【最新オフィスマーケットレポート発表】オフィス空室率 3ヵ月ぶりに上昇 4％台後半へ （三幸エステート）
募集賃料 28,000円／坪前後で小幅な動き
※1：大規模ビル＝1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
2023年7月号概要
大規模ビル 空室率＆潜在空室率：空室率 新築ビルが空室を抱えて竣工したことが上昇要因
大規模ビル 募集賃料＆募集面積：募集賃料 リーシング活動が長期化しているビルは、条件の見直し等を実施
大規模ビル 区別 空室率：港区 2013年11月以来の7％台へ上昇
※本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます https://www.sanko-e.co.jp/data/
アナリストの視点
港区の新築ビルではテナント誘致に時間を要しており、空室率上昇の背景となっている。それに対して、既存ビルでは賃貸条件の緩和を行った山手線沿線を中心に成約が進んでいる。テナントの移転に向けた動きが活発化する中、立地条件等と賃料のバランスが良好なビルにテナントの引き合いが集まる傾向がみられる。（チーフアナリスト 今関豊和）
東京都心5区 大規模ビル 空室率＆潜在空室率
空室率 新築ビルが空室を抱えて竣工したことが上昇要因
空室率は前月比プラス0.45ポイントの4.75％となった。新築ビルがまとまった面積の空室を抱えて竣工したことが上昇要因となっている。潜在空室率も前月比プラス0.35ポイントの7.55％となり、空室率同様に3ヵ月ぶりで上昇した。今年は20万坪超の大量供給が予定されるが、6月に新規供給のピークを迎えたことで空室率を一段と押し上げた形だ。
＜空室率＆潜在空室率＞
※東京都心5区：千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
※大規模ビル：1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※空室率：貸付総面積に対する「現空面積」の割合
※潜在空室率：貸付総面積に対する「募集面積」の割合
既存ビルにおいて、テナント退去前を含む募集床が対象
※統計開始日： 1994年1月1日
※2023年6月末現在および各年12月31日時点
東京都心5区 大規模ビル 募集賃料＆募集面積
募集賃料 リーシング活動が長期化しているビルは、条件の見直し等を実施
募集賃料は3ヵ月ぶりでわずかに下落したものの、前月からほぼ横ばいだった。28,000円／坪前後での小幅な動きが続き、募集賃料は横ばい傾向にある。一方、リーシング活動が長期化しているビルでは、賃貸条件の見直しやキャンペーンが引き続き実施されている。
＜募集賃料＆募集面積＞
※東京都心5区：千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
※大規模ビル：1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
※募集賃料： 共益費込
※募集面積： 各統計日において公開されているテナント募集中面積の合計
※統計開始日： 1994年1月1日
※2023年6月末現在および各年12月31日時点
東京都心5区 大規模ビル 区別 空室率
港区 2013年11月以来の7％台へ上昇
区別の空室率は、千代田区・渋谷区で2％台の低水準が継続している。一方、港区では空室を抱えた新築ビルの竣工により、前月比プラス1.04ポイントと大幅に上昇し、2013年11月以来の7％台となった。
港区は新規供給が集中しており、ピークは越えたものの、今後も供給過剰による空室率の上昇が懸念される。
＜区別 空室率＞
※東京都心5区：千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
※大規模ビル： 1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル
6大都市 空室率 募集賃料（大規模ビル）
＜空室率の推移（6大都市 大規模ビル）＞
＜募集賃料の推移（6大都市 大規模ビル・主要駅前地区）＞
※募集賃料：共益費込
※2023年6月末現在および各年12月31日時点
その他の全国6大都市の大規模ビル（東京・札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡）のマーケットデータをまとめた各都市のプレスリリースは、下記リンク先よりダウンロードいただけます。
https://prap.gigapod.jp/f89961f3ffe981eae0b8a39cae821dbb29f0984bf
三幸エステートHP：https://www.sanko-e.co.jp/
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社（1977年5月17日設立）は、賃貸オフィスビルの仲介、外資系企業へのサポート活動、オフィス市場の調査・分析など、様々な事業において、情報提供をはじめ、コンサルティングから契約までオフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています
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