「リスニング・エフォート」やきこえの支援を解説する、シリーズ第3弾! オンデマンド動画「きこえのミライ シーズン3」配信開始

~聴覚研究先進国、デンマークにて、聞こえの支援に関する最新情報を収録~


世界的な聴覚ケアグループ、デマントの補聴器旗艦ブランドである、オーティコン補聴器(本社:東京都品川区、プレジデント:齋藤 徹、以下 オーティコン)、茨城大学 教育学部 障害児生理学研究室(茨城県水戸市)および国立大学法人 岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の岡山大学病院 聴覚支援センターは共同で、オンデマンド動画配信プログラム「きこえのミライ」の第3弾、「きこえのミライ シーズン3」を、本日10月14日より配信開始いたします。

「きこえのミライ シーズン3」では、これまで、「シーズン1」「シーズン2」でお伝えしてきた「リスニング・エフォート」や「リスニング・ファティーグ」に悩まれている方をどう支援できるのかという、「聞こえの支援」に関する最新情報について、耳鼻科医師、教育者、研究者、補聴器メーカー、小児オーディオロジストなどの多彩な専門家が、それぞれの立場からの聞こえの支援に関わる最新情報をご紹介します。 また、全員が一堂に会する討論会も配信します。

本シリーズでナビゲーターと演者を務める、茨城大学 教育学野 障害児生理学研究室の田原敬(たばる けい)准教授は2023年7月までデンマーク工科大学の客員研究員を1年間務め、主に聴覚障害児への教育という視座から、「リスニング・エフォート」や聴覚認知、教育オーディオロジーに関する研究に従事しています。岡山大学病院 聴覚支援センター センター長補佐・岡山大学学術研究院医療開発領域 片岡祐子(かたおか ゆうこ)准教授も、リスニング・エフォートの研究に関わりながら、耳鼻咽喉科専門医として、聴覚医学、難聴を持つ子どもから高齢者までの福祉・教育を専門分野とし、専門家や一般の方への聴覚ケアの啓発にも取り組んでいます。

■オンデマンド動画配信プログラム「きこえのミライ シーズン3」の主な特長

  • 日本でのリスニング・エフォート研究や実践的な支援についてご紹介

  • 国内外の専門家によるきこえのミライ討論会を開催

  • すべての動画を聴覚研究先進国、デンマークのオーティコン本社にて撮影

  • 難聴児ケアに携わる教育・療育専門家や保護者の方をはじめ、医療・福祉専門家、補聴器販売に携わる方、そして聴覚分野に興味を持つ学生や一般の方を対象とし、田原先生、片岡先生がわかりやすく解説

視聴申し込みは無料、どなたでも特設サイトより申し込み可能

日本語字幕付き1本約10-20分、全6回

■「リスニング・エフォート」と「リスニング・ファティーグ」の重要性 

リスニング・エフォートとは、聞き取りが難しい状況において、注意・集中を高めたり、聞き取れなかった内容を推測したり、聴覚以外の認知機能も総動員して話を理解するような行為を意味します。聴覚障害のある方の場合、たとえ聞き取りの成績が良かったとしても、リスニング・エフォートが高い状態にあり、聞き取りだけではなく、様々な活動への影響が生じていると言われています。詳しくは茨城大学の下記Webサイトをご参照ください。

https://www.ibaraki.ac.jp/news/2023/11/13012149.html

https://www.ibaraki.ac.jp/news/n/2024/08/06012428.html

■茨城大学 教育学野 田原敬准教授のコメント

「きこえのミライ」シリーズもいよいよシーズン3まで来ました。この間、シーズン1、シーズン2をご覧になった方から「リスニング・エフォートやファティーグに関してはある程度わかった。ではそれらをどうやってサポートしていけばよいのか?」といった声をかけられる機会が多くありました。そこで、今回は「どういった支援が必要なのか」ということをテーマに、各分野に精通した研究者に話を聞いています。我々自身もまだ答えを探っている状況ですが、ご視聴いただく方にとってのヒントとなるような内容が含まれていれば嬉しく思います。ぜひ皆さんで一緒にきこえのミライを考えて行ければと思います。

■岡山大学病院 聴覚支援センター センター長補佐・岡山大学学術研究院医療開発領域 片岡祐子准教授のコメント

「きこえのミライ」もいよいよシーズン3を迎えました。これまでのシリーズでは「リスニング・エフォート」という見えにくい聞こえの頑張りをテーマに、皆さんから寄せられた声やご意見を大切にしながら進めてきました。今回はデンマークやアメリカで小児や成人の研究、補聴や療育に携わる専門家とともに、最先端の研究や実践を紹介しつつ、未来の社会をどう創っていけるかを考えます。聞こえにくさのある人も、そうでない人も、一人ひとりがもっと安心して暮らせる社会に近づくために、対話を通じてこのテーマを深掘りしてきました。ぜひご視聴いただき、「きこえのミライ」を一緒に描いていただければ嬉しいです。

■オーティコン補聴器 プレジデント 齋藤徹のコメント

2023年より配信を開始した「きこえのミライ」動画シリーズ3作目となる、シーズン3動画をお届けできることになり大変嬉しく思います。今回は実践的なきこえの支援にフォーカスする内容となっており、補聴器装用はこの支援の1つとしてあげられています。オーティコンでは「リス二ング・エフォート」を軽減することを一つの指標として製品を開発し、少しでもきこえの支援に繋がるように務めています。この動画を見た方お一人おひとりが難聴をお持ちの方や子どもさんをどう支援できるのかを、一緒に考えていただくきっかけになれば幸いです。

■オンデマンド動画配信プログラム「きこえのミライ シーズン3」概要

出演者:

・ 田原敬先生(茨城大学 教育学野 障害児生理学研究室 准教授)

・ 片岡祐子先生(岡山大学病院 聴覚支援センター 准教授 )

・ ハミッシュ・イネズ・ブラウン博士(エリクスホルム研究センター シニア研究マネージャー)

・ トーマス・ベーレンス氏(オーティコン本社 副社長)

・ デイブ・ゴーディ博士(オーティコン本社 小児オーディオロジー研究部門 部門長

各回タイトル:

第1回

リスニング・エフォート研究の今とこれから

第2回

社会全体で支えるきこえのミライ

第3回

聴覚研究への飽くなき挑戦: エリクスホルム アップデート

第4回

きこえを支える先駆的な補聴器

第5回

聴覚障害のある子どもの支援で大事なこと: 現場での実践より

第6回

みんなで語るきこえのミライ討論会

配信情報:

配信期間: 2025年10月14日(火)~2026年2月28日(火)

申し込み締切日: 2026 年1月31日(土)

申し込み方法: 下記URLまたはQRコードの「きこえのミライ シーズン3」特設サイトからお申し込みください。

■オンデマンド動画配信プログラム「きこえのミライ シーズン3」特設サイト 

https://oticon.satori.site/kikoenomirai3

■「きこえのミライ」(シーズン1)

現在オーティコンYouTubeチャンネルにて、無料配信中です。

https://www.youtube.com/playlist?list=PLKB6L7jIfYfWbUXK3NNE3MlsyudEWiuzr

■「きこえのミライ シーズン2」

現在オーティコンYouTubeチャンネルにて、無料配信中です。

https://www.youtube.com/playlist?list=PLKB6L7jIfYfVpZetF7HZudKbGCWBAnxaT

■「みんなで創るきこえのミライ」

現在オーティコンYouTubeチャンネルにて、無料配信中です。

https://www.youtube.com/playlist?list=PLKB6L7jIfYfUvaOd4R1nLzyW9y3mLruJ1

■茨城大学について

茨城大学は1949年創立の地方国立総合大学です。茨城県水戸市・日立市・阿見町に主要なキャンパスを有し、人文社会科学部・教育学部・理学部・工学部・農学部・地域未来共創学環の5学部1学環と大学院4研究科で構成。東南アジア・南アジアとのネットワークを活かした「総合気候変動科学」の確立、「スチューデントサクセス」を掲げた学修者本位の教育マネジメントなどを特徴としています。

茨城大学教育学部障害児生理学研究室について

障害児生理学研究室(通称:生理研)は1977年に茨城大学教育学部に設立された研究室で、現在は勝二博亮教授と田原准教授が運営しています。生理研では、様々な障害児・者の感覚・認知機能をさぐるために、生体機能計測(脳波、事象関連電位、近赤外線分光法(NIRS)、筋電図、眼球運動、心拍、その他の行動指標など)を行い、エビデンスにもとづいた教育支援方法の開発を目標として研究活動に取り組んでいます。特別支援教育分野でこのような研究を実施している大学は限られており、最近では関連領域の中で歴史と権威のある日本特殊教育学会や日本聴覚医学会にて、研究奨励賞(3件)、実践研究賞、フューチャーリサーチアワードを受賞するなど、精力的に活動しています。

■岡山大学について

岡山大学は10学部7研究科1プログラム4研究所、大学病院そして附属学校園を擁する国立大学法人です。1870年に創設された岡山藩医学館を起源とする岡山医科大学をはじめとする伝統と優れた教育研究実績を誇った高等教育機関群を統合して、1949年、新制国立大学として設立されました。「高度な知の創成と的確な知の継承」を建学の理念として掲げており、「地球と生態系の健康(Planetary Health)」の実現に向かって、地域と地球の「ありたい未来の共創」に貢献することを使命とし、その使命達成のため「岡山大学長期ビジョン2050:地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」を新たに掲げて、地域・世界の多様なステークホルダーとの新たなつながりを深めています。

■岡山大学病院 聴覚支援センターについて

聴覚支援センターは、聴覚障害児・者の医療での限界を教育や開発、福祉と繋げることを目標に、多職種で連携を行う部署として設立されました。現在はセンター長を前田嘉信病院長が担当し、センター長補佐として耳鼻咽喉科医の片岡祐子准教授が運営し、子どもから成人、高齢者までの幅広い年齢層の当事者が活躍できる社会の実現を目指しています。2022-2024年度、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究として、緊急時・災害時の情報授受のアプリの開発やウェブサイトでの情報発信を手掛けてきました。また、教育的支援に関して、オーストリア、エッセル財団の主催する世界のバリアフリーに向けた国際賞「Zero Project Award 2024」のファイナリストに選出され、活動を広く発信しています。

■オーティコン補聴器について

オーティコン(Oticon)は、1904年にデンマークで創設された補聴器業界におけるパイオニアです。

企業理念として「Life-changing technology(ライフチェンジング テクノロジー)」を掲げ、難聴による制限のない世界の実現を目指し、製品開発と聴覚ケアの普及に取り組んでいます。オーティコンは補聴器業界で唯一、聞こえと脳に関する基礎研究所を擁するメーカーであり、そこに在籍する聴覚学、脳神経科学、電子工学など様々な分野の研究者と、13,000人以上のテストユーザーによって、常に先進的で革新的な補聴器テクノロジーが生み出されています。オーティコン製品の最大の特徴は、脳から聞こえを考える「BrainHearing™(ブレインヒアリング)」というアプローチです。「耳に音をどう届けるか」だけではなく、「脳が理解しやすい音を届けるにはどうするか」に着目した製品群は、第三者機関による確かなエビデンスに支えられ、世界100カ国以上で使用されています。日本でも1973年より補聴器の製造・販売を行っています。

■エリクスホルム研究センターについて

エリクスホルム研究センターは補聴器業界で唯一の独立した研究機関として1976年に設立され、聴覚ケアの世界的リーダーであるオーティコン社に属しています。当センターでは、5年から10年に渡る未来を見据えた長期的な研究を実施し、基礎研究の成果をイノベーションや新技術に応用し、補聴器製品開発に反映させています。当センターの基礎研究により、オーティコン補聴器の「ブレインヒアリング」が生まれました。また、世界有数の学術研究機関や医療機関と共同研究を進め、聴覚分野の新しい発見を目指す活動を行っています。研究開発の重点分野として、現在、オーディオロジー(聴覚学)の個別化、認知聴覚科学、意図の解釈、人工知能(AI)の4点を掲げ、日々未来の聴覚テクノロジーにつながる研究開発が行われています。

■デマントグループについて

デマントは、1904年にデンマークのオーデンセで補聴器の輸入商から始まり、のちに補聴器の製造や診断機器事業へと参入していきました。現在、世界130カ国以上でビジネスを展開しています。デマントは2つの点で世界唯一の企業です。第一に聴覚ヘルスケアにおける全ての分野をカバーしていること、第二に慈善財団(ウィリアム・デマント財団)が所有する聴覚ヘルスケア企業であることです。全デマントグループ22,000人以上の従業員とともに、聴覚ヘルスケアや聞こえの改善の研究、製品開発を行っています。

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会社概要

デマント・ジャパン株式会社

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URL
https://www.oticon.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都品川区東品川4丁目12番3号 品川シーサイドTSタワー11階
電話番号
03-5005-1133
代表者名
齋藤 徹
上場
未上場
資本金
-
設立
1973年03月