FromプラネットVol.111<家事分担に関する意識調査>
~男は“○○○掃除”で株を上げる?…妻が夫にしてもらいたい家事に注目!~
国内1,300社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は、消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第111号として、家事分担に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータもご提供できますのでお気軽にお問い合わせください。
- 男性の5人に1人が「自分ではまったく家事をしていない」
はじめに、ふだん積極的に家事をしているかどうかを聞きました。すると、女性では「積極的に家事をしている」が5割近いのに、男性は約2割。さらに、“積極的に家事をしている”計は女性では4人に3人ですが、男性では半数に届かず、女性の6割に過ぎません。それどころか男性では、5人に1人以上が「自分ではまったく家事をしていない」と答えていました。
ただし、年代別では傾向が違います。男性も20代・30代では、“積極的に家事をしている”計が5割を超えているのです。一方で、40代以降になると「あまり積極的ではないが家事をしている」、つまり“本音ではしたくない”人が多くなっています。若い世代では家事への意識が変わりつつありますが、“お父さん世代”は、まだまだ家事に積極的にはなれないようです。
- 妻の家事「もっと効率よくやればいいと思う」男性が多いエリアは?
この結果には、エリア別で少々温度差がありました。「配偶者・パートナーの家事に満足している」で最も高かったのは「北陸」、「自分がもっと手伝って、家事負担を軽減してあげたい」では「四国」でした。また、どちらも2位に着けていたのが「東北」です。
これに対し、「非効率なのでもっと効率よくやればいいと思う」では、1位が「九州・沖縄」、次いで、都市圏の「関東」「近畿」の順。亭主関白のイメージがある九州や、何事も効率優先の都市圏では、家事に対してもちょっとシビアな面があるようです。
- “新しい袋をゴミ箱にセットする”までが「ゴミ出し」
女性が「してもらいたい家事」に目を向けると、男性と近似した流れで推移しています。女性も男性に完璧な家事を求めているわけではないようです。ただし、一部しかしていないのに“オレはやってる”アピールは禁物ですよ。
- 妻が夫にしてもらいたい家事の1位は浴室掃除、2位はゴミ出し、3位は…
表3で、男女の落差が最も小さいのは「おかずを作る・料理をする」、次いで「浴室を掃除する」です。中でも「浴室を掃除する」は、女性がしてもらいたい家事の1位。浴室掃除をしている男性はきっと大いに喜ばれていることでしょう。
反対に、女性のほうが高くて男性との差が最大の項目が「トイレを掃除する」。女性では3位ですが、男性では3位圏外で、なんと15位でした。男性は積極的にトイレ掃除をすると、かなり株を上げられそうです。
- 働き盛りは家事を手抜きしがち?…40代・50代は自分の家事に自信がない
すると、“満足だと思う”計は女性のほうが高く、“不満だと思う”計は男性のほうが高くなっていました。女性のほうが家事をしている割合が高いので当然でしょう。ただし、男性もほぼ半数がパートナーは自分の家事に“満足だと思う”と答えています。
男性を年代別に見ると、“満足だと思う”計は、40代・50代で特に低く、それより若い世代および以降の中高齢層にかけて上昇。40代・50代を谷底に曲線を描いています。しかし実は、この傾向は女性でも同様。同じく40代・50代で“満足だと思う”計が低くなっているのです。
積極的に家事をしているかどうか聞いた最初の調査の結果(表1)を振り返ると、男女ともに40代・50代は「積極的に家事をしている」が低く、「あまり積極的ではないが家事をしている」が高くなっています。働き盛りの40代・50代は子育てなどにも手がかかる年代。家事に十分時間や手間をかけられず、罪悪感を抱きがちです。でも、そう感じているのは男性も女性も同じだということがこの調査からわかります。たまには肩の力を抜いて、お互いをねぎらい合うと楽になるかもしれませんね。
- “何事も徹底的に” “丁寧すぎて時間がかかる” が男の家事!?
【得意な家事】 ● 得意なのは料理。チキン南蛮をタルタルから作ったり、評判がいいです。(20代) ● 料理は得意だと思う。ピザも生地から作っていて、子どもたちにほめてもらっています。(50代) ● 料理は得意で、配偶者の友達を呼んでホームパーティーをしても、私が料理担当でほめてもらえる。(60代) ● 魚料理が得意。三枚下ろしから刺身、煮物、焼き物などひととおりできる。(70代以上) ● 食器洗いは最初にティッシュで丁寧にふき取るので好評です。洗濯も靴下は表裏、一回ずつ洗濯します。(60代) ● アイロンがけは上手だと思っていますが、丁寧すぎるので時間がかかると言われています。(50代) ● 仕舞い風呂に入り、浴槽や内壁をきれいに洗う。(70代以上) ● 掃除、特に部屋掃除は得意で、ついでに部屋の模様替えなどもやり気分転換になる。(70代以上) 【苦手な家事】 ● いろいろな器具を用意し、料理に挑戦しているが、すぐに使わなくなってしまう。調味料も1、2回使ったきりで、そのまま賞味期限が過ぎてしまう。(40代) ● 料理は苦手。特に献立を考えるのが大変です。(60代) ● 苦手なのは洗濯物を干すこと。なかなか妻のやり方と自分の干し方が合わずイライラします。(40代) ● あまりやりたくないのが洗濯。干すのと乾いたのを取り込むのとがめんどう。(50代) ● トイレ掃除だけはどうも苦手です。狭いうえにあのにおい。時間もかかり、時々いやになります。(50代) ● 得意なものや苦手なものはないが、徹底的にする癖があるので、嫌がられることがある。(40代) 【夫婦、助け合って…】 ● ゴミ出し、洗濯物干しなどは、背が高く力が強い自分がやるほうが効率的なので自分の仕事にしている。料理は味付けがうまくできないので妻のほうに任せている。(70代以上) ● 週3日、料理をした日は後片付け・洗い物はしない。料理をしない日は後片付け・洗い物を担当。(70代以上) ● 夫婦ともに79歳です。2人で一人前です。どちらかが倒れたときに家事ができるように今から分担して家事を行っていますが、やはり、妻が80%私が20%ぐらいです。もっと手伝ってやりたいと思っています。(70代以上) ● 自分の好きな料理を作って、家内と試食して評価する。パソコンやテレビ、新聞、雑誌などから自分が作れそうなレシピを見つけて作ってみます。一応、家内のお墨付きをもらったレシピが3~4種類できました。(70代以上) |
調査機関:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ『DIMSDRIVE』実施のアンケート「家事分担」。
期間:2019年4月17日~5月10日、DIMSDRIVEモニター4,206人から回答を得ています。
株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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