【イベントレポート】コンサルタント交流イベント「中小企業・スタートアップ支援を通じたキャリア形成を考える」開催
アクシスコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長 COO:伊藤 文隆)は、「中小企業・スタートアップ支援を通じたキャリア形成を考える」をテーマに、現役コンサルタントを対象とした交流イベントを開催いたしました。

従来、コンサルタントのキャリアパスは、別のファームや事業会社への転職、またはフリーランスとしての独立が主流で、特に大手企業を顧客とするコンサルタントは、転職・独立後も大手企業に限定される傾向がありました。しかし、近年コンサルティングファームの副業解禁の動きにより、中小企業やスタートアップを支援することでキャリアを築く選択肢も増加しています。大手コンサルティングファームでの経験を活かし、複業や兼業を通じた新たなキャリア形成が注目されています。
こういったコンサルタントのキャリアへのニーズに応えるべく、本イベントでは、大手コンサルティングファーム出身者である鈴木 暁久氏(株式会社ジザイラボ 代表取締役)、亮氏(某PEファンド出資先企業 元執行役員CFO)をゲストに招き、中小企業・スタートアップ支援の体験談の紹介を通して、現役コンサルタントにキャリア形成を検討いただくパネルディスカッションセッションを実施しました。

■中小企業やスタートアップの課題や支援の特徴
パネルディスカッションセッションでは、中小企業やスタートアップの支援に関する各テーマに対してゲストが自身の経験を紹介しました。最初のトークテーマは、中小企業やスタートアップが抱える課題やコンサルティング支援の特徴について語っていただきました。鈴木氏は、大手企業と中小企業の1番の違いとして、クライアントが課題を整理しきれていない傾向にあることを挙げました。大手企業では、企画職と呼ばれる人材が配置され、課題整理やコンサルタントへの発注内容の検討にも時間をかけたりする傾向があると述べました。
一方で、中小企業では必ずしもそういった人材や工数が十分に確保できないことも多く、課題整理フェーズから一緒に伴走支援が求められることが多いと語りました。亮氏は、中小企業にはプロダクト開発や営業など、売上を立てていく攻めの人材はいるものの、コーポレート機能が整っていないことが多いと述べました。だからこそ、コーポレート機能を整備することは、中小企業にて付加価値を出せるポイントであることに言及しました。
■コンサルティングファームでの仕事と中小企業・スタートアップ支援の違い
コンサルティングファーム在籍時の仕事と、中小企業やスタートアップ支援の違いについて、両者はそれぞれの観点から回答しました。鈴木氏は、コンサルティングファーム時代の経験では、クライアントが抱える課題領域のうち特定部門に限定された支援のみを担当することが多かった一方、中小企業では経営や事業全体を見渡したうえでの支援を行う必要があると述べました。特にスタートアップでは、キャッシュフローを意識した経営も求められ、達成したい経営ビジョン、現場の課題、経営観点のキャッシュフローなど多面的な観点での支援が必要となり、非常にバランス感覚が求められると述べました。
亮氏は、大手企業に対するコンサルティングサービスでは、企業価値向上や収益性向上へのコミットはしきれないことが多かった一方、中小企業支援では実際の利益創出や具体的な成果が求められると述べました。そのため、中小企業では柔軟性が求められ、特定分野でのスキルや能力のみならず、利益創出のための総合的な能力が求められると言及しました。

■独立当初の取り組みについて
フリーランスのコンサルタントとして独立するにあたって、どのように案件を獲得していったのかについて、両者は共通して過去の実績やご縁を活用したことに触れました。特に鈴木氏は、独立のあいさつをしに行った際などに、知り合いから案件をいただく機会も多かったと述べました。また会場から報酬額の設定に関する質問が出され、鈴木氏は市況価格をつかむためにもマッチングサービスなどを利用することの重要性を述べ、亮氏は生活費を基準に設定していたと言及しました。
■独立や中小企業・スタートアップ支援が人生観に与えた影響
鈴木氏は独立して会社を設立したことそのものが、自身の本当にやりたいことに気づく機会となったと述べました。コンサルティングファーム在籍時は、「Client First」というファームのポリシーにのっとり、顧客への価値提供を中心に考えていたが、自身の会社を作り、社名を決め、またそこに込めたフィロソフィーを考えるにあたって、自身が真にやりたいことを客観視できたと述べました。亮氏は、キャリア観や人生観が大きく変わったと述べました。自身が経営を担った中小企業で実績を作ったことで精神的自由を整えただけでなく、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと働く中で、肩書や職歴にとらわれない形で人生観が広がったことを語りました。
パネルディスカッションセッション終了後は、ゲストのお二方を交えて参加者同士の交流会を行いました。既に独立して中小企業・スタートアップに携わっている方や、これから独立を検討している現役コンサルタントなど、それぞれの活動状況をキャリア観について、意見交換が行われました。
今回のパネルディスカッションで紹介されたように、中小企業やスタートアップの支援には、貴重なコンサルティング経験を積む機会や、独自のやりがいを得られる機会があります。そうしたコンサルタントのキャリアの可能性を広げるべく、当社はスポットコンサルサービス「コンパスシェア」を提供しております。コンパスシェアでは、1時間単位のWEB相談を通じて、事業や経営に悩む中小企業・スタートアップと活躍の場を広げていきたい現役コンサルタントのマッチング推進に努めております。
今後も当社は、課題解決のプロフェッショナルであるコンサルタントの最適配置を通して、企業の課題解決と人材のキャリア支援を両立させ、当社が目指す「すべての人が幸福に暮らし、活き活きと働くことができる社会の実現」に向けてさまざまな取り組みをして
まいります。
■登壇者プロフィール
鈴木暁久 氏
(株式会社ジザイラボ 代表取締役)
新卒で人材サービス会社に入社。その後、コンサルティングファームアクセンチュア株式会社に転職しマネージャー職を経験。2017年に株式会社アカツキに転職し子会社管理本部長に従事した後、2019年に株式会社ジザイラボを設立。「”たのしいは最強”を共に探究するラボ」をテーマに、中小企業・ベンチャー企業向けに事業開発・バックオフィス構築を支援する事業を展開している。
亮(屋号)氏
(某PEファンド出資先企業 元執行役員CFO ※2024年にEXIT完了し、現在は退任済み)
ボストンコンサルティンググループなどを経て、PEファンドの出資先企業にて執行役員CFOを務める。5年間(2019-24年)の在任期間中、同社の売上・利益(EBITDA)を倍増させる。現在はワークライフバランス優先で、フリーランス(経営コンサルタント)として働いている。
■「コンパスシェア」(https://service.con-path.axc.ne.jp/)について
「コンパスシェア」は、経営課題や業務の悩みを抱える全国の法人のみなさまが、優秀な人材の知見や稼働を活用することをご支援するサービスです。経営相談の壁打ちや資料作成、研修など、さまざまな用途で第三者の経験や知見を活用することができます。戦略コンサルタント経験者や経営企画、ITコンサルタントをはじめとした、コンサル会社在籍者もしくはコンサル業務経験者が登録しています。
■アクシスコンサルティング株式会社について
企業理念「人が活きる、人を活かす。」を軸に、あらゆる企業や組織の「課題解決と価値創造のパートナー」として、正社員採用、フリーコンサル、スポットコンサルなどを複合的にサービス展開しています。働く一人ひとりに柔軟な働き方や自律的なキャリア形成、活躍の場の広がりを提供すると同時に、コンサルタントなどのハイエンド人材の価値があらゆる組織でシェアされ、循環し続けてゆくような社会づくりを推進していきます。
設立:2002年4月
資本金:760百万円
業務内容:ハイエンド人材領域における人材紹介およびスキルシェアの複合サービスを提供するヒューマンキャピタル事業
従業員数:137名(2024年12月末現在)
拠点:東京本社、大阪オフィス
WEBサイト:https://axc-g.co.jp/
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