子どもたちの「孤立解消」に、市民の力を生かしたい|市民向けオンラインプログラム参加者募集スタート!
応募〆切は2023年8月21日(水)。オンライン・対面(東京・大阪)で募集説明会を開催します。
◆子どもが大切にされる地域や社会でありたい。
「子どもが大切にされる地域や社会でありたい」、そう願いながらも、自分に何ができるのか分からない。関わることでかえって傷つけてしまわないか不安に思う。いざ、行動に起こしてみても、関われば関わるほど、接し方に不安を感じたり、どこまで関わっていいのか正解が分からない。
「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CfroC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムです。
今年度は、基礎コース・探求コース・動画コースの3コースを開催します(基礎コース・探求コースに参加希望の方は応募に際し、説明会参加が必須です)。
◆プログラムが目指すもの
本プログラムで行うのは、いわゆる支援職や専門職の養成ではありません。一人の人であり市民である自分を客観視すること。子どものためだけでも自分のためだけでもない、その両者を大切にするとはどういうことかを問う視点をもった上で、具体的なアクションを起こすこと。そして、答えを求めるのではなく、学び続け、問い続ける姿勢を持つこと。そのような市民、また市民によるアクションが子どもの生活する日常の中に生まれ続けていくことを目指しています。
実施背景:子どもが孤立してしまう構造的な課題
子どもの心の孤立とは、安全に頼れる誰かがいない環境で、他者や社会への信頼を失っていく状態です。その背景として、いわゆる支援機関や学校など、子どもをサポートする主な担い手の逼迫化があります。
例えば都内の児童相談所では、一人のワーカーが100人以上の子どもを担当している状況が生じていたり、不登校や発達障害、養育の難しい家庭が利用する児童精神科の病院では、初診までに3か月~6か月を要するという状況も常態化しているのが現状です。
実施目的:子どもたちが生きる地域に信頼できる大人を増やす
子どもの育ちにとって大切な、信頼できる他者の存在。たとえ心に小さなケガをしたとしても、その傷口が広がる前に癒し合える仲間の存在。
そんな存在が地域や社会の中に生まれ続けていくための仕組みや文化を築いていくことが必要ではないか。そのような社会背景や課題意識を受けて、PIECESでは2016年から、本プログラムを開始しました。10代から60代まで幅広い年齢層で、所属・属性も多様な方が参加しており、全国各地から累計627名の方々にご参加いただいています。
◆プログラムの特徴
同じ志を持った全国の仲間と出会う
仕事や地域の大人として子どもに関わる人はもちろん、これから関わっていきたいと思う人など、さまざまな人が参加し、「子どもの気持ちと社会性、どちらを優先すべきか」「自分が関わる上で大切にしたいことは何か」といった正解がないことについて話します。オンラインが中心となるため、普段は繋がることができない全国の多様なメンバーと繋がることができます。
専門職から事例やエッセンスを学ぶ
講座動画で、児童精神科医、プレーワーカー、ソーシャルワーカー、まちづくりの専門家など、子どもに関わる専門職の講師から関わりの事例を学ぶことができます。また、リアルタイムに講師に質問をする機会もあります。
自分なりの市民性を見つける
資格をとったり、答えを見つけたりするわけではなく、学びや問いの姿勢を身につけていきます。その結果、子どもの言動の背景に目を向けられるようになるだけではなく、自分の価値観も深めていくことができます。
自分なりの関わり方を実現する
子どもや地域への関わり方は人それぞれ。プロジェクトを立ち上げる人もいれば、道端で子どもに声をかけるようになった人もいます。自分らしく無理なく関われる方法を探求していきます。
◆学びのプロセスに応じた3つのコース
【基礎コース】※募集期間:7/15~8/21
視点の異なる多様な講座を通じて、「ひとりの人」として子どもと関わる上でのエッセンスを学ぶ
【探求コース】※募集期間:7/15~8/21
地域を越えた参加者同士の対話と内省を通じて、自分なりのあり方やアクションを探求する
【動画コース】※募集期間:7/15~8/28
市民性の意義や価値に触れて、誰もが大切にされる社会を願う自分なりの関わりをみつめる(オンラインのみ)
※コース詳細はこちら
◆Citizenship for Children 2024 説明会を開催します
CforCプログラムへの参加を検討されている方に向けた募集説明会を開催します。今期のプログラムのスケジュールや応募方法の詳細だけでなく、プログラム修了生の声なども聴ける機会ですので、ご関心のある方はぜひご参加ください!
【Citizenship for Children 2024 説明会概要】
対面開催(大阪)
■日時:
①2024年8月3日(土)13:30-15:00(13:10開場)
■会場:
大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)3階 中会議室2
〒540-0008 大阪市中央区大手前1丁目3番49号 (京阪「天満橋」駅、Osaka Metro(旧大阪市営地下鉄)谷町線「天満橋」駅 徒歩5分)
■定員:30名
■参加費:無料
対面開催(東京)
■日時:
②2024年8月4日(日)10:00-11:30(9:40開場)
■会場:
湯島地域活動センター
〒113-0033 文京区本郷七丁目1番2号(文京総合体育館内)
(都営地下鉄大江戸線 本郷三丁目 徒歩約5分/東京メトロ丸ノ内線 本郷三丁目 徒歩約8分)
■定員:30名
■参加費:無料
オンライン開催
■日時:
③7月31日(水)20:00-21:30
④8月10日(土)20:00-21:30
⑤8月19日(月)20:00-21:30
■会場:オンライン配信(ZOOMを使用します)
■定員:各回30名
■参加費:無料
※Citizenship for Children2024プログラムの基礎コース・探求コースへ参加を希望される方は、本説明会へ必ずご参加ください。ただし、いずれの日程も難しい方は、cforc@pieces.tokyo まで、どうぞご相談ください。(動画コースへの参加ご希望の方は任意です)
※説明会の参加にあたって、応募の意思は問いません。是非お気軽にお越しください。
◆NPO法人PIECESについて
児童精神科医として10年以上医療・行政の現場に携わってきた小澤いぶきを中心に、子どもと社会のウェルビーイングを目指して設立した団体です。安心して頼れる人がいない環境で、他者や社会への信頼感を失ってしまう「子どもの孤立」を防ぐために、多様な人たちの優しさや想像力があふれる環境を子どもたちの周りに育む活動を展開しています。具体的には、地域で子どもたちに寄り添う市民や支援者を増やすための育成プログラム「Citizenship for Children」や、企業や行政などと連携しながら「子ども」「シティズンシップ」「まちづくり」などをテーマに研修やワークショップなどを実施しています。
団体概要
名称 :NPO法人PIECES
設立 :2016年6月22日
代表 :代表理事 小澤いぶき(児童精神科医)
所在地:東京都文京区本郷3-30-10 本郷K&Kビル5F 小野田総合法律事務所内 social hive HONGO
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