中川政七商店が初のグローバル向け店舗「成田国際空港第１ターミナル店」を3月31日オープン

トランクを模した店内や限定品など、日本の工芸に出会える空の玄関口

1716 年創業の奈良の老舗、株式会社中川政七商店（所在地：奈良県奈良市 代表取締役社長 十四代 千石 あや）は、会社名を冠した生活雑貨ブランド「中川政七商店」の初のグローバル向け店舗を、2024 年3 月31 日( 日) に成田国際空港第１ターミナルにオープンいたします。(※1)

2024年2月の訪日外国人はコロナ禍以降で最多278 万人を突破、2019年2月比107% となる(※2)など、インバウンド需要が急速に増加しています。中川政七商店として初めてのグローバル向け店舗をオープンするのは、海外からの旅行客が最も多い国内空港、“日本の空の玄関口” 成田国際空港。出国手続き前エリアに位置する新店舗では、訪日外国人が旅土産に出会えるだけではなく、これから海外へ旅立つ日本人旅行者の手土産が揃う店として、幅広いお客様のご利用に期待しています。

トランクが並ぶ様子をイメージしたアイコニックな店内は、当社初の日本語・英語・中国語の3言語に対応。海外の方にも日本の工芸を親しんでもらえるよう「だるまみくじ」や「南部鉄瓶」「土産菓子」など過去の海外売上傾向から選りすぐったオリジナルアイテムを中心に約600 点が並ぶほか、限定商品として日本各地の工芸名を千社札にみたてた手漉き和紙のステッカー「工芸千社札ステッカー」を発売します。

「日本の工芸を元気にする！」をビジョンに掲げる中川政七商店は、グローバルに開かれた成田空港での新店舗が、日本のみならず世界の人々へ日本の工芸の豊かさを広めていく場となることを願っています。

• トランクが並ぶ様子をイメージした店舗設計

「トランクに日本の工芸を詰め込んで、奈良の老舗がやってきた。」そんな印象を抱かせる、アイコニックなファサード。トランク型の棚が立ち並ぶ、空港ならではの店舗設計が特徴です。壁面には祖業である「手績み手織り麻」を展示し、初めて中川政七商店を知る方にも歴史やものづくりの姿勢を感じていただけます。また当社では初となる日本語・英語・中国語の3言語で店内ディスプレイに対応。これまで以上に、多くの方が気軽に立ち寄れる空間を目指しました。

九谷焼窯元が描き下ろした奈良の鹿のグラフィック

九谷焼窯元「上出長右衛門窯」六代目でありアーティストとしても活動する、上出惠悟氏が描き下ろした7種類のグラフィックが店内にアクセントを加えています。

上出惠悟氏のコメント

奈良の鹿を「筒描（つつがき）」という染色技法を用いて描きました。奈良には幾度と足を運んでいますが、奈良でしか見ることの出来ない鹿の姿が沢山あることに気付かされます。横断歩道で信号待ちをする鹿を奈良の他にどこで見ることが出来るでしょうか。奈良公園周辺には現在1200頭程の鹿が生息しているそうです。“奈良のシカ”は都市部に暮らす野生動物（その上天然記念物）。自然環境や他者との「共生」が謳われる現代において、彼らはずっとずっと先の未来を歩いているように見えます。成田空港という場所で長い歴史が生んだユニークで美しい日本の姿をご紹介出来ることをとても光栄に思います。

上出 惠悟 Keigo Kamide 1981年石川県生まれ、2006年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。同年より、1879年創業の九谷焼窯元である上出長右衛門窯の後継者として、職人と共に多くの企画や様々な作品を制作、伝統の枠に囚われない柔軟な発想で九谷焼を現代に伝える。また個人作家としても活動し、精力的に個展を開催している。

• 日本の玄関口で、日本の工芸を届ける商品ラインアップ

海外の方にも日本の工芸を親しんでもらえるよう、過去の海外売上傾向から選りすぐった約600アイテムが並びます。南部鉄器や曲げわっぱ、漆器といった伝統的な工芸から、日本各地の焼き物産地の豆皿コレクション、奈良特産の「かや織ふきん」、土産菓子など、日本の暮らしを感じる品々との出会いをご用意しています。

【成田空港限定商品】 工芸千社札ステッカー

日本各地の工芸名を千社札にみたてて作った手漉き和紙のステッカー。「有田焼」や「鳴子こけし」、「津軽びいどろ」など20種類の工芸名を一札ずつ描き起こし、越前和紙職人が作る美しい質感の手漉き和紙に印刷しました。かつて江戸時代の旅行者が訪れる先々に貼って納めた千社札文化にならい、お気に入りの工芸ステッカーをご自身の持ち物に貼ってお楽しみください。

▶工芸千社札ステッカー（4種）／税込各￥1,100

• 【ご参考】中川政七商店の海外展開について

中川政七商店では、2018年よりアジア圏を中心に海外展開を進めてきました。現地小売店での卸販売をはじめ、ECモールへの出店、現地SNSの展開、POPUPイベントを開催するほか、2019年からは台湾の政府機関と協働した初の海外の工芸コンサルティングを実施しました。2023年12月には台北・上海・北京の3都市でPOPUPイベントを開催し、累計18,000人が来場。「日本の工芸を元気にする！」ビジョン実現に向け、少しずつですが着実に、海を越えて日本の工芸を届けています。

中川政七商店 成田国際空港第１ターミナル店 オープン日：2024年3月31日（日） 所在地：成田国際空港第１ターミナルビル中央ビル本館4階 AIRPORT MALL 電話番号：0476-32-5567 営業時間：8:00-21:00 面積：14.5坪 取扱商品：土産もの、生活雑貨、トラベル用品 店舗デザイン：林 洋介（14sd/Fourteen stones design ） 竣工写真：神宮巨樹

※1…同店のオープン時点で当社の直営店は61 店舗、うち「中川政七商店」ブランドは55 店舗となります。

※2…日本政府観光局 (JNTO) 統計発表　2024 年2 月の訪日外国人数は278 万8000 人（推計）