Syno Japan、長野県観光機構のデータプラットフォーム構築・運用業務委託事業者に選定されました。
観光課題を収集したデータに基づき解決に導くための、VOC(顧客の声)データプラットフォームを構築
Syno Japanは、長野県観光機構会員及び観光客(インバウンドを含む)の声を収集・活用し、長野県が直面する観光課題を収集したデータに基づき解決に導くための、VOC(顧客の声)データプラットフォームを提案させて頂きました。
プラットフォーム開発の背景:
国内観光客のニーズや行動プロセスは、急速に且つ常に変化し続けています。コロナ禍により下火になっているものの、来日が可能になった場合にはインバウンド観光客の急激な回復も見込まれています。観光客を呼び込み、リピーターを増やすためには、国内外からの観光客の変化し続けるニーズ、行動プロセスを継続的に分析、把握し、適切かつタイムリーな観光施策、アクションに繋げることが必須であるといえるでしょう。
長野県観光機構では、「観光客満足度調査等を実施していたものの、データ分析結果は次年度に出来上がる等タイムリーなデータ活用となっていない」「満足度調査のみで消費者ニーズを図ることは難しく、更にその他のデータを統合して、関係者が確認する仕組みがない」といった課題がありました。このような背景のもと、継続的な観光客の生の声の収集、他のデータとの連携、効率的なレポーティング、包括的な消費者データ分析を可能とする独自のVOC(顧客の声)データプラットフォームの構築を提案し、今回初年度の取り組みとして、同プラットフォームの一部構築を実施することとなりました。
本プラットフォームは、以下の機能を備えております。提案したプラットフォームは段階的に構築予定であり、以下の機能の内一部の開発をこの度長野県観光機構様から委託を受けました。
1.アンケートシステム:(今回開発委託部分)
Synoが開発する多言語アンケートシステムでアンケートを作成し、オンライン・オフラインでの自社タッチポイントを活用し、長野県にとっての顧客となる観光客(インバウンド観光客を含む)や市民(在留外国人を含む)に対して、アンケートを継続的に実施することができます。
2.自社アンケートパネル:
長野県観光機構が自社のオンライン及びオフラインのタッチポイントを活用して実施するアンケート回答者を対象に、長野県ファンコミュニティ(仮)に登録してもらい、定期的に長野県観光機構からアンケートやメルマガなどの配信を受け取ることに同意した自社顧客のデータベースです。
3.グローバルパネルネットワーク
多言語アンケートシステムで作成したアンケートを、Synoがアクセスを持つ150か国約1億人のグローバルパネルネットワークに配信し、海外の一般消費者から訪日外国人まで、さまざまな対象のアンケートをタイムリーに行うことが可能となります。前述の長野県のタッチポイントを活用したアンケートでは回収できない層の対象に対してアンケートを行うこともできます。
4.インセンティブシステム:(今回開発委託部分)
前述のアンケートシステムに自動インセンティブシステムを連携することで、業務負担なしに効率的にアンケートに対する対価を付与することができます。また、通常の金銭的インセンティブ(例:ギフトカードやクーポン)に加え、アンケートに回答する対価として、対象となるチャリティ事業に、あらかじめ決められた金額を寄付することができる仕組みもございます。
5.データ連携:
新たに収集するアンケート以外のファーストパーティデータやサードパーティデータ、過去に自社で実施したアンケートデータなどを連携します。将来的に連携するデータの例として、SNSのソーシャルリスニングデータやホテルや旅館などの宿泊施設が利用するPMSシステムや宿帳などで管理する観光客情報も含まれます。
6.CDPでのデータ一元管理:
収集あるいは連携する全てのデータは、単一のプラットフォーム(以下「長野県観光機構CDP」)に統合され、実際の施策に活用するためのデータに変換されます。
7.レポーティング:(今回開発委託部分)
ダッシュボードを一から構築し、一元管理したデータを集計・分析し、⾧野県の観光客の実態把握やペルソナ分析を実施することができます。また、ダッシュボードやチャートへのアクセスを、長野県観光機構以外の第三者(例:会員企業)に提供が可能です。
8.データ活用:
長野県観光機構CDPと連携するEmail配信システム、モバイルアプリ配信システム、長野県観光機構CDPに格納されるオンラインの行動情報や顧客データを元に、特定のユニークユーザのペルソナやニーズにあったコンテンツを配信するウェブCMSといったデータ活用の仕組みも構築します。
システム構築にあたっては、開発前のデザインリサーチ(想定ユーザーへのインタビューを含む)やプロトタイプの開発、実証実験まで実際のユーザーに参加を頂くデザイン思考アプローチを採用しています。これにより、立場の異なる各ユーザーのニーズを考慮したインクルーシブなプラットフォームを開発することができます。
尚、Synoが開発するVOCプラットフォームは、ベトナムハノイの開発拠点を連携し、既存のVOC関連のプロダクトのカスタマイズや新規開発を組み合わせながら段階的に拡張していきます。そのため通常のデータ基盤構築と比べ、初年度の初期開発導入コストを最低限に抑えながら、クライアントのペースに合わせて、データの規模やシステムカスタマイズや新規開発の範囲に応じてランニングコストが比例する仕組みとなります。
本プラットフォームに関するご質問やお問い合わせは、下記までご連絡下さい。
https://synoint.jp/contact/
【Syno Japan株式会社 概要】
Syno Japan株式会社は、ゼロパーティデータプラットフォームSyno Cloudを開発する北欧発古都ITスタートアップです。ゼロパーティデータの収集からファーストパーティデータとの連携、共通IDでのデータ一元管理、分析、可視化や活用までを効率化するプラットフォームを構築します。「既存を問い直す、越境を」の理念の下、既存の仕組みを見直し、次世代のデジタルマーケティングを実現するためのSyno独自のソリューションを提供しています。
■会社概要
代表者 :代表取締役 長野 草児
所在地 :神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目8−1山口ビル3F
設立 :2016年1月
資本金 :100万円
業務内容 : グローバルリサーチ、カスタマーエクスペリエンス(CX)、デジタルマーケティング分野における消費者データの収集、プロセッシング、レポーティング、活用を効率化するデータプラットフォームの開発
URL :https://www.synoint.jp
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