SuMPO×エームサービス、食事メニューのカーボンフットプリント表示で消費者の行動変容を促す共同プロジェクトを開始
昨今、CO₂などの温室効果ガス(以下「GHG」)の排出量削減が世界的に重要課題の一つとなっており、日本でも2050年までにGHG排出をゼロにする目標が掲げられ、持続可能な社会の実現に向けて各企業によるさまざまな取り組みが行われています。食堂施設に求められる役割は変化し、従業員の健康維持・増進やコミュニケーションの活性化に加えて、環境負荷の低減に資する活動の重要性も増しています。
プロジェクトの始動に先駆けて、エームサービスが受託運営する神奈川県内の社員食堂で、SuMPOの算出したGHG排出量を表示した上でメニューを提供するイベントを実施。同時に行ったお客様アンケートの結果から、環境に配慮したメニューに多く代金を支払える方が約65%、環境改善に取り組む食堂への評価が上がるという方が約75%と、環境に配慮した食に対するニーズや期待が高いことがわかりました。
■1年後に目指す姿
本プロジェクトでは、グループ合計全国約3,900カ所で1日約130万食の食を支えるエームサービスのシステムなどと、SuMPOが構築した「レシピdeカーボンフットプリント(炭素版カロリー)」(*1)を連携し、食事メニューへの継続的なGHG排出量表示のためのインフラ開発を推進。2024年秋ごろより三井物産株式会社の社員食堂において実証実験を予定しています。これにより、食事や栄養摂取を管理するための指標となるカロリー表示と同様、消費者が地球の健康バロメーターとして日常生活の中で「カーボン(CO₂)」に触れ、実感し、意識できる社会を目指します。
尚、給食業界において、システムを用いた継続的なCFP表示は、国内で初めての取り組みとなります。
■「レシピdeカーボンフットプリント」について
CFPは、原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出されるGHG排出量をCO₂に換算して、商品やサービスに分かりやすく表示する仕組みです。「レシピdeカーボンフットプリント」は、レシピ情報を用いて食事メニューのCFPを算出するサービスです。CFPを算出するためのデータベースには、国立環境研究所が構築した3EID(産業連関表ベースのGHG排出量DB)を用いており、食材および調理工程を中心としたデータの構築をすすめています。
≪SuMPO概要≫
『心豊かな未来をSuMPOの業(わざ)で創ります』を活動の中心に置き、ポスト成熟化社会におけるサステナブル経営の本質を考え、具体的な形として社会に還元することを目的に活動する団体です。2021年に発表したカーボンニュートラルイニシアティブ(CN戦略)のなかで、2030年までに「カーボン価値(良好なる炭素循環)を実感できる社会の実現」を掲げ、SuMPOの持つ業(わざ)の一つであるLCA(ライフサイクルアセスメント)を用いて、多くの製品やサービスのCFP算定支援を行っています。
*公式ホームページ https://sumpo.or.jp/index.html
≪エームサービス概要≫
1976年に三井物産株式会社と米国のサービスマネジメント大手アラマーク社を含むグループ企業の合弁により設立されたフードサービス事業者です。現在はオフィス・工場をはじめ、病院・社会福祉施設、学校、スポーツスタジアム・トレーニング施設など、グループ全体で、全国約3,900カ所の施設において1日約130万食を提供しています。“「食」から日本の未来を支えます。”のコーポレートスローガンのもと、受託先では環境に配慮した商材の選定や健康な食事の提供など、クライアントのパートナーとしてSDGsや健康経営に資する各種施策の推進に努めています。
*公式ホームページ https://www.aimservices.co.jp/
【本件に関する問い合わせ先】
一般社団法人サステナブル経営推進機構
担当:SX事業部
連絡先:info@sumpo.or.jp
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