ヴェネチア・ビエンナーレ2026公式サテライトイベント「Personal Structures」にArt Collective “TeaRoom”が参加いたします
始まりは2024年。マイアミでの「アート茶会」への共鳴。2026年、ついに世界最高峰の舞台へ。B-OWNDに導かれ、「分断される以前の世界」を問う。

株式会社TeaRoom(本社:東京都千代田区 / 代表取締役:岩本 涼 / 以下 TeaRoom)は、商業施設・文化施設などの空間づくりをおこなう株式会社丹青社(本社:東京都港区 / 代表取締役社長:小林統 / 以下 丹青社)がサービスを提供するアート・工芸作品のプラットフォーム「B-OWND(ビーオウンド)」と共に、2026年5月9日(土)よりイタリア・ヴェネチアで開催されるヴェネチア・ビエンナーレ2026の公式サテライトイベント「Personal Structures(パーソナル・ストラクチャーズ)」に参加し、歴史的建造物パラッツォ・ベンボ(Palazzo Bembo)にて企画展『Relational Logic — Beyond Dualism, a World Reconnected(関係の論理 — 二元論を超え、結び直される世界)』を開催いたします。
両社は、付加価値形成や海外市場の開拓など新たな展開の余地が多く残るアートとしての工芸、日本文化のマーケットに対して、丹青社がサービスを提供するアート・工芸のプラットフォーム「B-OWND」のもつ工芸アーティストとのネットワークと、TeaRoomが培ってきたナラティブ構築や思想をベースとした体験提供のノウハウを掛け合わせた価値創出を目的に、2023年5月に業務提携。その後、多くの企画にて協業を実施してまいりました。


【参考:2024年に実施した「SCOPE MIAMI BEACH 2024」のリリース 】
米・国際アートフェア「SCOPE MIAMI BEACH 2024」にて茶会を通じて分断を調和に変える作品「“Ichinen” ーーThe Life Force at Every Moment」を発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000038444.html
【参考:2023年に実施した「SCOPE MIAMI BEACH 2023」のリリース】
アメリカの国際アートフェア「SCOPE MIAMI BEACH 2023」 にてB-OWND(丹青社)× TeaRoom による “アート茶会” を開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000038444.html
ヴェネチア・ビエンナーレ2026とは
ヴェネチア・ビエンナーレは、1895年に創設された世界最古にして最大規模の国際美術展であり、130年以上にわたり、時代の精神を映し出してきた芸術の殿堂です。イタリア・ヴェネチア共和国の歴史的都市空間を舞台に、各国代表館(ナショナル・パビリオン)および世界各地から選抜されたアーティストによる企画展が開催され、現代美術の潮流を決定づける場として国際的に位置づけられています。
第一次世界大戦、第二次世界大戦という歴史的転換点を経てもなお継続され、20世紀のモダニズムからポストモダン、そして現代のポリフォニックな芸術実践に至るまで、常に「時代の問い」を提示してきました。その影響力は計り知れず、出展は作家にとって国際的評価を決定づける重要な機会とされています。
現在では美術展のみならず、建築展、映画祭(ヴェネチア国際映画祭)、音楽、演劇、ダンスへと領域を拡張し、芸術文化全体を横断する世界的プラットフォームへと発展。半年間にわたり世界中から数十万人規模の来場者が訪れる、現代芸術の最高峰の舞台です。
2026年開催回もまた、分断と再編が進む世界情勢の中で、芸術がいかに社会と関係し得るのかを問う重要な節目となります。ヴェネチアという歴史都市そのものを会場とし、過去と未来、伝統と革新が交差するこの舞台は、単なる展覧会を超え、文明の対話の場として機能し続けています。
ヴェネチア・ビエンナーレ2026公式サテライトイベント「Personal Structures」
展示会名 「Relational Logic — Beyond Dualism, a World Reconnected」
(和訳:関係の論理 — 二元論を超え、結び直される世界)
イベント名 Personal Structures 2026(ヴェネチア・ビエンナーレ2026 公式サテライトイベント)
会期 2026年5月9日(土)~11月22日(日)
会場 Palazzo Bembo(Riva del Carbon, 4793, 30124 Venezia VE, Italy)
歴史と芸術が交差する「パラッツォ・ベンボ(Palazzo Bembo)」
会場となる「パラッツォ・ベンボ(Palazzo Bembo)」は、リアルト橋を臨むカナル・グランデ(大運河)沿いに位置する歴史的建築です。15世紀に完成した壮麗なヴェネチア・ゴシック様式を代表する歴史的建築です。ヴェネチア屈指の名門貴族ベンボ家の邸宅として、ルネサンス期には多くの文化人が集った場所でもあります。ビザンチン様式のポータルからルネサンス様式の大階段まで、多様な歴史が重層的に刻まれたこの宮殿は 、2011年よりヨーロピアン・カルチュラル・センター(ECC)の拠点となり、現在は世界中の現代アートや建築が交差する国際的な文化発信の場として開かれています 。本展では、この由緒ある宮殿の2階・メインエリアを使用します 。数百年刻まれた歴史の重厚さと、日本の革新的なアート工芸の表現が衝突・融合するサイトスペシフィックな空間を創出します 。
展示コンセプト:『Relational Logic — Beyond Dualism, a World Reconnected』
現代社会は、「善か悪か」「自然か人工か」といった二項対立(二元論)によって分断されがちです 。本展は、こうした近代的な「分別」の制度を問い直し、東洋古来の「縁(関係)」や「空(くう)」の思想に基づき、分断された価値を再接続する試みです 。鑑賞者は、パラッツォ・ベンボの7つの展示室を巡るプロセスを通じて、「分けて理解する」見方から「関係を捉え直す」見方へと移行し、境界が溶け合う新たな美の体験を目撃します 。
Art Collective “TeaRoom”について
Art Collective “TeaRoom”は、日本の茶の湯を起点に、分断を前提としない美と関係性のあり方を探求するアートコレクティブであり、茶の湯を、単なる飲食の作法としてではなく、器・空間・所作・人・時間などが同時に立ち上がり、五感を通じて関係性そのものを経験させる「総合芸術」として捉え活動しています 。
500年以上にわたり「共に在ること」の形式を更新し続けてきたこの文化的技法を背景に 、TeaRoomは現代社会を覆う「二項対立」の境界を揺さぶります 。これらの実践は、何かを定義することではなく、定義が与えられる以前の状態へ立ち返ることから始まります 。そこでは作品と鑑賞者という固定された役割は消滅し、すべての存在が場を構成する一部となります 。
その活動は展示やパフォーマンスに留まらず、茶葉の生産や流通、文化教育、さらには国際的な文化事業へと拡張されており 、アート、産業、文化といった領域を分断することなく、一つの生態系として編み直すプロデュースを行っています 。本展では、鑑賞を参加へと反転させる体験を通じ、分断される以前の世界を問いかけます 。
Art Collective TeaRoom is an art collective rooted in the Japanese tea ceremony, exploring forms of beauty and relations that do not presuppose division. The tea ceremony is not merely a ritual of consumption, but a comprehensive art form in which vessels, space, gesture, people, silence, and time arise together, allowing relation itself to be experienced.
Rather than beginning with definitions, TeaRoom returns to a pre-definitional state. In a tea ceremony, roles such as artwork, audience, and author are not fixed. Objects are used before they are viewed, and meaning emerges temporarily through action and relation.
TeaRoom reconstructs the structure through which relations generate value, extending its practice beyond exhibitions into cultivation, education, and international cultural initiatives. At the Venice Biennale, it offers no answers, but presents a structure that invites reflection on a world before division.
TeaRoom 代表 岩本涼 コメント

私たちはこれまで、「対立のない優しい世界を目指して」という理念のもと、産業と文化、都市と地域、日本と世界といったあらゆる分断を横断する実践を続けてきました。今回、企業という枠組みを超え、Art Collectiveとしてヴェネチア・ビエンナーレという世界最高峰の舞台に立てることを、心より光栄に思います。
対立が激化する世界に対して、私たちは「一盌の茶を通じて何ができるのか」という問いを創業以来問い続けてきました。茶の湯は勝敗を決める場ではなく、価値を共有し、関係を編み直すための場。器は単なる物ではなく、空間は単なる背景ではなく、所作は単なる形式ではありません。それらはすべて、関係を立ち上げるための構造として存在をしています。
本展『Relational Logic — Beyond Dualism, a World Reconnected』では、近代が前提としてきた二元論を問い直し、「分けること」ではなく「結び直すこと」によって世界を捉え直す試みを提示します。500年以上にわたり更新され続けてきた茶の湯の思想は、いまこそ国境や文化を超えた対話の基盤となり得ると信じています。
ヴェネチアという歴史と革新が交差する都市において、日本の文化が育んできた「関係の論理」を提示すること。それは単なる展示ではなく、文明間の対話への小さな提案です。本展が、分断を前提としない世界の可能性を静かに問いかける場となることを願っています。
丹青社 B-OWNDプロデューサー 石上 賢 コメント

2019年にスタートしたB-OWNDは、今年で7年目を迎えます 。これまで国内外で工芸とアートの境界を拡張する様々な実験を繰り返してきましたが、本展はその集大成であり、過去最大のプロジェクトとなります。近代が推し進めてきた『分断』の制度を問い直し、東洋古来の『縁』や『空』の思想によって世界を結び直すこと。それが本展のテーマ『関係の論理』です。この壮大な挑戦は、参加アーティストや協力企業をはじめとする多くの皆様の多大なるご支援により実現へと至りました。重層的な歴史が交差するヴェネチアの地から、二元論を超えた日本の美意識と文化の新たな可能性を、世界のアートシーンへ向けて力強く発信していきます
B-OWND について

2019年に株式会社丹青社が立ち上げた、工芸の「歴史性」と「時代性」を融合させ新たな価値を創出するアート・工芸作品のプラットフォームです。ブロックチェーンによる作品の真正性担保や、空間デザインの知見を活かした体験価値の創出、IPとの協働など、アートを固定された枠組みから解き放ち、文脈や関係性を再設計する「プロデュースの総合体」として活動しています。
ウェブサイトURL:https://www.b-ownd.com/
株式会社丹青社について

「こころを動かす空間創造のプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間 等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決をおこなっています。調査・企画から、デザイン・設計、制作・施工、デジタル技術を活かした空間演出や運営まで、空間づくりのプロセスを一貫してサポートしています。
代表取締役社長:小林統
所在地:東京都港区港南1丁目2番70号 品川シーズンテラス19F
創業:1946年10月
事業:総合ディスプレイ業〔商業空間・ホスピタリティ空間・パブリック空間・イベント空間・ビジネス空間・⽂化空間の調査・企画、デザイン・設計、制作・施⼯、運営〕
コーポレートサイト:https://www.tanseisha.co.jp/
株式会社TeaRoomについて

株式会社TeaRoomは、「対立のない優しい世界を目指して」を理念に掲げ、2018年に創業。代表者・岩本の茶道経験を背景に、文化と産業の関係や、それらの衰退の状況に課題意識を持ったことから、2020年に静岡県本山地域の茶畑と製茶工場を承継し、農地所有適格法人である「株式会社THE CRAFT FARM」を設立。さらに、日本で育まれた文化の有用な価値を現代に活かす取り組みを行うべく、2023年に「一般社団法人文化資本研究所」を設立。茶産業が存続するためのエコシステムの再編や、時流の変化に対応したお茶の需要創出や用途開発などを行い、アートや工芸などとともに、日本文化や茶の湯の価値を活用した事業を行う。また、海外輸出や海外でのお茶の教育や評価制度整備などにも取り組む。文化や産業、社会のはじまりとなる仕組みづくりを、企業や行政、地域など多様なステークホルダーとの共創によって挑む。
代表取締役:岩本涼
所在地:102-0081 東京都千代田区四番町4-19 CIRCLES市ヶ谷6階
工場:421-2304 静岡県静岡市葵区渡1449
創業:2018年
事業:日本茶の生産/販売/コンサルティング業/茶道・日本茶を中心とした文化関連事業
コーポレートサイト:http://tearoom.co.jp
採用サイト:https://career.tearoom.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/tearoom_japan/
X:https://twitter.com/TeaRoom_Japan
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社TeaRoom 広報担当
Tel:050-1432-8320 E-mail:pr@tearoom.co.jp
コーポレートサイト:https://tearoom.co.jp/
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