搬送アシスト機能付きICUベッドを発売
〜業界初の左右方向アシスト機能、医療従事者の負担軽減に寄与~
パラマウントベッド株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員:木村友彦、以下「当社」)は、ICU(集中治療室)向け主力電動ベッド「アリウスシリーズ ICUベッド※1」のラインアップに、新たに電動ベッド搬送アシスト「ParaDrive™」(パラドライブ)付きタイプを追加し、本日6月4日(水)より販売開始します。
パラドライブ付きタイプは患者や医療機器を乗せたベッド搬送をスムーズに行うことができます。前後方向の移動に加え、業界で初めて左右方向のアシスト機能も搭載しました。ベッド搬送を安全・簡単に実施でき、医療従事者の身体的負担の軽減および業務効率化に貢献することを目指します。

※1「アリウスシリーズ ICUベッド」は、ICUにおける患者の早期リハビリテーションをサポートする医療用電動ベッドです。重症患者が寝ている姿勢から座った状態に近い姿勢をとれるようベッド全体が傾き足先を下げながら背上げをする機構を含め、多彩なベッドポジション機能を搭載しています。
■製品特徴
ICUベッドは利用患者の手術や各種検査のため一般病棟向けのベッドと比べて搬送需要が高いものの、総重量が重く「搬送時に動き出しが重い」「まっすぐ走行しない」「うまく曲がれない」といった課題がありました。当社は安全性を確保しながら搬送者の負担を低減させることを目指し、パラドライブを開発しました。複数の医療従事者で行うのが一般的なベッド搬送を、1人分の力※2でも行える仕様になっています。
※2安全のため、実際の搬送時には、2名以上での実施をお願いしております。
パラドライブは、ベッドボードに取り付けたスイッチを押すだけの簡単な操作で電動アシスト機能が始動し、搬送時のスムーズな動きが特徴です。全方向車輪「メカナムホイール」を2輪搭載し、直進・旋回のほか手術台への横づけといった真横方向の移動やコーナリングもアシストします。メカナムホイールは常に地面に接しているため、当社従来品※3のように起動時に床から離れているキャスターを接地させるための切り替えの手間が不要です。操作は始動時に前進ボタンを押すだけで、その後もベッドを押していれば60%※4アシストが継続します。上りスロープではボタンを押し続けるとアシストする力が増し、下りスロープでは速度を抑制する設計になっています。
※3パワーアシスト搬送システム「S-PAT」を搭載したICUベッド8900シリーズ、2005年~2011年販売
※4ベッド上の重量100kg時(自社調べの理論値です。使用環境により変動する可能性があります)
■開発の狙い
国内では医療従事者の人手不足は深刻な問題となっており、医師や看護師の働き方改革が進められています。超高齢社会の進展により、看護師や看護助手の不足は一層加速することが予測され、医療現場では身体的負担の大きい看護業務の負荷軽減が求められています。当社はパラドライブ機能を通じて安全かつスムーズな搬送と看護師の業務効率化に寄与することを目指します。
ベッド搬送業務の改善において欧米では搬送アシスト装置付きベッドが普及しています。当社はアシスト機能を搭載したICUベッドを発売することで、日本だけでなく海外市場においても競争力を強化し、グローバルでのプレゼンス向上を目指します。海外は今後、順次展開していく予定です。
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