不要になった学生服のアップサイクルに初挑戦　～山形県の九里学園の学生服を、地元工場で手作りした来校者用スリッパへ～

株式会社オンワードコーポレートデザイン

2024年11月7日 10時00分

株式会社オンワードコーポレートデザイン（本社：東京都千代田区代表取締役社長：村上哲）は、学校法人九里学園高等学校（本校：山形県米沢市理事長　学校長：九里廣志、以下「九里学園」）の不要になった学生服を、来校者用スリッパにアップサイクルしました。当社が学生服をアップサイクルするのは初めてのことです。

■きっかけ

九里学園では、これまでの卒業生の学生服を、サイズが合わなくなったり破れや汚れで着られなくなったりして新たな学生服を必要とする生徒のために『制服バンク』で保管していました。2023年春に実施した学生服リニューアルにともない、現在保管している旧学生服が不要になってしまうため、有効活用出来ないかとの相談を当社が受けました。

同じ山形県内の河北町は、日本有数のスリッパ産地です。当社は、地元工場でのスリッパへのアップサイクルを提案し、今回の取り組みに至りました。

■難易度の高いアップサイクルを実現する、河北町の縫製工場について

山形県河北町には、かつては20社以上のスリッパ工場がありました。海外工場への切り替えや担い手の高齢化でスリッパ工場は減少し、今では4～5軒になってしまっています。

今回のアップサイクルを依頼した株式会社後藤は、熟練した職人による丁寧なモノづくりと、時代に合わせた商品開発で付加価値を高めてきました。日本全国から選ばれ続ける高い技術力によって、学生服をスリッパにアップサイクルするという難易度の高い取り組みを実現しました。

■学生服のアップサイクルの流れ（一部抜粋）

①１着ずつハサミで解体し、平らに

②摩耗している箇所を避けながら１枚ずつ型抜き

③中生地に糊付けし、甲パーツに手貼りする

④甲裏を縫い合わせる

⑤甲にエンブレムを縫い付ける

⑥中板にかかと用ウレタンをはさむ

⑦中板に甲パーツを縫い付ける

⑧底をつけて検診、完成！

■学校法人九里学園高等学校　教員　髙木ユキエ氏コメント

オンワードコーポレートデザイン様より今回のアップサイクルをご提案いただいて、学生服をスリッパにできることに驚きました。出来上がった製品も見せていただきましたが、これまで大切に着用してきた学生服がこのように生まれ変わるのはとてもいいなと思いました。真心込めて製作いただいたスリッパなので、長く学校で活用していきたいです。

■株式会社後藤　代表取締役社長後藤重美氏コメント

「品質の良い　魅力のある　話題になる　すばらしい商品をお得意様に提供する」という社是のもと、一針一針、懇切丁寧に気持ちを込めて縫製しているので、履いていただく方に温もりが伝わればと思います。嫁に出したスリッパを、末永くかわいがっていただければ幸いです。

■株式会社オンワードコーポレートデザイン　

ワークスタイルデザイングループ　ユニフォームセールス第2Div. 中川玲司コメント

新たな学生服だけでなく、不要になった学生服のアップサイクルについてもご相談いただき、光栄です。出来上がったスリッパは、工場で一つひとつ丁寧に手作りされています。とても丈夫なので、愛着をもって末永く着用していただければ幸いです。

これからも学生服の企画生産だけでなく、アップサイクルや環境問題についての体験型教育、空間づくりなど包括的にサポートできるよう努めてまいります。

■学校法人九里学園高等学校概要

代表者：理事長／学校長　九里廣志

所在地：〒992-0039 山形県米沢市門東町一丁目1－72

開校：1901年

URL：https://kunori-h.ed.jp/

■株式会社オンワードコーポレートデザイン概要