ＮＰＯ法人クリーンオーシャンアンサンブル、河川回収装置「kawasemi 001」実証実験を4月12日～16日に実施

NPO法人Clean Ocean Ensemble

2025年3月7日 15時23分

海洋ごみ問題解決に向けて活動するNPO法人クリーンオーシャンアンサンブル（香川県小豆郡小豆島町、代表理事：江川裕基）は、2025年4月12日（土）から16日（水）にかけて、

高松市の詰田川にて独自開発した河川ごみ回収装置「kawasemi001」の実証実験を実施します。

今回の実験では、約20kgの河川ごみ回収を目標に掲げ、流量計を用いた水量との相関分析や河川の汚染濃度の確認を実施します。

本実験にあたり、香川県高松市土木事務所をはじめとする各関係者から必要な許可を取得済みです。

背景（課題）

瀬戸内海へ注ぐ詰田川では、都市部を流れる特性上、プラスチック容器や空き缶などのごみが流入・堆積しやすく、景観や生態系への悪影響が懸念されています。

また、河川から海へのごみ流出により海洋汚染が拡大するリスクも指摘されています。

実際、香川県内の河川では平常時に水量が少ない一方、降雨時に急激に増水するため、ごみが堆積・流出する傾向があります。

クリーンオーシャンアンサンブルは、こうした河川ごみ問題に対処し、海へのごみ流出を未然に防ぐためのソリューション開発に取り組んでいます。

実証実験の目的と概要

今回の実証実験は、河川でのごみ回収効果と水量変化との関係性をデータで把握し、効果的なごみ回収手法を確立することを目的としています。具体的な実施概要は以下のとおりです。

実施期間: 2025年4月12日（土）～ 4月16日（水）
場所: 香川県高松市詰田川（河口付近）
使用装置: 河川ごみ回収装置「kawasemi 001」（Clean Ocean Ensembleが開発）
測定・目標: 装置によるごみ回収量20kgを目標に設定。

　　　　　　加えて、設置箇所において流量計で河川の水量データを取得し、

　　　　　　ごみ回収量との相関関係を分析します。

　　　　　　また、回収したごみの種類や状態を調べ、河川の汚染度合い

　　　　　（例えばプラスチックごみの含有率や有害物質の有無）を評価します。
目的：今回の実証実験で長期設置時の課題を洗い出し、より使い易く壊れにくい装置の研究開発を行っていきます。

本装置「kawasemi 001」は、漁網やフロート、ブイなど入手しやすい素材で構成された低コストの回収システムで、河川の一部に設置することで流れに乗って流下するごみをせき止め回収します。

昨年10月には試験的な稼働で硬質プラスチックやビニール袋等約1.8kgの回収実績を確認しており、

今回さらに規模と期間を拡大して実証を行います。

※第1回河川ごみ回収実証実験：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000110850.html

期待される成果

本実証実験を通じて、以下の成果が期待されます。

ごみ回収量のデータ取得

装置で回収したごみの重量・種類を海洋ごみマップアプリで記録することで、詰田川における一定期間内のごみ発生量を定量化します。

これにより、河川ごみの発生傾向やピーク時期の把握に役立てます。

※海洋ごみマップリンク：https://map.cleanoceanensemble.com/

汚染度の評価

回収物の分析結果から、詰田川の汚染度（特にプラスチックごみの割合や有害物質の付着状況）を評価します。

これにより、河川環境の健康度や水質への影響度合いを把握し、必要な環境対策の検討材料とします。

調査スキームの確立

ごみ回収と水量データの相関分析を行うことで、河川流量や潮位変化がごみ回収量に与える影響を明らかにします。

得られた知見を基に、河川ごみ調査の標準的なスキームを構築し、他地域の河川でも適用可能なモデルケースとします。

本実証実験は、香川大学と共同研究をしています。

※参照リンク：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000110850.html

河川プロジェクトリーダーコメント【室谷】

多くの方々に支えられ、実証実験の準備を完了することができました。

支えていただいた方々へ感謝するとともに、社会へインパクトを残せるようにアップデートを繰り返し、日本全国で使ってもらえるような装置と調査スキームの構築を目指します。

企業の力で綺麗な海を取り戻す

Clean Ocean Ensemble マンスリーサポーター／企業パートナー募集

未来の海を、私たちと一緒に守りませんか？

海洋ごみは、生態系を含む海洋環境の悪化、漁業や観光への影響など、世界規模で解決を迫られる緊急課題となっています。
このまま対策が進まなければ、2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超えると言われるほど深刻です。 (参考：世界経済フォーラム報告書)

クリーンオーシャンアンサンブルでは、「海洋ごみゼロの世界」を実現するため、データを駆使した現場調査・回収システムの開発、国際的な連携プロジェクトなど新しい挑戦を続けています。

私たちの活動がさらに広がれば、より多くの海を守り、次世代へ豊かな海洋環境を引き継ぐことが可能になります。

そこで今、マンスリーサポーターや企業パートナーとして支援していただける仲間を募集しています。

なぜ今、支援が必要なのか？

深刻化する海洋ごみ問題
毎年約800万トンものプラスチックが海に流出し、ウミガメや海鳥の誤食、漁業・観光への打撃などが深刻化しています。

「データ×回収」の革新的アプローチ
クリーンオーシャンアンサンブルは回収活動をただ行うだけでなく、海洋ごみMAPで回収ポイントや量を可視化し、効果的な回収計画や再資源化プロジェクトを展開しています。支援拡大により、解析データや人員を充実させ、清掃範囲をさらに広げることが可能になります。

企業とのパートナーシップがカギ
各企業のCSR・ESG目標と私たちの活動を結び付けることで、より大きなインパクトが生まれます。社員ボランティアとしての現場参加や物品提供など、多様なコラボレーションが期待されています。

これまでの成果と今後の目標

回収実績: これまでに2,000kg以上の海洋ごみを回収（全国や海外の協力者との連携による）

可視化で信頼性向上: 世界中の回収データを地図上で公開することで、活動の透明性を高め、企業・行政の意思決定にも役立っています。

今後の目標: 2025年までに年間5,000kg回収を目指すとともに、河川・海洋の回収装置導入を全国5拠点へ拡大予定。

企業の皆さまのご支援により、さらなるネットワーク拡大と技術開発が可能になります。

多様な支援メニュー

マンスリーサポーター（個人／法人）

月1,000円〜など、無理のない範囲で支援いただけます。

寄付金は回収装置の開発・維持費や、調査・啓発活動に活用されます。

ボランティア／プロボノ参画
社員ボランティアや専門スキルを活かすプロボノとしての参加を歓迎。

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企業協賛：CSR・ESG強化
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支援内容は「海洋ごみ回収MAP」で可視化し、どのプロジェクトで何kg回収に貢献したかを定量的に証明します。
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