アイルランド:ハロウィーン発祥の地
~デミアン・コール駐日アイルランド大使より日本の皆様へ、ハッピー・ハロウィーン~
古代アイルランドにおけるケルト人のお祭り「ハロウィーン」
アイルランド発祥のハロウィーンを祝し、デミアン・コール駐日アイルランド大使がメッセージを送ります。
「日本を含め世界規模で祝われているハロウィーンですが、約2000年前のアイルランド島が発祥だということをご存じない方も多いのではないでしょうか。その起源は、アイルランド語で『夏の終わり』を意味する古代アイルランドのお祭り『サウィン(Samhain)』で、収穫期の終わりと冬の始まりを焚き火、饗宴、異教徒の儀式で祝いました。」
世界に広まる古代アイルランドの伝統
古代の人たちは、サウィンを現世と来世を分ける境界が弱まる時と捉え、死者の魂が墓からよみがえり、地方をさまよって生家に帰ると信じていました。死者の魂は、幽霊や妖精、ゴブリン、悪魔などの姿をしており、彼らが家に戻ってきた時に機嫌を損ねないよう、当時の人々は食べ物や飲み物を出し、自らも不気味な仮装をして身を隠していました。後にキリスト教がアイルランドに伝わり、何らかの形で数々の超自然的思想と共存し、このお祭りの人気は維持されました。そして、過去2世紀にわたるアイルランドからの移民に伴い、このハロウィーンの伝統がアメリカに伝えられ、世界的な人気へと発展することとなりました。ここ日本でも、あらゆる年代の方々がハロウィーンを受け入れてくださっています。
日本同様、アイルランドでも怪談や民間伝承が好まれます。怪談のジャンルで最も有名なアイルランドの作家は、『ドラキュラ』の作者ブラム・ストーカーと『怪談』などの作者ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)です。2025年の秋からは、ハーンの妻・小泉セツをモデルにしたNHKの連続テレビ小説「ばけばけ」の放送が始まります。
コール大使はこう続けます。「Oíche Shamhna(イーヒャ・ハウナ、アイルランド語で「ハロウィーン」)の夜は、あらゆる年代の方々にとって特別なものです。日本はハロウィーンを盛大に祝ってくださる国のひとつということで、ぜひ日本の皆様にもハロウィーンの本場の文化について楽しく学んでいただけたらと思います。ハロウィーン発祥の地アイルランドから皆様へ、ハッピー・ハロウィーン!」
以上
【現代アイルランドのハロウィーン】
ハロウィーンは、今もアイルランド各地の家庭で祝われています。子どもたちは何週間も前からハロウィーンの仮装やゲームの準備をします。ハロウィーン当日の夕食では、伝統的なパン(フルーツケーキ)「バーンブラック」を切り分けて食べ、出てきたアイテムでその人の運勢を占います。 また、家族全員で伝統的なゲームや読み聞かせを楽しみ、 多くのコミュニティでは、冬の暗い夜に大規模な焚き火を予定しています。
【アイルランドで開催される主なハロウィーンイベント】
ハロウィーン発祥の地では、ゾクゾクするような楽しいフェスティバルが開催されます。古代ケルトの伝統、人の死を察して悲嘆の声を上げるバンシー、幽霊による怪奇現象、小説『ドラキュラ』の作者、いたずら、お菓子、多くのフェスティバル... それらを有するアイルランド島は、ハロウィーンシーズンに訪れたい魅力的な場所です。
ブラム・ストーカー・フェスティバル(2024年10月25日(金)~28日(月)、ダブリン)
ウェブサイト: https://www.bramstokerfestival.com/
ダブリンと『ドラキュラ』の作者ブラム・ストーカーについて: https://www.ireland.ie/en/japan/tokyo/news-and-events/news-archive/dublin-and-bram-stoker-the-author-of-dracula/
デリー・ハロウィーン(2024年10月28日(月)~31日(木)、北アイルランド・デリー)
ウェブサイト: http://derryhalloween.com/
プーカ・フェスティバル(2024年10月31日(木)~11月3日(日)、ミーズ県)
ウェブサイト: https://www.pucafestival.com/
【ハロウィーンに関するアイルランド文化】
アニメーション動画「アイルランド ハロウィーン発祥の地」
https://x.com/IrishEmbJapan/status/1848137118989861367
伝統的なハロウィーン料理「バーンブラック」
記事: https://www.ireland.ie/en/japan/tokyo/news-and-events/news-archive/barmbrack/
レシピ動画: https://youtu.be/65u4bZ5XxC8
その他の料理・お菓子
記事: https://ippin.gnavi.co.jp/article-11543
伝統的なハロウィーンゲーム
水に浮かべたりんごを口だけで取り出す「アップル・ボビング」や、糸でつるしたりんごを口だけで取る「スナップ・アップル」など、りんごを使ったゲームが人気です。
動画: https://youtu.be/J-QzSZgXloE
アイルランドの妖精・幽霊
ハロウィーンは長きにわたり、異世界の生き物たちと関連づけられてきました。ハロウィーンの夜に外に出ると妖精に連れ去られてしまう...そんな話が昔から語り継がれてきました。当館のXとInstagramでは、数ある話の中から、「ウォーター・ホース」、「首なし馬車」、「シー」、「バンシー」、「プーカ」をアニメーション動画でご紹介しています。ぜひご覧ください。
2025年、日本におけるアイルランド
アイルランドは、東京・四谷における大使館新庁舎のオープン、EXPO 2025 大阪・関西万博へのパビリオンの出展を控えています。2025年には、この大きな2つのイベントを通し、アイルランドと日本が深めてきた関係を祝います。
【ウェブサイト・ソーシャルメディア】
当館のソーシャルメディアでは、10月を通してハロウィーンの伝統、ゲーム、料理などをご紹介しています。
ウェブサイト: https://www.ireland.ie/tokyo
X: https://x.com/IrishEmbJapan | https://x.com/IEAmbJapan
Facebook: https://www.facebook.com/irelandinjapan
Instagram: https://www.instagram.com/irelandinjapan
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- イベント
- ビジネスカテゴリ
- アート・カルチャー国際情報・国際サービス
- ダウンロード