【新製品】工場における人手不足解消の鍵を握る「バラ積みピッキング」を実用化 新型ロボット「Thinker Model A」を発売
近接覚センサーを武器に「ロボットハンドの民主化」に取り組む株式会社Thinker(読み:シンカー、本社:大阪府大阪市、以下Thinker)は、ロボットマニュピレーションの長年の課題とされてきたバラ積みピッキングを実用化することで、工場などの自動化を推進し、省人化を実現する新型ロボット「Thinker Model A」を発売します。なお、「Thinker Model A」の受注は本日より開始いたします。また、2月6日(木)には新製品説明会をオンラインで実施します。
現在、製造現場では、検査や出荷準備の際などに人間がバラ積みされた部品を一つずつ手に取って作業する工程がまだ多く残っており、自動化・省人化実現の最大の壁の一つとなっています。この状況がなかなか改善・解消されない理由は大きく2つあります。ひとつは、バラ積みされた部品をロボットでつかむには、高額なカメラシステムもしくは大型振動装置のパーツフィーダーを導入する必要があり、非常に高い導入コストがかかること。もうひとつは、産業用ロボットでバラ積みピッキングを実施・運用する際にはカスタマイズをともなうことが多く、「ロボット自体のチョイス」「オプションパーツの互換性」「運用の制御」などの面で高い専門知識を要すること、です。
こうした課題に対して、「Thinker Model A」では、“まさぐって部品をつかむ”ことを可能にするロボットハンドの次世代センシング技術「近接覚センサー」に簡易2Dカメラシステムを組み合わせることで、低コストでのバラ積みピッキングを実現。さらには「近接覚センサー」の力を最大化するオリジナルのロボットハンド「Think Hand F」は独自のエッジAIにより、高い専門知識がなくとも導入・運用ができるようにしました。
このたび発売する「Thinker Model A」を導入することにより、製造現場の自動化・省人化を進めることによるコストダウンのみならず、人材を付加価値の高い作業へと配置することによる収益アップも可能となります。
■新製品説明会のご案内
日時 :2025年2月6日(木) 14:00~14:30
場所 :オンライン(Zoom)
タイトル :「検査工程や工程間搬送の省人化を支援するバラ積みピッキングロボット『Thinker Model A』のご紹介」
費用 :無料
お申込み :こちらのページよりご登録ください。
■Thinker Model A
Thinkerのロボットハンド「Think Hand F」を搭載したバラ積みピッキング用ロボット。
透明素材や柔軟・脆弱な部品、たわむトレー上の部品など、従来のロボットでは対応が難しかった検査工程のほか、工程間の搬送などにもバラ積みされた部品の素早いピッキングで自動化を促進します。“なぞってまさぐってつまむ”を実現する世界初のロボットハンド「Think Hand F」と2Dカメラによる画像解析とを組み合わせて、人力に頼らざるを得なかった少量多品種の現場の省人化に貢献します。
仕様(ロボットはCOBOTTA、爪は標準品を使用の場合)
対応可搬重量 |
約300 g ※当社指定グリッパ使用時 |
価格 |
オープン |
有料保守サービス |
有 |
■ロボットハンド Think Hand F
Thinkerが独自に開発した “まさぐりながら”掴むを実現する新しいロボットハンド。これまでカメラでの画像認識など、高額になりやすいシステムを必要としてきたバラ積み部品などのピッキングを、柔軟な関節と、3次元の変位計測が可能な近接覚センサーを組み合わせることで、カメラだけに頼らず対象物の形に合わせてつまみ上げることを可能に。製造現場自動化のトータルコスト低減にも貢献します。
■Thinkerの近接覚センサー
カメラを用いることなく、赤外線とAIを組み合わせた独自の高速・高分解能なセンシングによりモノの位置と形を非接触かつ高速に把握できるセンサーです。これにより、従来の産業用ロボットでは難しいとされていた鏡面・透明物質の取り扱いや、現場環境に応じた臨機応変なピックアップが可能となり、ロボットハンドによるピッキングの可能性を飛躍的に広げることができます。また、ティーチング(ロボットに作業を教え込む工程)の時間や労力を大幅に軽減できることから、これまでとは異なる領域でのロボットハンドの活用も期待されています。2023年8月の量産サンプル提供開始以来、実に1200社を超える引き合いをいただいております。現在は80社を超えるパートナー企業とともに実証評価に取り組んでいるほか、すでに数社で量産工程における導入も始まっているなど、各方面で実装が進んでいます。
○近接覚センサーTK-01の紹介動画(YouTube):
〇動く対象物をセンシングすることで把持部が追従する動画(YouTube):
https://www.youtube.com/watch?v=MtwL4D1kWuU
■会社概要
名称 : 株式会社Thinker
住所 : 〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目1−3 大阪センタービル6F-188
代表者 : 代表取締役兼CEO 藤本 弘道
設立 : 2022年8月
企業説明: 人とロボットが真に協調できる社会を目指し、エッジAIと赤外線を駆使した次世代技術「近接覚センサー」を武器に、ロボットハンドの民主化に取り組んでいます。
URL : https://www.thinker-robotics.co.jp/
備考 : 社名のThinkerには「考え抜く集団」「考えるロボット」「ロボットの進化(シンカ)を加速させる」といった思いを込めています。
■関連リンク
・Thinkerが、週刊東洋経済「すごいベンチャー100」に選出されました
(PRTIMES 2024年9月23日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000106143.html
・「手先のイノベーション」を起こせ、産業用ロボットの可能性開く赤外線型の近接覚センサー
(MONOist 2023年10月19日)
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2310/05/news002.html
・“指先で考えてつかむ”次世代型ロボットハンド開発に着手
(PRTIMES 2023年7月31日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000106143.html
・動作時の死角を補う第六感センサー、独自のハードとAIで透明物体も逃さない
(日経クロステック 2022年9月13日)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02183/00002/
・ロボットの視覚・触覚を補う“第六感”、阪大小山助教が開発「近接覚センサー」
(日経クロステック 2022年2月28日)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nmc/18/00011/00158/
・小山佳祐公式サイト
■株式会社Thinkerへのお問い合わせ
お問い合わせページ:https://www.thinker-robotics.co.jp/contact/
公式ウェブサイト:https://www.thinker-robotics.co.jp/
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