OpenText、調査レポートを発表:生成AIの使用に伴いプライバシーの懸念が高まる中、消費者のデジタルライフ保護に対する認識を向上

生成AIの使用が普及する中、回答者の3分の2は、個人のデータを収集するAIシステムへの懸念を表明

オープンテキスト株式会社

※本リリースは、OpenText Corporationが2024年10月3日(北米時間)に発表したリリースの抄訳です。

OpenText(NASDAQ:OTEX、TSX:OTEX、日本法人:東京都千代田区、代表取締役社長:三浦デニース)は本日、Webrootの2024年版「GenAI Consumer Trends and Privacy Report(生成AIコンシューマー・トレンド/プライバシー・レポート)」の結果を発表しました。米国の消費者1,000名以上を対象とした今回の調査によると、消費者の39%が少なくとも週に1回は生成AIを使用していますが、特に保護者の間ではプライバシーに関する大きな懸念が依然として残っていることが分かりました。さらに、消費者は個人情報の保護対策を講じていますが、生成AIを使用する際に職場の情報を保護するためのプライバシーツールや設定を使っている割合は27%にとどまっています。

人工知能が日常生活において浸透するにつれて、消費者はプライバシーとデータセキュリティへの影響について常に情報を得ることが重要です。米国連邦取引委員会(FTC)によると、消費者はAI詐欺の主な標的になりつつあり、最近では、消費者向けサービスを標的としたAI詐欺が新たに5件発表されました。AIシステムは膨大な個人情報を処理することが多く、個人はデータの悪用や監視の潜在的なリスクを認識する必要があります。消費者は、デバイスのプライバシー設定をアクティブに管理し、Webroot Premiumなどの包括的なデバイス、プライバシー、ID保護ソフトウェアをインストールすることで、機密情報を不正アクセスや悪用からより効果的に保護できます。

OpenTextのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高製品責任者であるMuhi Majzoubは、次のように述べています。「生成AIが利用できるようになり、私生活とビジネスにおける最新テクノロジーとの関わり方が変化してきました。今回の調査結果は、個人や家族のAI使用が増えるにつれて、誰もが生成AIを安全に使用できるように、分かりやすいプライバシーとセキュリティソリューションと透明性のあるデータ収集方法が必要であることを示しています。」

調査結果は以下の通りです。

生成AIが普及し、消費者の利用が拡大する中、プライバシーの懸念は残っています。 

  • 生成AIの使用は一般的であり、回答者の39%は少なくとも週に1回は使用しており、半数近く(46%)は定期的に使用しています。ChatGPTなどのテキスト生成ツールが主流であり、62%の回答者が最も頻繁に使用するAIツールとして挙げています。

  • 生成AIの使用状況は、年齢によって異なります。生成AIを使ったことがない回答者の割合は、20~30歳でわずか22%、31~40歳で25%であるのに対し、41~50歳では41%でした。

  • AIの使用は拡大する見通しです。半数以上(56%)は、今後1年間でAIの使用が増えると予想しており、約3分の2(63%)は5年以内に増加すると予想しています。一方、41~50歳の回答者の20%は、生成AIツールを使用しておらず、今後も使用するつもりはないと考えています。

  • ただし、AIがプライバシーに与える影響は大きく、90%の回答者は、AIシステムが個人のデータを収集することに懸念を抱いているか中立的であり、そのうち3分の2の回答者は懸念を示しています。

生成AIシステムによるデータ収集を保護するためのプライバシーツールと設定は、職場よりも私生活で多く使用されています。

  • 生成AIの使用時に個人情報を保護するための対策を講じる、もしくはプライバシーツールや設定を使用したことがあるかの質問に対して、回答者の43%はプライバシーツールや設定を使用していると回答し、32%は検討中、16%は個人情報の保護方法が分からない、9%は使用しておらず、心配もしていないと回答しました。

  • 職場でのプライバシーツールや設定は十分に利用されていません。就業中の回答者のうち、生成AIを使用する際に職場の情報を保護するためにプライバシーツールや設定を使用しているのは、わずか27%にとどまりました。

  • 職場でプライバシーツールや設定を使用するユーザーに人気のツールとしては、パスワード管理ソフトウェア(64%)、アンチウィルスソフトウェア(63%)、VPN(62%)、広告ブロッカー(61%)、アイデンティティ窃盗保護(57%)が挙げられました。

  • 個人情報の保護は割合が高く、76%が強力でユニークなパスワードを使用し、69%はソフトウェアの定期的なアップデートを実行し、64%はデータ保護用の二要素認証を使用していると報告しています。

保護者は子どものAIの使用を心配しています。保護者の4分の3以上(77%)は、生成AIツールを使用する子どものプライバシーについて懸念しています。

  • 保護者の約半数(49%)は非常に懸念しており、懸念していない保護者の割合はわずか8%です。

  • 保護者の過半数(52%)は、AIを使用する子どもの行動を監視しており、ペアレンタルコントロールに頼る保護者(50%)や、プライバシー教育を実施している保護者(45%)の割合が明らかになっています。

  • 生成AIは、多くの保護者の懸念事項となっており、一部の保護者にとってはビデオゲームに対する懸念を上回っています。子どもの個人データの収集・使用に関し、生成AIシステムとビデオゲームを比較した場合、85%の保護者は、生成AIをより懸念しているか、ビデオゲームと同じ程度で懸念しています。

OpenTextの2024年版「生成AIコンシューマー・トレンド/プライバシー・レポート」の調査結果の詳細は、ブログ記事をご覧ください。オンライン・アイデンティティの保護に関する詳細は、Webrootのサイトをご覧ください。

調査方法

Webrootによる今回の調査は、米国の消費者1,014名を対象としたものです。調査対象者の年齢構成は、20~30歳が30%、31~40歳が35%、41~50歳が35%です。性別の内訳は、女性が51%、男性が48%です。53%は子どもを持つ親で、47%は子どもを持たない回答者です。回答者の役職は多岐にわたり、経営者または創設者が8%、経営幹部が6%、取締役またはバイスプレジデントが4%、マネージャーまたはチームリーダーが19%、一般社員が29%、無職が34%です。経営者または創業者のうち、88%が小規模企業の経営者です。

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-
設立
1997年06月