6/2(金)開講!テーマを学び・深め・視野を広げるために「第3期DEARカレッジ SDGs学習のつくりかた」(全7回・オンライン)

開発教育協会(DEAR)

NPO法人開発教育協会(東京都文京区、代表理事・湯本浩之)は、6月2日(金)から7月14日(金)まで全7回のオンライン講座「第3期DEARカレッジ SDGs学習のつくりかた」を開催します。SDGsが目指す公正・共生とは具体的にどのようなことかを考え、一人ひとりが社会づくりに参加するための学習に貢献したいと考え、カレッジを実施しています。教育実践者や一般、SDGs学習に関心のある方、教職課程の学生の方におすすめの講座です。

▼目的

  • SDGs学習を推進していくためには、多様な立場からテーマについて構造的に理解をする必要があります。

  • 「DEARカレッジ」はSDGs実践のためのHow to を学ぶ場ではありません。

  • 私たち一人ひとりがテーマを学び、深め、視野を広げるために、講座の参加者と一緒に学んでいきましょう。

▼開催概要

  • 2023年6月2日(金)、6月9日(金)、6月16日(金)、6月23日(金)、6月29日(木)、7月7日(金)、7月14日(金)各日 19時30分〜21時30分(2時間)

  • 時間:各日19時30分〜21時30分(各回45分程度の講義と質疑応答、ディスカッションを含みます)

  • 対象者:教育実践者や一般、SDGs学習に関心のある方、教職課程の学生の方。

  • 定員:40名程度(定員に達し次第締切)

  • 会場:オンライン(ZOOMミーティング)

  • 参加費:一般25,000円、DEAR会員20,000円、学生15,000円、DEAR学生会員12,000円

▼プログラム(予定)

  • 第1回 6月2日(金)総論 SDGsの理念と公正・共生/講師:DEAR「SDGsと開発教育」研究会

SDGs学習をゴールとの紐づけに終わらせないために、SDGsが書かれている「2030アジェンダ」の理念を知ることが重要です。第1回は、アジェンダに目を向けながら、「公正・共生」について考え、皆さん自身の問題関心も整理します。SDGsの目的を再考し、2回目以降の講座の理解を深めるための一歩としたいと思います。

  • 第2回 6月9日(金)平和 平和に向かう真の「安全保障」とは

ウクライナをはじめ世界各地で戦争は絶え間なく続いています。戦争の背景には、国家間や民族間の対立だけではなく、「国益」を重視した世界各国の戦略があります。さらに近年では、多くの国で、自国中心主義の傾向がみられます。そのような中で、日本でも「安全保障」という名のもとに、政治、経済、社会のあらゆる面で軍事力の役割が高まり、平和をめざすという観点が弱まりつつあります。2022年12月に国家安全保障戦略など安全保障関連3文書が閣議決定されましたが、これに対する「平和構想提言」を平和研究者やNGOらがとりまとめて発表しました。その内容も紹介しながら、今日の世界で平和に向けて取り組むことの意味を考えます。

講師:川崎哲(ピースボート共同代表、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)国際運営委員
ピースボート共同代表。2017年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の国際運営委員(2012~14年同共同代表、14年から現職)。核兵器廃絶日本NGO連絡会の共同代表として、NGO間の連携および政府との対話促進に尽力してきた。ピースボートでは、地球大学プログラムや「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」をコーディネート。2009~2010年、日豪両政府主導の「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会(ICNND)」でNGOアドバイザーをつとめた。2021年、第33回谷本清平和賞を受賞。恵泉女学園大学などで非常勤講師。日本平和学会理事。著書に『核兵器 禁止から廃絶へ』(岩波ブックレット、2021)、『核兵器はなくせる』(岩波ジュニア新書、2018)など。1968年東京生まれ、東京大学法学部卒業。


  • 第3回 6月16日(金)気候変動とエネルギー 私たちの行動が問われている

気候危機の現状は深刻さを増しているにもかかわらず、日本のエネルギー政策の大きな転換はなかなか進みません。COP27にも参加し、気候変動による世界の被害の現状や先進国の担うべき役割を広く発信し、全国の市民や若者と共に「気候正義」を求める活動を進めてきたFoE Japanの深草さんとともに、気候危機の捉え方、政策転換と行動の必要性、そのための取組について考えます。

講師: 深草亜悠美(国際環境NGO FoE Japan)

国際環境NGO FoE Japanに2012年から学生インターンとして参加。2016年よりフルタイムスタッフ。気候変動やエネルギー問題に取り組む。国連気候変動枠組条約締約国会合へのオブザーバー参加や、セミナーの開催、現地調査、パンフレットや書籍の作成、制作提言活動などに携わる。


  • 第4回 6月23日(金)ジェンダー 全ての人の人間らしい健康で文化的な生活の実現のために

日本のジェンダー不平等の現状は改善が遅く、SDG5として掲げられているにも関わらず、政策的にフォーカスされていません。とりわけ労働や貧困の問題にはジェンダー差別が大きく影響していますが、根本的に問題の所在が社会で共有されていないため、市民の間での議論もちぐはぐになる状況のままです。ジェンダー不平等、そして女性差別が原因である貧困と労働の問題を踏まえつつ、男女が人間らしい健康で文化的な生活を実現して生きるために、何が必要かをお話ししたいと思います。

講師: 竹信三恵子(和光大学、ジャーナリスト)

1976年、朝日新聞社に入社。同社編集委員兼論説委員、和光大学教授などを経て2019年4月から現職。ジェンダー視点から非正規労働や貧困を報道し続けてきたことに対し2009年、貧困ジャーナリズム大賞。著書に『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書、日本労働ペンクラブ賞受賞)、『ルポ賃金差別』(ちくま新書)、『家事労働ハラスメント』(岩波新書)、など。最新刊に、『賃金破壊~労働運動を<犯罪>にする国』(旬報社、日隅一雄賞特別賞)


  • 第5回 6月29日(木)貧困・格差 弱者を生まない社会

2030アジェンダの理念である「誰一人取り残されない」社会の姿を、日本の社会保障制度の再考を通して考えます。“どうやって「弱者を助けるか」ではなく、どうすれば「弱者を生まない」社会をつくれるのか”という視点に基づいたベーシックサービスの考え方から学び、社会のありようを一緒に議論します。

講師: 井手英策(慶應義塾大学)

慶應義塾大学経済学部教授。1972年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。日本銀行金融研究所、東北学院大学、横浜国立大学を経て、現在、慶應義塾大学経済学部教授。専門は財政社会学。総務省、全国知事会、全国市長会、日本医師会、連合総研等の各種委員のほか、小田原市生活保護行政のあり方検討会座長、朝日新聞論壇委員、毎日新聞時論フォーラム委員なども歴任。2015年度大佛次郎論壇賞、2016年度慶應義塾賞を受賞。著書に『幸福の増税論 財政はだれのために』(岩波書店)、『富山は日本のスウェーデン 変革する保守王国の謎を解く』(集英社)、『18歳からの格差論』(東洋経済新報社)、『ふつうに生きるって何?小学生の僕が考えたみんなの幸せ』(毎日新聞出版)ほか多数。


  • 第6回 7月7日(金)多文化共生 多文化共生教育のこれまでとこれから〜在日コリアンの経験からすべての外国につながる子ども支援を考える

共に生きる社会づくりにおいて多文化共生教育の役割やめざすべき取り組みについて考えます。在日コリアンをめぐる歴史から大阪の民族学級実践、そして公教育での外国につながる子どもの教育支援で求められるものはなにかについてお話しします。SDGs達成のための多文化共生に向けた問題点と展望についても議論していきます。

講師: 金光敏(常磐会短期大学、社会教育士)

大阪市生まれ。在日コリアン3世。 常磐会短期大学兼任講師/大阪樟蔭女子大学非常勤講師/大阪千代田短期大学非常勤講師/ 社会教育士/防災士。著書に 『多文化社会を生きる子どもとスクールソーシャルワーク』(共著、かもがわ出版)、『多文化共生の実験室~大阪から考える』(共著、青弓社)、『Q&A でわかる外国につながる子どもの就学支援~できることから始める実践ガイド』(共著、明石書店)、『大阪ミナミの子どもたち』(単著、彩流社)ほか。


  • 第7回 7月14日(金)SDGs学習のつくり方 SDGsからどんな学びをつくるのか

最終回では、SDGs学習づくりを考えます。開発問題学習とは、そのプロセス自体が「私たちの社会で公正・共生とはどのような状態か」の合意形成や共通理解づくりのプロセスとなります。ここでは、その中で特に特に重要となる「意見の分かれる課題の対話と議論」の観点を考えていきたいと思います。また、改めて皆さんが取り組まれているSDGs学習をふりかえり、今後の取り組みについて丁寧に意見交換をしたいと思います。

講師: 近藤牧子(DEAR、早稲田大学)

早稲田大学、聖心女子大学、実践女子大学、明治大学、立正大学にて、社会教育学、ボランティア研究、教育とジェンダー関連科目を担当。早稲田大学大学院文学研究科教育学専攻博士課程修了(博士(文学))。「SDGsと開発教育研究会」メンバーとして本カレッジのテキストでもある『SDGs学習のつくりかた』の執筆編集者。『SDGsカリキュラムの創造』(2019,学文社)『グローバル時代の「開発」を考える』(2017,明石書店)共著。


▼テキスト

『SDGs学習のつくりかた 開発教育実践ハンドブックⅡ』(一般2,750円、会員2,200円 いずれも税込)は含まれません。別途購入の上ご参加ください。

https://www.dear.or.jp/books/book02/6726/


▼詳細・お申込み

以下のサイトに掲載のお申込フォームにご記入のうえ、送信してください。折り返し自動応答メールにて参加費のお支払い方法などをお送りします。

https://www.dear.or.jp/event/11659/


▼主催・お問合せ

  認定NPO法人開発教育協会(DEAR)「SDGsと開発教育」研究会

担当:伊藤

E-mail: main@dear.or.jp

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会社概要

認定NPO法人開発教育協会

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URL
http://www.dear.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都文京区小石川2-17-41 TCC2号館3階
電話番号
03-5844-3630
代表者名
佐藤友紀
上場
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資本金
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設立
1982年12月