SPACECOOL、福岡市と連携し大原メガソーラー発電所で実証実験を開始
SPACECOOL株式会社(以下、当社)は、福岡市西区の大原メガソーラー発電所において、放射冷却素材「SPACECOOL®」(以下、「本素材」)を活用したパワーコンディショナー用のコンテナ(以下、「パワコン」)のエアコンの消費電力・温室効果ガス削減を目指した実証実験を開始しますので、お知らせいたします。なお、本実証は福岡市の「実証実験フルサポート事業」*¹にて採択されました。
メガソーラー発電所は、2012年のFIT制度開始以降、10年間で6,600万kW(2021年)まで導入が進み、今後も2030年度の野心的な温室効果ガス削減目標を踏まえて普及が進んでいきます。メガソーラー発電所に設置されるパワコンのエアコンに使用される電力は、太陽光によって発電された再生可能エネルギーであり、その消費電力を削減することによって、再生可能エネルギーの供給量の増加に直接的に寄与することができます。
福岡市は、脱炭素社会の実現に向け「2040年度 温室効果ガス排出量実質ゼロ」のチャレンジを掲げ、昨年改定の「福岡市地球温暖化対策実行計画」では、2030年度における温室効果ガス削減目標を、2013年度比で国の46%を上回る50%削減とし、様々な取組みを進めています。
当社は、この実証実験によって、メガソーラー発電所における消費電力・温室効果ガス削減効果を実証し、その結果をもとに、日本国内外で再生可能エネルギーの普及に寄与していきます。
*1 福岡市と福岡地域戦略推進協議会が AI・IoT などの先端技術を活用した社会課題の解決や生活の質の向上などにつながる実証実験プロジェクトを全国から募集し、福岡市での実証実験を全面的にサポートするものです。
「福岡市実証実験フルサポート事業」:https://www.city.fukuoka.lg.jp/soki/kikaku/mirai/fullsup/fullsupport.html
【実証実験概要】
本素材を福岡市西区の大原(おおばる)メガソーラー発電所にある2つのパワコン*²の内、1つの天面、側面に本素材を施工し、それぞれのパワコンにあるエアコンの電力消費量を比較することで、本素材による省エネ効果及び温室効果ガスの削減効果を確認します。
*2 太陽電池で発電した直流電気を家庭やビル等で使える交流電気に変換する機器で、変換時に発熱します。
当実証実験は、2024年3月末頃までを目途に実施して参ります。
写真提供元:福岡市
【放射冷却素材「SPACECOOL」について】
本素材は、直射日光下において、太陽光と大気からの熱をブロックし熱吸収を抑えるだけではなく、放射冷却技術の原理により、宇宙に熱を逃がすことで、エネルギーを用いずに外気温よりも温度低下する放射冷却*³素材です(図4)。
本田技研工業株式会社との共同開発プロジェクトにおいては、本素材を施工したコンテナと、遮熱塗料を施したコンテナ、一般コンテナの3種の夏場の空調の消費電力を計測した結果、遮熱塗料を施したコンテナに対しては33%、一般コンテナに対しては46%の消費電力の削減効果を確認しました。(図5)
*3:独自の放射冷却技術を用い、太陽光の入熱を抑え、熱放射による出熱(熱せられた物体の熱が電磁波・光として運ばれる現象)を大きくした材料設計により実現
【問い合わせ先】
SPACECOOL問い合わせ先
・お問い合わせ先フォーム:https://spacecool.jp/contact/
・見積依頼フォーム:https://spacecool.jp/estimate/
【会社概要】
会社名 :SPACECOOL株式会社
設立 :2021年4月1日
本社所在地 :東京都港区虎ノ門1-17-1虎ノ門ヒルズビジネスタワー4F ARCH内
代表者 :宝珠山卓志
事業内容 :放射冷却素材SPACECOOL®の製造・販売
株主 :WiL Fund II, L.P. 51%、大阪ガス株式会社 49%
ホームページ:https://www.spacecool.jp/
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