【映画館でオペラを】豪華絢爛なイメージを覆す、新演出の『アイーダ』は、2022年を映し出した、あまりにもタイムリーな衝撃作!2023年1月6日(金)公開!
シーズン史上最大のスケールで贈る、豪華ラインナップ!女王陛下に、愛と感謝を込めて。
英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23 ロイヤル・オペラ『アイーダ』2023年1月6日(金)より1週間限定公開!日本人プリンシパル平野亮一さん主演のロイヤル・バレエ『うたかたの恋 ーマイヤリングー』のアンコール上映も、TOHOシネマズ 日本橋にて12月30日(金)~2023年1月5日(木)決定。
世界最高の名門歌劇場「英国ロイヤル・オペラ・ハウス」で上演されたバレエとオペラの舞台を、特別映像を交えてスクリーンで体験できる人気シリーズ「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23」より、オペラの人気演目『アイーダ』が、2023年1月6日(金)より1週間限定にて全国公開となる。
音楽・舞踊ナビゲーター・石川了氏の解説とともに、『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23』3作目、ロイヤル・オペラ『アイーダ』の見どころを一挙ご紹介!
オペラの人気演目「アイーダ」は、古代エジプトを舞台に、エチオピア人奴隷のアイーダがエジプト軍の将軍ラダメスへの愛と祖国の間で引き裂かれる悲劇。19世紀イタリアの巨匠ヴェルディのスペクタクル・オペラとして、エキゾチックな舞台と大規模な合唱やバレエのシーンで良く知られている。だが2022年、英国ロイヤル・オペラが発表した「アイーダ」新演出版で巨匠ロバート・カーセンが創りあげたのは、古代エジプトとエチオピアという設定を完全に排除した物語だった…。
石川氏は、「2022年、ウクライナでは悲惨な戦争が続き、年末には日本でも戦後の安全保障を大きく転換する閣議決定がなされた。身近に“戦争”という言葉を意識せざるを得ない昨今、新たな年を迎えるにあたり衝撃的な作品である。」とコメント。
『アイーダ』といえば、エジプトのエキゾチックな雰囲気と、象やキリンも登場する煌びやかな第2幕「凱旋の場」を思い起こす方も多いだろう。しかし、このロバート・カーセンによる新演出プロダクションでは、そのような異国情緒や動物などは一切登場しない。ステージを支配するのは、武器を持った軍服の兵士たち。そう、この『アイーダ』は、地下に無数の核兵器ミサイルを保有する現代の架空の軍事国家が舞台となる。
これについて石川氏は、「ウクライナとロシア、イスラエルとパレスチナ解放機構、イラン・イラク戦争、もしくは北朝鮮や中国、アメリカだってイメージする方がいるかもしれない。世界の至るところで紛争が起きているからこそ、カーセン版『アイーダ』はあまりにもタイムリーだ。」と語り、続けて、「このような“読み替え”は、オペラではよく行われている。オペラファンには「音楽を邪魔する」として読み替え演出を否定する方もいるが、私はどちらかといえば歓迎派だ。もちろん読み替えオペラがすべて成功しているとは思わない。しかし、オペラは博物館で展示されるものではなく、ステージで上演される生きものである。その時代に則した感性を作品に注入することで、作品は生き残っていく。この演出は、1871年の初演からおよそ150年経った現代を反映したひとつの帰結かもしれない。」と、新演出を高く評価。
最後に、石川氏は、「ラストシーン、決して開くことがないその地下扉が開くときは、核兵器が使用されるときであり、世界は滅びることを暗示する。この演出では、最後のアムネリスの祈りの音楽に、そうはならないように世界の平和への願いが込められている。深い余韻に包まれたラストシーンの意味を、皆さまとともに考えたい。」と解説を締め括った。
石川了(音楽・舞踊ナビゲーター)『アイーダ』解説全文はコチラ
http://tohotowa.co.jp/roh/news/2022/12/27/kaisetsu_aida2022/
本作の終演後の観客のブラボーの声は盛大で、イギリスのオペラ・レビューでも高い評価を得、今後も受け継がれていくであろうプロダクションとなった。
【STORY】
舞台は古代エジプト(この演出版では現代の架空の国)。エチオピアへの出陣を前にして将軍に選ばれたラダメスは、祖国に勝利をもたらすことができれば愛するアイーダ(奴隷の身だが実はエチオピア王女)と結ばれる夢がかなうと期待に胸を膨らませる。だが王女アムネリスもラダメスを愛しており、彼とアイーダの仲を疑っていた。勝利したエジプト軍が凱旋すると、捕虜の中にはアイーダの父アモナズロが。アイーダは父の命令でラダメスから密かにエジプト軍の情報を得るが、それが発覚しラダメスは逮捕され、死刑の判決が下される…。
【音楽】ジュゼッペ・ヴェルディ
【台本】アントニオ・ギスランツォーニ(オーギュスト・マリエットのシナリオを元に)
【指揮】アントニオ・パッパーノ
【演出】ロバート・カーセン
【美術】ミリアム・ブーター
【衣裳】アンマリー・ウッズ
【照明】ロバート・カーセン、ペーター・ファン・プラート
【振付】レベッカ・ハウエル
【映像デザイン】ダンカン・マクリーン
ロイヤル・オペラ合唱団(合唱指揮:ウィリアム・スポールディング)
【出演】
アイーダ:エレナ・スティヒナ
ラダメス: フランチェスコ・メーリ
アムネリス:アグニエツカ・レーリス
アモナズロ:リュドヴィク・テジエ
ランフィス:ソロマン・ハワード
エジプト王:シム・インスン
伝令:アンドレス・プレスノ
巫女(舞台裏の声):フランチェスカ・チェジナ
(2022年10月12日上演作品/上映時間:3時間34分)
ロイヤル・オペラ「アイーダ」
2023年1月6日(金)より TOHOシネマズ 日本橋 ほか全国公開!
■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/
■配給:東宝東和
日本人プリンシパル平野亮一さん主演のロイヤル・バレエ『うたかたの恋 ーマイヤリングー』のアンコール上映が、TOHOシネマズ 日本橋にて2022年12月30日(金)~2023年1月5日(木)で決定した。魂の名演技をこの機会にお見逃しなく!
ロイヤル・バレエ「うたかたの恋ーマイヤリングー」
2022年12月30日(金)より TOHOシネマズ 日本橋にてアンコール上映!
音楽・舞踊ナビゲーター・石川了氏の解説とともに、『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23』3作目、ロイヤル・オペラ『アイーダ』の見どころを一挙ご紹介!
オペラの人気演目「アイーダ」は、古代エジプトを舞台に、エチオピア人奴隷のアイーダがエジプト軍の将軍ラダメスへの愛と祖国の間で引き裂かれる悲劇。19世紀イタリアの巨匠ヴェルディのスペクタクル・オペラとして、エキゾチックな舞台と大規模な合唱やバレエのシーンで良く知られている。だが2022年、英国ロイヤル・オペラが発表した「アイーダ」新演出版で巨匠ロバート・カーセンが創りあげたのは、古代エジプトとエチオピアという設定を完全に排除した物語だった…。
石川氏は、「2022年、ウクライナでは悲惨な戦争が続き、年末には日本でも戦後の安全保障を大きく転換する閣議決定がなされた。身近に“戦争”という言葉を意識せざるを得ない昨今、新たな年を迎えるにあたり衝撃的な作品である。」とコメント。
『アイーダ』といえば、エジプトのエキゾチックな雰囲気と、象やキリンも登場する煌びやかな第2幕「凱旋の場」を思い起こす方も多いだろう。しかし、このロバート・カーセンによる新演出プロダクションでは、そのような異国情緒や動物などは一切登場しない。ステージを支配するのは、武器を持った軍服の兵士たち。そう、この『アイーダ』は、地下に無数の核兵器ミサイルを保有する現代の架空の軍事国家が舞台となる。
これについて石川氏は、「ウクライナとロシア、イスラエルとパレスチナ解放機構、イラン・イラク戦争、もしくは北朝鮮や中国、アメリカだってイメージする方がいるかもしれない。世界の至るところで紛争が起きているからこそ、カーセン版『アイーダ』はあまりにもタイムリーだ。」と語り、続けて、「このような“読み替え”は、オペラではよく行われている。オペラファンには「音楽を邪魔する」として読み替え演出を否定する方もいるが、私はどちらかといえば歓迎派だ。もちろん読み替えオペラがすべて成功しているとは思わない。しかし、オペラは博物館で展示されるものではなく、ステージで上演される生きものである。その時代に則した感性を作品に注入することで、作品は生き残っていく。この演出は、1871年の初演からおよそ150年経った現代を反映したひとつの帰結かもしれない。」と、新演出を高く評価。
最後に、石川氏は、「ラストシーン、決して開くことがないその地下扉が開くときは、核兵器が使用されるときであり、世界は滅びることを暗示する。この演出では、最後のアムネリスの祈りの音楽に、そうはならないように世界の平和への願いが込められている。深い余韻に包まれたラストシーンの意味を、皆さまとともに考えたい。」と解説を締め括った。
石川了(音楽・舞踊ナビゲーター)『アイーダ』解説全文はコチラ
http://tohotowa.co.jp/roh/news/2022/12/27/kaisetsu_aida2022/
本作の終演後の観客のブラボーの声は盛大で、イギリスのオペラ・レビューでも高い評価を得、今後も受け継がれていくであろうプロダクションとなった。
- <ロイヤル・オペラ『アイーダ』作品情報>
【STORY】
舞台は古代エジプト(この演出版では現代の架空の国)。エチオピアへの出陣を前にして将軍に選ばれたラダメスは、祖国に勝利をもたらすことができれば愛するアイーダ(奴隷の身だが実はエチオピア王女)と結ばれる夢がかなうと期待に胸を膨らませる。だが王女アムネリスもラダメスを愛しており、彼とアイーダの仲を疑っていた。勝利したエジプト軍が凱旋すると、捕虜の中にはアイーダの父アモナズロが。アイーダは父の命令でラダメスから密かにエジプト軍の情報を得るが、それが発覚しラダメスは逮捕され、死刑の判決が下される…。
【音楽】ジュゼッペ・ヴェルディ
【台本】アントニオ・ギスランツォーニ(オーギュスト・マリエットのシナリオを元に)
【指揮】アントニオ・パッパーノ
【演出】ロバート・カーセン
【美術】ミリアム・ブーター
【衣裳】アンマリー・ウッズ
【照明】ロバート・カーセン、ペーター・ファン・プラート
【振付】レベッカ・ハウエル
【映像デザイン】ダンカン・マクリーン
ロイヤル・オペラ合唱団(合唱指揮:ウィリアム・スポールディング)
【出演】
アイーダ:エレナ・スティヒナ
ラダメス: フランチェスコ・メーリ
アムネリス:アグニエツカ・レーリス
アモナズロ:リュドヴィク・テジエ
ランフィス:ソロマン・ハワード
エジプト王:シム・インスン
伝令:アンドレス・プレスノ
巫女(舞台裏の声):フランチェスカ・チェジナ
(2022年10月12日上演作品/上映時間:3時間34分)
ロイヤル・オペラ「アイーダ」
2023年1月6日(金)より TOHOシネマズ 日本橋 ほか全国公開!
■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/
■配給:東宝東和
- ロイヤル・バレエ『うたかたの恋 ーマイヤリングー』アンコール上映も決定!
日本人プリンシパル平野亮一さん主演のロイヤル・バレエ『うたかたの恋 ーマイヤリングー』のアンコール上映が、TOHOシネマズ 日本橋にて2022年12月30日(金)~2023年1月5日(木)で決定した。魂の名演技をこの機会にお見逃しなく!
ロイヤル・バレエ「うたかたの恋ーマイヤリングー」
2022年12月30日(金)より TOHOシネマズ 日本橋にてアンコール上映!
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像