第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023年)当社の調査史上初「樹木葬」のシェアが過半数を突破、納骨堂も人気高まる
平均購入価格は一般墓152.4万円、樹木葬66.9万円、納骨堂77.6万円
超高齢社会を背景に需要が高まる「終活」に関するさまざまなサービスを提供する株式会社鎌倉新書(東京都中央区、代表取締役社長COO:小林 史生、証券コード6184、以下「当社」が運営する日本最大級のお墓の情報サイト「いいお墓」は、2023年1月に実施した「第14回 お墓の消費者全国実態調査(2023 年)」の調査結果を発表しました。URL:https://guide.e-ohaka.com/research/survey_2023/
- 実施の背景
一生に一度ともいえる大切なお墓の購入において、お墓探しの専門家である当社ができることは、お客様センターやインターネットを介した質の高い情報の提供と、個々の状況に合わせた適切な提案です。これらを追求することで、お墓を通じた「家族のつながり」や「心のよりどころ」を創出するお手伝いをしたいと考えています。当社では、「いいお墓」を利用し、既にお墓をご購入された方の声を届けることで、これからお墓探しを始める方の一助になりたいという思いから、毎年「お墓の消費者全国実態調査」を実施しています。
- 調査概要
調査対象:2022年1月~同年12月にお墓探しの総合情報サイト「いいお墓」経由でお墓を購入した方
調査期間:2023年1月13日(金)~1月29日(日)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:660件
*回答結果(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値が100%にならない場合があります。
*「いいお墓」経由でお墓を購入した方にアンケートを送付し、回答結果を集計しています。
- 調査トピックス
― TOP3は5年間変わらず
2. 「樹木葬」や「納骨堂」といった近年注目をされる「継承者不要」のタイプが主流に
― 購入したお墓の種類は「樹木葬」が51.8%で過半数を突破、次いで「納骨堂」20.2%、「一般墓」19.1%
3. 樹木葬の購入価格は直近5年間で70万円前後を推移、一般墓、納骨堂は下落傾向
― 一般墓152.4万円、樹木葬66.9万円、納骨堂77.6万円
4. より自宅から近い霊園を選ぶ傾向が顕著に
― 自宅からお墓までの平均所要時間は約29分、2019年調査では約40分
- 調査結果
― TOP5は3年、TOP3は5年間変わらず
お墓選びで最も重要視した点を伺ったところ、1 位は「お墓の種類」、次いで「自宅から霊園までのアクセス」、「金額」となりました。2019 年以降、5 年連続で 1~3 位に変動がないため、やはり「お墓の種類」、「自宅から霊園までのアクセス」、「金額」はお墓選びの三大テーマと言えます。
また、直近5年間の結果は下記になりました。
直近3年の4位、5位にランクインしている「園内の雰囲気」、「霊園の最寄り駅・バス停からの徒歩でのアクセス」は霊園を見学することによってより実感を持てる点になります。実際に今回の調査においては、約98%の方が霊園見学をしてからお墓を購入しています。案内が可能な場合は、事前に予約をとるとスムーズに見学をすることができます。
2. 「樹木葬」や「納骨堂」といった近年注目をされる「継承者不要」のタイプが主流に
― 購入したお墓の種類は「樹木葬」が51.8%で過半数を突破、次いで「納骨堂」20.2%、「一般墓」19.1%
購入したお墓の種類に関しては、第11回(2020年)に樹木葬が一般墓を上回り、その後も樹木葬が1位を獲得しておりました。そのような中、今回、当社の調査開始以降初めて樹木葬が過半数を超えました。
さらに納骨堂に関しても当社の調査開始以降初めて一般墓を上回りました。
また、購入したお墓の跡継ぎについての質問では、「跡継ぎ不要のお墓を購入した」の回答数が昨年を上回る結果となり、「継承者不要」のタイプに注目が集まっていることが分かる結果となりました。
3.樹木葬の購入価格は直近5年間で70万円前後を推移、一般墓、納骨堂は下落傾向
― 一般墓152.4万円、樹木葬66.9万円、納骨堂77.6万円
▼一般墓の平均購入価格
151.2万円となり、4年連続で下落となりました。一般墓の購入にかかる費用は主に「墓石代」、「土地利用料」、「その他諸経費」を合算したものが総額となります。今回の調査結果では、墓石代が平均107 .6万円、土地利用料が平均58.9万円となりました。一般墓は使用する墓石の量や所有権を保持する区画面積によって価格が決まるため、基本的にはお墓の区画が大きいほど費用は高く、小さいほど安価になります。一見すると高額に思われがちな一般墓の料金ですが、一般墓を選んだ方の意見として「両親と姉妹4名で永代供養墓を希望すると、一般墓を購入する費用と大きく差がなかったため。」という意見もあり、長い目で検討される場合には一考の余地があると言えます。また「墓じまいセット付きだったので、もし子供がお墓を継ぎたくないと思ったら、墓じまいが簡単に出来るので、ここにしました。」といったような意見も複数見られ、時代のニーズにあった形の一般墓を選ばれた方もいました。
▼樹木葬の平均購入価格
66.9万円でした。概ね70万円前後で推移しており、直近5年間においての相場は安定しています。樹木葬は近年のお墓の主流であり、消費者のニーズを捉えていることから、特出した価格競争は起きていないようです。一方、樹木葬を選んだ理由について価格について言及している方が約40名に対し、後継ぎがいらないことや子どもに迷惑をかけたくないという理由の方が約220名と回答者におよそ5倍の差がありました。価格面で選んでいると言うよりは、承継者がいらないことが選択の理由となっていると言えます。
▼納骨堂の平均購入価格
77.6万円で、直近5年間では最も低い価格となりました。相場は下落傾向にあると言えそうです。
納骨堂に関しても樹木葬と同様に価格を理由に選んでいる意見より、承継者が不要であることを理由に選択をしている人が多く、その差はおよそ4倍となっています。こちらも価格で選んでいるというよりかは承継者が不要であることが理由となっているようです。
4. より自宅からアクセスの良い霊園を選ぶ傾向が顕著に
― 自宅からお墓までの平均所要時間は約29分、2019年調査では約40分
※2019年度の結果に関して平均移動時間を「59.1分」としていましたが正しくは「40.7分」でした。謹んでお詫び申し上げます。
お墓選びで重視した点で 2 位にランクインした「自宅から霊園までのアクセス」では、移動時間が 30 分未満の方が約 6 割を占めており、平均で28.8分という結果となりました。
また、移動時間に関して経年の変化を見てみるとここ5年でおよそ11分短縮されており、より自宅からアクセスしやすい霊園を選ぶ傾向が顕著になっていることがわかります。
- 調査結果
今年度の調査結果においては、初めて樹木葬が過半数を超えるとともに納骨堂のシェア率が一般墓を超え、さらに一般墓の購入者は当社の調査以来、過去最小の割合となりました。樹木葬が人気となっていることは昨今の報道等でも明らかではありましたが、あらためて「継承者不要」であることがその理由となっていることも伺える結果となりました。
一方、今回最小の割合となった一般墓ですが、「墓じまいがセットになっているお墓を選んだ」「永代供養つきのお墓を購入した」という回答もあり、一般墓もそのかたちを変え「継承者不要」のお墓を選択することができるようになっているようです。
社会構造の変化とともにお墓のかたちも多様化が進んでいます。本調査がそういった変化をお伝えし、皆様のお墓の購入の一助となることを心より願っております。
- 回答者について
- 鎌倉新書について
会社名 :株式会社鎌倉新書
設立 :1984年4月17日
市場区分 :東京証券取引所プライム市場(証券コード:6184)
本社所在地:東京都中央区京橋2丁目14-1 兼松ビルディング3階
代表者 :代表取締役社長COO 小林 史生
資本金 :10億5708万円(2023年1月31日現在)
URL :https://www.kamakura-net.co.jp/
- 鎌倉新書が運営する主なサービス
▼インターネットサービス
いい葬儀 :https://www.e-sogi.com/
いいお墓 :https://www.e-ohaka.com/
いい仏壇 :https://www.e-butsudan.com/
お別れ会プロデュースStory:https://e-stories.jp/
いい相続 :https://www.i-sozoku.com/
わたしの死後手続き:https://watashigo.com/
いいお坊さん:https://obousan.e-sogi.com/
いい介護 :https://e-nursingcare.com/
相続不動産サポート :https://i-fudosan.com
いい保険 :https://e-hoken-lp.com/
安心できる遺品整理:https://www.i-seri.com/
▼出版・発刊物
月刊『終活』: https://butsuji.net/
▼グループ企業
株式会社ハウスボートクラブ:https://hbclub.co.jp/
株式会社エイジプラス:https://e-nursingcare.com/guide/company-profile/
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