨県下の自治体は個々に災害時における協定締結をしていますが、今回、三者が協力して地域住民にとっても地域事業者にとっても継続性があり、また災害発生時の緊急物資運搬等を担うフェーズフリー型の地域物流インフラを構築、推進することで、持続可能で強靭な地域づくりにも貢献していきます。
3. 業務提携内容
(1) 新スマート物流SkyHub®の推進
(2) フェーズフリー型の地域物流プラットフォームSkyHub® Emergency Package*4の構築、提供
(3) SkyHub®共同配送サービスの山梨県全域への拡大
富岳通運、セイノーホールディングス株式会社、株式会社エアロネクスト、NEXT DELIVERYは、2023年8月に新スマート物流SkyHub®の実装地域である小菅村と隣の丹波山村への配送業務において、物流2024年問題に向けた取り組みとして、協同して中山間地域の配送網の維持、再構築を目的に共同配送を開始しており、その後連携を深めてきました。
今後は物流システムを連携させ、ドローン配送も組み込みながら、地域物流の効率化と地域社会の課題解決を目指し、山梨県下の全ての地域に地域物流サービスとしての新スマート物流SkyHub®を導入しておくことで、災害時には、物流ドローンなどを活用して緊急物資配送をスムーズに実現することができる、フェーズフリー型の地域物流プラットフォームSkyHub® Emergency Packageを構築、推進してまいります。
【各社の役割】
(1)富岳通運の役割
SkyHub®︎TMSと富岳通運の物流システムの連携による物流効率化と荷物取扱量の増加
小菅村で開始した共同配送サービスの山梨県全域への拡大のための体制整備
災害協定を締結している山梨県内の自治体との新スマート物流SkyHub®連携
(2)セイノーラストワンマイルの役割
富岳通運との関係性をベースにしたプロジェクト全体のマネジメント
全国で展開している新スマート物流SkyHub®のノウハウの提供
(3)NEXT DELIVERYの役割
全国で展開している新スマート物流SkyHub®のノウハウの提供
富岳通運に対するSPL提供(輸配送管理システムSkyHub®TMSの提供・ドローン配送のノウハウ、運航サポート・各種商標の使用許諾)
新スマート物流SkyHub®に関する山梨県内の自治体との関係構築全般
<富岳通運 代表取締役 浅沼 克秀のコメント>
業務提携を契機に、更なる地域の物流ネットワーク構築及び課題解決に向けた取り組みを協同して参りますのでよろしくお願い致します。
<セイノーラストワンマイル 代表取締役社長 河合 秀治のコメント>
このような機会を頂戴し、大変ありがたく感じております。この度の業務提携を機にさらに連携を深め、防災、減災の観点ではフェーズフリーという考え方のもと、平時は効率的なサプライチェーン、有事はディマンドチェーンとして、共同配送や新しいテクノロジーであるドローンの活用など、平時から社会に実装して有事に備えるしくみを構築いたします。これをインフラとして展開して、山梨県民の皆様が持続的に、そして安全に安心して生活できる環境を整えられるよう進めてまいります。
<NEXT DELIVERY代表取締役 田路 圭輔のコメント>
小菅村丹波山村で最初に共同配送をご一緒させていただいた富岳通運様との関係を更に一歩進めることができ、とても嬉しく、光栄に思います。山梨県全域おける新スマート物流SkyHub®︎の社会実装において、これほど強力なパートナーはいないと思います。今後は、山梨県庁とも連携してSkyHub®︎を災害時を見据えたフェーズフリーな社会インフラとしてしっかり確立していきたいと思います。
<資料>
*1 新スマート物流SkyHub®︎
エアロネクストとセイノーホールディングス株式会社が共同で開発し展開する、既存物流とドローン物流を繋ぎこみ、地上と空のインフラが接続されることで、いつでもどこでもモノが届く新スマート物流のプラットフォーム。ドローン配送が組み込まれた、オープンかつ標準化したしくみで、このプラットフォーム上で、ドローンデポ®︎を拠点に、SkyHub®アプリをベースにした配達代行、オンデマンド配送、医薬品配送、異なる物流会社の荷物を一括して配送する共同配送など、地域の課題やニーズに合わせたサービスを展開、提供する。SkyHub®の導入は、無人化、無在庫化を促進し、ラストワンマイルの配送効率の改善という物流面でのメリットだけでなく、新たな物流インフラの導入であり、物流改革という側面から人口減少、少子高齢化による労働者不足、特定過疎地の交通問題、医療問題、災害対策、物流弱者対策等、地域における社会課題の解決に貢献するとともに、住民の利便性や生活クオリティの向上による住民やコミュニティの満足度を引き上げることが可能になり、地域活性化を推進するうえでも有意義なものといえる。
*2 SkyHub® Provider License (SPL)
SPLは、NEXT DELIVERYが山梨県小菅村や北海道上士幌町他で展開してきた新スマート物流SkyHub®︎ のノウハウやツール、オペレーションの一部を第三者にライセンス提供するしくみ。
*3 SkyHub®TMS
種類の異なる様々な荷物の管理を一元化し、利用可能かつ最適な配送リソースに荷物を割り当て、荷物の動きの可視化・データ化を実現することで、地域物流を効率化する新スマート物流のベースとなる輸配送管理システム。マルチモーダル機能などを搭載し、ドローン配送時は、運航管理システムとの連携も可能。
*4 SkyHub® Emergency Package
災害時に物流ドローンなどを活用して緊急物資配送をスムーズに実現するためのパッケージ化されたサービス。平常時に地域物流プラットフォームとしての「新スマート物流」を導入しておくことで、災害時には、ドローン活用などの「災害時物流プラットフォーム」へと移行することができる、フェーズフリー型の統合的な災害物流対策である。
【富岳通運株式会社とは】
富岳通運は、明治34年8月創立、昭和19年に、JR中央線上野原駅から笹子駅までの6駅及び富士急行線各駅の小運送業者14社が、戦時統合令によって合併し設立されました。当初は通運業が主体でしたが、昭和30年代の後半から道路交通網の発展と共に、順次自動車輸送事業に進出してまいりました。更に、地場輸送を拡充するとともに路線事業につきましても東京路線、名古屋路線、大阪路線、神奈川路線と営業拠点を拡大してまいりました。また、近年は倉庫事業、流通事業、警備業の各分野の充実を図り、県下最大手の輸送業者として山梨県と全国を結び、多様な物流ニーズに応え今日に至っております。
*会社概要はhttp://www.fugaku.co.jp/company/index.htmlをご覧下さい。
【セイノーラストワンマイル株式会社とは】
セイノーラストワンマイル株式会社は2024年4月にセイノーホールディングスの子会社として誕生しました。「ラストワンマイル」と言われる”お客様にとって物流サービスの最後の接点”となる領域は今後もさらに拡大すると予測されており、「お客様のご要望に柔軟にお応えできるように」と新たに設立する運びとなりました。現代の日本における物流課題は多岐にわたり、具体的には買い物弱者問題、過疎地域問題、荷物再配達の問題、宅配クライシス問題などが挙げられます。セイノーラストワンマイル株式会社は、それらの社会課題に対してビジネスの手法を使ってアプローチしていく「社会課題解決型ラストワンマイル」を担っています。
*会社概要はhttps://slo.co.jp/company/をご覧下さい。
【株式会社NEXT DELIVERYとは】
エアロネクストグループのミッション「人生100年時代の新しい社会インフラで、豊かさが隅々まで行き渡る世界へ」に基づき、2021年に山梨県小菅村に設立されたドローン配送を主事業とするエアロネクストの戦略子会社。エアロネクストとセイノーHDが共同で開発し展開する、既存物流とドローン物流を繋ぎこんだ新しい社会インフラとなる新スマート物流の仕組みSkyHub®の企画運営、全国展開を推進しており、共同配送とドローン配送に関わるハード及びソフトウェアの開発、販売、運用及び保守事業等の周辺事業も展開しています。山梨県小菅村を皮切りに、北海道上士幌町、福井県敦賀市等、全国各地で地域物流の効率化と地域社会の課題解決に取り組んでいます。
*会社概要は https://aeronext.co.jp/をご覧下さい。
*エアロネクストおよびエアロネクストのロゴおよび、「4D GRAVITY(R)」「SkyHub(R)」「ドローンデポ(R)」は、株式会社エアロネクストの商標です。
*その他、このプレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。
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