WELgee、商船三井と人材紹介に関わる業務提携契約を締結

​特定非営利活動法人WELgee（代表理事：渡部 カンコロンゴ 清花、所在地：東京都渋谷区以下「WELgee」）は、株式会社商船三井（社長：橋本 剛、本社：東京都港区、以下「商船三井」）と人材紹介に関わる業務提携契約を締結し、難民の背景を持つ外国人人材（以下、難民人材）の人材紹介の協力体制を構築します。

商船三井は、日本国内産業における人材不足への対応の一助として、同社が外国船員との信頼関係を築いてきた経験・知見を最大限に活かし、外国人人材コンサルティング事業を行なっています。

一方WELgeeは、母国での紛争や迫害等から日本に逃れてきた方々の中で、就労を通して日本での人生再建を希望する者を対象に、育成・就労・定着を一貫してサポートする人材紹介事業を行なっています。

WELgeeには321名の難民/難民申請者が登録していますが、その約半数に当たる151名が学位を、46名が修士号を保有しています。学歴の高さだけではなく、自ら課題設定を行い、祖国や地域の課題解決のために、精力的に動いてきた経験や、圧倒的な成長意欲、異文化協働経験などのソフトスキルを持つ人材が少なくありません。

このように難民の中には活躍の可能性が高い人材が多い一方、不安定な在留資格や高い言語障壁、社会の難民への偏見などから安定した雇用機会を得ることができず、3K労働を中心とした不安定な労働環境で生計を支え、ワーキングプアー状態に陥る方々がいます。

そこでWELgeeでは、難民の中長期的な人生設計を可能にする、安定した就労機会を得るためのキャリア教育や、ソフトスキル・ハードスキル習得機会の提供、彼らの能力と経験を活かしたホワイトカラーの雇用機会への接続を行なっています。

商船三井は、難民人材が日本企業にとって重要な外国人人材として戦力になり得ると考えており、難民人材の就労支援が同社の掲げるサステナビリティ課題の１つである「Human & Community」の解決にも貢献するものと考えております。

今後WELgeeは、商船三井の顧客、取引先、同社のグループ会社などの求人に対して、難民人材を紹介し、就労後の定着も含めた協力体制を構築してまいります。

本協働を通じて、WELgeeはより多くの難民人材の活躍先企業を開拓することができます。また、商船三井は質や潜在能力の高い難民人材の紹介により、求人先のニーズへより一層応えていくことができます。

＜参考＞

商船三井は、「サステナビリティ課題（マテリアリティ）」として「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Human ＆ Community -人の活躍と地域社会の発展-」を掲げており、社会ニーズに対応したサービスの創出による付加価値の提供に加え、三井商船グループの役職員だけでなく事業で関わるすべての人々の活躍・すべての人々との共生を目指しています。外国人人材コンサルティング事業を通して、国境を超えて働く人と受け入れる企業を繋ぎ、国と社会の持続的な成長と発展に貢献していきます。

商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」「Human & Community -人の活躍と地域社会の発展-」にあたる取り組みです。

【株式会社商船三井について】
各種原料や燃料を運ぶ専用船やタンカー、自動車などの製品輸送船といった海運業を中心に、海洋事業や 風力エネルギー関連事業などさまざまな社会インフラ事業を展開しています。世界最大級の船隊と 130 年余りの歴史で培った経験・技術、新しい価値創造を目指すチャレンジ精神で、世界経済の発展、 環境保全に貢献しています。
 https://www.mol.co.jp/

【特定非営利活動法人WELgeeとは】
紛争・迫害などから逃れ日本にやってきた難民の方々が、経験や専門性を活かして希望を持って日本で人生を再建するため就労プログラムを展開しています。難民人材の強みを、日本企業のダイバーシティ推進・イノベーション創出に活かす人材紹介サービス「JobCopass」、紛争や迫害により母国でキャリア形成の機会を得られなかった難民に対して、キャリアカウンセリングやIT技能の習得機会を提供する「育成事業」、一人ひとりが持つスキルや経験を、日本社会の様々なアクターの課題解決に活かし新しい価値を創造する「共創事業」を運営しています。

詳しくは https://welgee.jp/ をご確認ください。