第10回特別展示 「開館5周年記念　ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」オープニング記念講演会及び連携協定締結披露を行います

連携した展覧会の開催・共同調査研究の開始

Humboldt Forum in Berlin Mitte, 2025

国立アイヌ民族博物館（館長：佐々木史郎、所在地：北海道白老町）は、ベルリン国立博物館群民族学博物館と、アイヌ文化の振興と普及に寄与することを目的として、人材交流、共同調査研究、展覧会の開催等で協働するため、2025年4月23日に連携協定を締結しました。両館が収蔵するアイヌ民族資料は、アイヌ民族の文化振興にとって極めて重要なものです。その取扱いに際しては先住民族アイヌの尊厳を尊重し、アイヌ文化に深い敬意を払うとともに、今後その継承者と協力しながら、両館の相互連携を進めていきます。この連携協定の締結を記念し、国立アイヌ民族博物館第10回特別展示 「開館5周年記念　ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」オープニングイベント記念講演会及び、連携協定締結披露を行います。

連携協定の概要

協定を交わした団体

国立アイヌ民族博物館

ベルリン国立博物館群民族学博物館

協定内容

協定には以下の項目が含まれます。

(1) 人材の相互交流

(2) アイヌ文化に関する共同調査研究及びその成果の展示

(3) 出版物及び展覧会カタログの交換

(4) 相互の研究機関の振興

(5) その他、両者が必要と認める活動

締結日

2025年4月23日（水）

協定締結の意義

本連携協定の締結により、アイヌ民族の伝統文化が持つ新たな価値の発見や文化伝承への応用、共同研究成果の博物館展示を通じた社会還元など、双方の機関の特色と強みを活かした相互補完によって、調査研究や教育の一層の充実が期待されます。

 特に、アイヌの歴史・文化に関する専門的知見を有する当館が共同研究に参画することは、ベルリン国立博物館群民族学博物館のコレクション情報の深化や研究・展示等の発展につながります。両館によるアイヌ資料の共同研究の推進は、海外コレクションの実態把握にとどまらず、日本国内におけるアイヌ資料の制作年代や制作地などの基礎情報の充実への寄与が期待でき、双方にとって意義深い連携事業となります。

第10回特別展示 「開館5周年記念　ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」オープニング記念講演会及び連携協定締結披露について

記念講演会

第10回特別展示「開館5周年記念　ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」のオープニングイベントとして、記念講演会を開催します。本展示の出品協力館である、ベルリン国立博物館群民族学博物館のラース・クリスティアン・コッホ館長とアンリエット・ラヴォー・ヴレクール学芸員による、 博物館や所蔵アイヌコレクション等の紹介を行います。

日時：2025年7月5日（土）10:00〜10:45（受付9:30から）

場所：国立アイヌ民族博物館　１階　交流室

※詳細は当館Webページをご覧ください。

連携協定締結披露（関係者・プレスのみ）

日時：2025年7月5日（土）11:15〜

場所：国立アイヌ民族博物館　１階　交流室

出席者：国立アイヌ民族博物館　館長　佐々木史郎

　　　　ベルリン国立博物館群民族学博物館　館長　ラース・クリスティアン・コッホ氏