【空前の手芸ブーム!】「誰かに捧げる手芸」から、「自分のための手芸」の時代へ――『手芸とエンパワメント――私たちが紡ぐもの』7月24日発売
手芸には連綿と紡がれてきた「縦のつながり」と、これから私たちがつくっていく「横のつながり」があります。最近手芸にハマった人にも、ずっと好きだった人にも。手芸の魅力を深く知ることのできる一冊です。


晶文社(東京都千代田区)は、山崎明子 著『手芸とエンパワメント――私たちが紡ぐもの』を、2026年7月24日(金)に単行本と電子版で同時発売しました。
誰かのためから自分のために。手芸は私をつよくする
「これは針を持つ私たちへのエールだ!」
――神尾茉利(刺繍作家・美術家)
「手芸は手のひらからはじまる冒険であり、革命。
この本はそう確信させてくれる。」
――松田青子(小説家)
女たちは家庭のなかでつねに手を動かしてきた。
妻として、母として、あるいは社会を支えるために。
手芸は女性に与えられた役割だった一方で、母と娘の縦のつながり、教室やメディアをとおした横のつながりを育み、居場所をつくり、女性たちを支える側面ももっている。
誰かに捧げる手芸の時代から自分のための手芸の時代へ——。
連綿と続く女たちのものづくりの歴史をひもとき、手芸がもつエンパワメントの力を問い直す一冊です。
■著者のことば(0章より抜粋)
手芸をする人たちを「暇があっていいよね」と思ったことはないだろうか。「そんなもの、作らないで買えばいいのに」と感じたことはないだろうか。素敵な手芸品を見て「せっかくなら売ればいいのに」という言葉を言ったり飲み込んだりしたことはないだろうか。素朴でレトロな手芸品を無意味なものとして笑ったことはないだろうか。私はどれも言われたり聞いたりしたことがある。
また同時に、社会で男並みに働きながら家事や育児もするスーパーウーマンのような女性たちが、「私は不器用だから……」とか、「いつか落ち着いてから……」と言いながら親世代の日常のなかにあったはずの手芸と一線を引きながら接している様子も多々見てきた。
さらに私には憧れのような素晴らしい手芸品を作り上げる女性たちが、「たいしたことないから」とか「このくらいしかできないから」と、決して謙遜だけではなく、八割がた本気で言っている様子も見てきた。
私は、これらは全てジェンダーの問題なのだと確信している。様々な立場で生きる女性たちが、たとえ手芸をしても、しなくても、自分と手芸の関係を語り出すのは、本当にこれが根深いジェンダーの問題だからなのだと感じる。ジェンダー論は、本当は手芸の問題を考える大切な鍵なのだと思う。だから身構えることなく、一緒に考える場と機会を共有していきたいと思っている。
■カバーデザインについて
素敵な装丁は、ご自身も手芸をされる福岡南央子さん(woolen)によるもの。
手芸につかう道具といえばこんなものありますよね……と、アイデアをたくさん出してくださいました。
カバーの朱色が本当に可愛いので、ぜひ実物をお手に取ってご覧ください。
■目次
0. 手芸とジェンダー 好きなのに好きと言えない
1. 手芸に与えられてきた役割
2. 「手芸家」たちの昭和
3. 誰かに捧げる手芸/私のための手芸
4. 「お母様方へ」――愛情と手芸
5. 横のつながり 一緒に手芸をしよう
6. 縦のつながり 受け継がれる手芸
7. ケアと手芸――周縁化された人たちの手
おわりに
■著者プロフィール
◇山崎明子(やまさき・あきこ)
1967年、京都府生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、奈良女子大学生活環境科学系教授。視覚文化論、美術制度史、ジェンダー論。著書に『近代日本の「手芸」とジェンダー』(世織書房)、『「ものづくり」のジェンダー格差』(人文書院)、共著に『歴史を読み替えるジェンダーから見た日本史』(大月書店)、『視覚表象と音楽』(明石書店)、『ひとはなぜ乳房を求めるのか』(青弓社)、『〈妊婦〉アート論』(青弓社)、『問いかけるアイヌ・アート』(岩波書店)、『現代手芸考』(フィルムアート社)など。
■書誌情報
書名 『手芸とエンパワメント――私たちが紡ぐもの』
著者名 山崎明子 著
判型/頁数 四六判並製 232頁
定価 2,320円(本体2,200円+税)
ISBN 978-4-7949-8064-9 C0036
刊行年月 2026年7月24日発売
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