【草の根で活動を広げ地道に支援を集めるも、大幅な赤字転落へ】認定NPO法人おてらおやつクラブ インパクトレポート公開

子どもの貧困問題の解決を目指す認定NPO法人おてらおやつクラブより、2024年度の支援活動の内容・成果をまとめたレポートを発行しました。

子どもの貧困問題の解決を目指す認定NPO法人 おてらおやつクラブ(代表理事:松島靖朗)は、各種事業が生み出す社会的価値と成果を可視化し評価・検証することによって、当活動によって社会がどう変わったかを明らかにするべく、インパクトレポートをまとめましたのでお知らせいたします。

2024年度は子どもの貧困問題に携わる他の支援団体との連携を積極的に進めたことで、連携する支援団体は936団体と前年比114.7%に増える結果となりました。しかし受取寄付金は前年比69.3%の総額49,878,702円となり、大幅な赤字に転落。物価高騰などの影響で寄付が集まらず、思うように支援活動が進められない1年でした。

2024年度のレポートをnoteに掲載しておりますので、詳細につきましては以下よりご一読ください。

▼【2024年度 インパクトレポート】草の根で広がる「おてらおやつクラブ」。地道に支援を集めるも、大幅な赤字転落へ。

https://note.com/oteraoyatsu_club/n/n0caa58ac7184

▼認定NPO法人おてらおやつクラブ

https://otera-oyatsu.club/

インパクトレポートの概要として、以下に要点を2点お伝えいたします。

■草の根で広がるおてらおやつクラブの活動

2024年度はおてらおやつクラブと直接的につながり、支援を受ける(以下、直接支援)生活困窮家庭は16,570世帯(前年比148.6%)となりました。

私たちが取り組む子どもの貧困問題は、生活に困窮する家庭との接点づくりの難しさが課題の1つとしてあげられます。 そのため2024年度は、子どもの貧困問題に携わる他の支援団体との連携を積極的に進め、支援を必要とするご家庭とおてらおやつクラブをおつなぎいただくよう働きかけを行いました。その結果、連携する支援団体数は936団体(前年比114.7%)となりました。

例えば「あしなが育英会」との連携では、あしなが育英会が奨学金で支援する高校奨学生を支援対象としています。あしなが育英会の奨学生のご家庭は、追加的な公的支援を受けることが難しいため、昨今の急激な物価高騰で暮らしぶりの悪化が見られるといいます。 そのため、おてらおやつクラブのような、支援を受けるにあたって特別な条件を課さない支援が求められる状況にあります。

■財務状況は赤字へ

2024年度の受取寄付金は総額で49,878,702円(前年比69.3%)となり、大幅な赤字に転落しました。

当団体をご支援いただいている企業さまからのご寄付、奈良県内の自治体とのふるさと納税の仕組みを活用した「ガバメントクラウドファンディング」、東大寺をはじめとする賛同寺院さまからの賛助会員費や設置いただいた募金箱、助成団体からの助成金など、多くの方々にお心を寄せていただきましたが、それでも寄付収入は伸び悩み、2024年度は赤字となってしまいました。来年度は金融機関のお力を得て、つなぎ融資を行う必要がありそうです。

全国で地道に活動を展開するなか、物価高騰で増大する支援要請になんとか踏んばってお応えしたものの、思うように寄付を集められず赤字転落してしまった1年でした。

■着目すべきデータ

私たちは毎年、おすそわけを受け取った生活困窮家庭を対象に生活状況などをお聞きする調査を行っています。これまでの調査から、初めておすそわけを受け取る「初回層」と、これまでに複数回おすそわけを受け取ったことのある「リピート層」では傾向に大きな差のあることが分かっています。2層に分けて「直接支援家庭向け調査(2024年12月)」のスコアの前年からの変動を見ると、初回層では、初期成果に掲げる「人とのつながりを実感する」が8.6ポイント低下「困ったときにすぐに助けを求められる人や場がある」指標のスコアが8.9ポイント低下しました。

スコア低下の要因は、私たちがおすそわけの配送費用を減らす取り組みを進めたことにより、おすそわけが届くまでに時間がかかるようになった(最長で2か月待ち)ことにあるのではないか、と推測しています。私たちは限りある原資と物資を有効に活用するため、配送費用を厳しく管理しています。それにより、支援を申し込んでも近場で「おすそわけ」の準備が整うまではお待ちいただかないといけない仕組みとなっていました。しかし支援を必要とする方々は、おすそわけを申し込んで手元に届くまでの時間がかかりすぎることに、ネガティブな印象を持たれたのではないか、ということです。

次に「リピート層」では、前年比で5ポイント以上スコアが変動した項目はなく、総じて前年並みとなっていることから、「おすそわけ」の活動は一定のクオリティを維持しているといえるでしょう。また、私たちの活動の特徴ともいえる「心理的な状況改善」>>>「経済的な状況改善」の傾向も維持しており、「おすそわけ」は支援者の思いやりの気持ちも届けられることを示しているものと考えます。

上記の調査結果が明らかになってすぐに、私たちは運用の方針を見直し、「支援の即時性」の優先度を高めることを決定しました。今後おてらおやつクラブの直接支援は「簡単・迅速・匿名」を心がけて運用し、来年度の調査でアウトカム評価が向上することを目指します。

私たちのもとには、自治体や支援団体との連携を通じて支援が届きにくいと想像されるご家庭からの声も寄せられています。その一部をご紹介します。

私たちはこれからも多くの方々にお力添えいただきながら、生活に困窮するひとり親家庭が、必要な支援や団体に安心してつながれるような仕組みづくりに尽力してまいります。

*詳細につきましてはnoteにアップしているインパクトレポート本文をご覧ください。

https://note.com/oteraoyatsu_club/n/n0caa58ac7184

■認定NPO法人おてらおやつクラブについて

「おてらおやつクラブ」は、全国の子どもの貧困問題の解決を目指し、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、さまざまな事情で困りごとを抱えるひとり親家庭へ「おすそわけ」する活動です。

▼Webサイト

https://otera-oyatsu.club/

名称

認定NPO法人おてらおやつクラブ(2020年11月27日認証)

所在地

〒636-0311 奈良県磯城郡田原本町八尾40

代表者

代表理事 松島靖朗

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ビジネスカテゴリ
ボランティア出産・育児
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会社概要

URL
https://otera-oyatsu.club/
業種
医療・福祉
本社所在地
奈良県磯城郡田原本町八尾40
電話番号
-
代表者名
松島靖朗
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年08月