未成年者のSNS・オンラインゲーム利用を安全なものにする技術的検討について【DID/VC技術ベンチャーRecept】
SNS・オンラインゲームなど未成年者の利用制限・保護者同意取得を視野に
株式会社Recept（代表取締役社長 中瀬 将健、本社：東京都豊島区、以下「Recept」）は、SNSやオンラインゲームで深刻化している未成年者の利用制限や保護者の同意取得の課題に対応するため、DID（Decentralized Identifier）/VC（Verifiable Credentials）技術を活用した「保護者からの同意情報」「子どもの年齢確認」を行うシステム検討を完了しましたので、お知らせいたします。
開発の背景
本取り組みは、以下のような社会環境を鑑みて検討を開始いたしました。
未成年者の利用制限の必要性
SNSやオンラインゲームなどにおける有害情報・課金トラブルへの懸念が高まる中、国際的にも利用者の年齢確認や保護者による管理が強く求められています。
保護者同意の取得が困難な現状
従来の年齢確認手段や親子関係の証明プロセスは、個人情報の提出や書面手続きなど、運営企業・ユーザー双方に大きな負担がかかっていました。
システムの概要と特長
当社の考案したシステムには以下のような特徴が備わっています。
DID/VC技術によるデータの最小提示
当社はDID/VC分野において豊富な実績を有し、個人情報を厳格かつユーザーフレンドリーな形で管理する仕組みづくりを得意としています。
今回のシステムでも、運営企業が取得する情報を最小限に抑えつつ、「年齢確認」や「保護者同意」を安全かつ確実に実施できることを目指しています。
開発済みSDKを活用したスムーズな導入
当社が独自に開発した「VCホルダー向けSDK」を活用することで、オンラインゲームやSNSアプリなどに大規模な改修を行わず、容易に年齢確認機能や保護者同意機能をマイグレーションできます。
これにより、運営企業は導入までの時間やコストを大幅に削減しながら、VCベースの高セキュリティな仕組みを用意できます。
特許取得中の親子関係確認技術
当社は実社会における親子関係（もしくは子どもに対して親権者と同等の法的権限を有する保護者等）を、VCを用いてオンラインで証明する技術に関して特許出願中です。
この技術を用いることで、未成年ユーザーの年齢確認だけでなく、適切に保護者同意が得られているかを担保できる体制づくりが期待できます。
今後の展望
幅広いパートナーとの連携を強化
当社では、SNS運営事業者やオンラインゲーム提供会社、さらに規制当局など、多様なステークホルダーとの意見交換・連携を強化してまいります。
実装・運用テストの実施
本検討結果をもとに、今後は実証実験や運用テストを重ねながら、最終的な機能や運用体制を整備してまいります。
お問い合わせ先
本取り組みにご関心がある、システムの共同開発に参画検討いただける機関様からの
お問い合わせは以下で受け付けております。
株式会社Recept
E-mail：contact@recept.co.jp
当社は、DID/VC領域における専門性と独自技術を生かしながら、ユーザーの安全とサービス提供者の利便性を両立するソリューションの実現に向けて努力を続けてまいります。
■会社情報
・株式会社Receptについて：https://recept.earth
・DID/VCメディア：https://recept.earth/media
Receptについて
Receptは2023年に創業し、デジタルアイデンティティ管理の先端技術「DID/VC」を専門に取り扱っております。DID/VCはパーソナルデータを取り扱うスタンダード技術となりつつあり、欧米を中心に広く活用が進んでいます。
当社はヨーロッパで制定された国際標準規格に準拠した技術基盤を開発しており、この基盤を他事業者が保有するアセットとかけ合わせ、より便利で安全なデジタル社会を生み出します。
すべての画像
