学校向け生成AIサービス「スタディポケット」岐阜市と共同で、学校での生成AIの実証事業を開始
〜 岐阜市の全市的な取り組みである、生成AIを活用した「子どもたちの学び」と「教職員の働き方改革」の実証事業を支援 〜
教育機関・学校に特化した生成AIでの学習支援・校務支援サービス「スタディポケット」を提供するスタディポケット株式会社(東京都渋谷区、代表取締役 鶴田 浩之)は、岐阜市が自治体として全市的に取り組みを行う、中学校での生成AI活用の実証事業について、共同で取り組むことをお知らせいたします。
この実証事業においては、岐阜市による実証モデル校「岐阜市立長良中学校(全校生徒 約300名、全教員 約30名)」と、岐阜市の市内小中学校における管理職、各教科、学級担任、事務職など、様々な立場の教員を対象に、「教務」「校務」の両面から生成AIの活用支援を行います。生徒向けには、生成AIを活用した探究的な学びと個別最適な学びの実証、教職員向けには生成AIを活用した校務の負担軽減による働き方改革ならびに創造的な活動について、実証を行います。
岐阜市での実証事業の概要
岐阜市での学校現場における生成AI活用実証事業では、文科省が定める「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドラインVer1.0」(令和5年7月)に基づいたセキュアな環境のもと、「スタディポケット for STUDENT」と「スタディポケット for TEACHER」を提供し、岐阜市の中学校において以下の効果を期待し、実証を行います。
【生徒向け:教務での生成AI活用の実証支援】
「スタディポケット for STUDENT(生徒児童向け)」の提供を通じて、授業内や家庭学習(復習など)での生成AIの学習支援の実証を行います。「答えを直接的に教えない」スタディポケットの生成AIが、対話を通じて子どもたちに寄り添い、個別最適な学びや探究的な学びを支援し、子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に引き出す効果を期待します。
【教員向け:校務での生成AIの実証支援】
教職員の校務に特化した生成AIサービス「スタディポケット for TEACHER(教職員向け)」の提供を通じて、教員が日々直面する多岐にわたる業務において、生成AIを活用できる可能性を模索し、子どもたちとより深く向き合う時間を確保することを期待します。
また、教育現場での生成AIの活用においては、研修体制の整備、リスクを正しく理解するための啓蒙活動も大切であり、スタディポケットでは、教育委員会・学校と連携し、研修を含めた支援体制をより一層、充実させていく予定です。
日本の学校において、生成AIを「生徒児童向けの学習支援」と「教職員の校務効率化」のアプローチを同時に行う実証結果はまだ例が少なく、今回の実証事業を通して、地域の教育行政と教育現場に貢献し、教育現場のDXの可能性を模索します。
今後の展望について
スタディポケットは、学校・教育機関に特化した生成AIサービスとして、岐阜市での実証サポートを皮切りに、今年度の上半期において数百校規模での生成AI導入を進めております。
日本政府のデジタル行財政改革会議が 2024年4月22日 に開かれ、文部科学省により生成AIの校務活用を25年度(令和7年度)までに 50% とするKPIが示されました。これは、1年以内に、2万校以上の学校での導入支援の体制が急務であることを意味しており、スタディポケットの取り組みが、その一端を担える存在となることを目指しています。
一方、スタディポケットが独自に 2024年3月 から行っている、校務での活用のパイロットプログラム(現在実証中)において、生成AIが利用できる環境を単に提供するだけでは、組織全体への定着は難しく、業務改善・創造性の支援に至るまでの定着させるためにはさまざまな課題があります。このプログラムを通じて蓄積してきた成功事例や、ノウハウを、全市的に取り組みを行う岐阜市並びに岐阜市教育委員会、各導入校に対してサポートを提供していく考えです。
当社は、教育現場での生成AIの活用にあたり ハルシネーション※ のリスク、著作物の取り扱い、教育的意義の尊重といった課題に対して慎重な姿勢を維持しながら実証事業を行います。特に生徒の利用においては保護者の許諾を得るなどの前提を踏まえた上で、文科省の各種ガイドライン(改訂された場合に対応可能な、機敏な体制構築を含む)に基づいて、実証実験を行ってまいります。学校の枠組み、自治体の枠組みを超えて、これらの知見を共有するための全国の導入校でのコミュニティ作りも推進してまいります。
※ ハルシネーションとは:生成AIが、事実と異なる内容、もっともらしく生成して出力することを指す。
スタディポケットについて
安心・安全かつセキュアに学校や教育機関で導入可能
学校向けの生成AIサービス「スタディポケット」は、マイクロソフト社による「Startups Founders Hub」としての技術支援を受けております。生成AI の基盤技術である大規模言語モデルの運用において「Azure OpenAI Service」を採用し、生徒児童が、学校で安心・安全に利用できる環境を提供しています。スタディポケットでは、生徒向け・教員向けなど、すべてのプランで(デモ利用時を含む)、チャットに入力された情報は、生成AIの機械学習に利用されることはありません。
生成AI の学習利用のオプトアウト
スタディポケットは、全てのサービス、全ての利用プラン(デモやトライアルアカウントを含む)で、利用者が入力した情報をAIの学習に利用しない設定にしており、情報漏えいやプライバシーの保護を図っています。
コンテンツフィルタリング機能の搭載
Azure OpenAI Service のコンテンツフィルタリングを利用し、入力された内容のコンテキストから、暴力・憎悪・性的・自傷行為の4つのカテゴリーでそれぞれ 4つの重大度レベル (安全、低、中、高) で検出をします。
生徒の個人情報をできる限り取得せず、第三者提供を行わない仕様
スタディポケットは、生徒はニックネームのみで利用でき、学校内ですでに教育目的で利用されている GoogleまたはMicrosoftアカウントのシングルサインオンが利用できます。これらのシングルサインオンで用いられているメールアドレス宛に、システムや運営からメールが送られることはありません。また、生徒の個人情報は第三者提供されません。
国内のデータセンターを利用
サービスは日本国内で開発され、日本国内のデータセンターを活用しています。
生成AIが「問い」に対して直接的な答えをすぐに教えない機能を提供
スタディポケットは、生徒が学習内容を相談した際に、AIが直接的な答えを教えるのではなく、生徒が主体的に考える力を育むための「探究学習モード」を提供しています。例えば、「読書感想文を書いて」と依頼した場合、「どのようなシーンが印象的でしたか?」といった応答を行います。また、数学の宿題を送った場合、「これを解くために必要な公式は覚えていますか?」といった応答を行います。
画像などマルチモーダルに対応
OCR技術とマルチモーダルを活用した画像解析により、例えば、自分でまとめたノートの内容を撮影し、授業の振り返り学習を行ったり、その日の学習単元で応用問題を作成することが可能です。また、日本語・英語を含む、多言語での音声の入出力に対応しています。
スタディポケット株式会社の会社概要
● スタディポケットは、文部科学省「学校DX戦略アドバイザー」(生成AI 分野)のサポート事業者として、認定されています。
● スタディポケットは、経産省の「働き方改革支援補助金2024」の採択事業者として、補助金を通じた導入支援を行っています。
スタディポケット株式会社
代表取締役:鶴田 浩之
所在地:東京都渋谷区
資本金:8,999万円
事業内容:
・生成AIを活用した教育ソフトウェアの開発事業
・校務DXに関する支援事業
・教育サービス事業
主要株主:
・Z Venture Capital (LINEヤフー株式会社)
・NOW(Founder Foundry 1号投資事業有限責任組合)
・サイバーエージェントキャピタル
・Mistletoe Japan (孫 泰蔵 氏)
・パーソルベンチャーパートナーズ合同会社
・F Ventures Fund 2号投資事業有限責任組合
・East Ventures3号投資事業有限責任組合
・新生ベンチャーパートナーズ1号投資事業有限責任組合
ほか
※ スタディポケット株式会社は、2024年4月に株式会社CODEGYMから商号変更しました。
Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/@studypocket_channel/videos
X(旧Twitter):https://x.com/studypocket_ai
Facebookページ:https://facebook.com/StudyPocketAI
スタディポケット 公式サイト
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