FromプラネットVol.108<海外旅行に持っていきたい日本の日用品に関する意識調査>
国内1,300社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第108号として、海外旅行に持っていきたい日本の日用品に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータもご提供できますのでお気軽にお問い合わせください。
- 海外旅行に日本から持参したい日用品1位は…夜寝る前に必要なアレ
まずは、海外旅行に行くときに必ず持参したい日用雑貨は何かを聞きました。すると1位は「歯磨きセット」、2位は「ティッシュペーパー」。どちらも日本なら宿泊施設の備品として自由に使えますが、海外のホテルでは事情が違うため、持参する人が多いようです。また、「Fromプラネット」Vol.11(https://www.planet-van.co.jp/pdf/fromplanet/fromplanet_11.pdf)でも紹介しているように、日本の「ティッシュペーパー」は外国のものに比べ、品質的にもコスト的にも優れています。海外でわざわざ割高のティッシュを買って使おうという人は少ないと思われます。
男女差に注目すると、トップ20のほとんどの項目で女性が男性を上回っていました。中でも、「洗顔料」「日焼け止め」「リップクリーム」「シャンプー・リンス類」は、30ポイント以上もの差がありました。女性のほうが、日本から持参したい日用雑貨が多いことは明らかです。
「必ず持参したい日用雑貨はない」と回答している人は10%以下。つまり海外に行っても“日本のものじゃないとダメなアイテムがある”人が、9割を超えていることになります。
- 20代女性は海外にも半数以上が「マスク」を持参する
性年代別に結果を見ると、高齢層ほど高い項目と、若年層ほど低い項目があることがわかりました。女性でランクアップしていた「洗顔料」「シャンプー・リンス類」は男女ともに若年層ほど高くなっています。
ここで注目したいのが「マスク」。表1の結果を振り返ると、「マスク」は14位。“伊達マスク”で顔を隠す人もいるほど今や日本人の必須アイテムなのに、予想外の低いポジションでした。外国の街ではマスク姿の人は珍しく、マスクを着けるとかえって目立ってしまうのかもしれません。が、性年代別では、「マスク」が女性の20代で半数を超えていました。20代女性には海外でも「マスク」が欠かせないようです。
一方で、「スリッパ」は男女ともに高齢層ほど高く、若年層とはかなり差がありました。海外にいても、部屋では靴を脱ぎたい人が、高齢層ほど多いのだと思います。
- “旅先で入手すればいい日用品”はない?
一見してわかるのが、表1の結果と比べ、全体的に数値そのものが低いこと。一方で、「旅先で入手すればいいと思う日用雑貨はない」人が、3人に1人以上います。また、男性のほうが上回っている項目が多いことも、表1とは対照的です。
- 海外旅行に持参したい薬の1位…男性は胃腸薬、女性は頭痛薬
さらに、旅先で入手すればいいと思う医薬品(市販薬)を聞いたところ(表5)、「旅先で入手すればいいと思う医薬品はない」と答えた割合は8割に上りました。医薬品については、日用品よりもさらに、“旅先・海外のものでのいい医薬品はない”とする人が多く、見知らぬ海外で薬を入手することには抵抗感が強そうです。
- 海外のものでは不安?…やはり、使い慣れた日本の日用品がいい
1位は「いつもの使い慣れているアイテム・銘柄だから」。旅先にあっても、いつもの自分に合ったアイテムを使いたいのは海外旅行に限らないとも言えますが、同じものが手に入りにくい海外では、なおさら強く思うことかもしれません。そう考えると、5位の「旅先・海外では入手できないかもしれないから」にも通じるところがあります。
日本のものは「性能・品質が高く信用できるから」「成分・素材が安心だから(低刺激・無添加・日本製など)」が2位、4位に入りました。それの裏返しである「旅先・海外の製品では不安だから」も3位。日本の日用品・医薬品への信頼も大きな理由のようです。
- トイレ用に「水に流せるティッシュ」、硬水には「シャンプー・リンス」が必須
さらに、海外旅行で買って帰りたい日用雑貨を教えてもらいました。かわいいデザインや香りのいいものなど、価格も手頃な雑貨類はおみやげにもぴったり。その土地ならではのアイテムを見つけながら、旅を楽しんでください。
● 海外のホテルには歯ブラシ、スリッパなど日本のホテルにあるものがないので、必ず持参。(女性・40代) ● ポケットティッシュや箱なしのティッシュペーパー。海外は紙質が悪いので。(女性・50代) ● スキンケアグッズや歯磨き粉など肌に触れるものは、日本から持参したい。(女性・20代) ● 乾燥対策にマスクを持参したい。(女性・20代) ● 海外は硬水が多く髪を洗うとキシキシするので、ふだん使っているシャンプー・リンスは必需品。(男性・50代) ● トイレが日本より汚いと聞いたので、水に流せるティッシュと携帯用の洗浄器は持っていきたい。(女性・20代) ● 海外のホテルは床が土足で汚れていると思うので、必ず100円ショップのスリッパを持っていく。(女性・30代) ● 外国の日用品や医薬品は品質的に不安を覚える。品質以前に、入手方法がわからない。(女性・50代) 【医薬品】 ● アジア旅行では屋台などでご飯を食べることが多いので、整腸剤は必ず持っていきます。(女性・20代) ● 目薬。海外ではほしい機能の目薬がないから。(男性・50代) ● 痛み止めの薬。海外のものは強くて副作用がすごかった。日本のものが効きめがちょうどよい。(女性・30代) ● 薬は成分の表記などがわからないので基本的なものは持参します。(女性・50代) ● 常用薬や常備薬は持参する。薬局を探せても医師の証明書が必要だったりして買えなかったり、言語上の行き違いがあったり、体調の優れないときには大きな負担になります。(男性・70代以上) ● 海外では総合感冒薬が簡単に手に入らない。また日本人には日本で売られている薬がよいと思う。(男性・50代) |
● おみやげには、泡ぶろが作れるバスジェルがいい。海外ではスーパーでも売られていて、パッケージがかわいくて液体の色や香りもよく、日本人の肌に合わないものも少ないように思います。(女性・40代) ● ヨーロッパ旅行のおみやげで喜ばれるのは、現地のスーパーや雑貨店で売っているオリジナルのエコバック。ファスナー付きの袋は、デザインもかわいくカラフルで喜ばれます。(女性・30代) ● 台湾や韓国ではシートパックをおみやげに買います。(女性・50代) ● 韓国ではマスクを買って帰ります。日本と違って黒いマスクがたくさんあって、かっこいい。(女性・20代) |
調査機関:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』実施のアンケート「海外旅行に持っていきたい日本の日用品」。
期間:2019年3月6日~3月22日、DIMSDRIVEモニター3,870人から回答を得ています。
株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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