情報通信研究機構(NICT)、ナシュア・ソリューションズ、ZenmuTech、公共自治体向けメッシュネットワーク「ナーブネット(NerveNet)」への秘密分散技術実装に向けた共同開発を開始

〜 災害に強い地域ネットワークとデータ無意味化により、自治体の情報漏えいリスク低減を目指す 〜

株式会社ZenmuTech

国立研究開発法人情報通信研究機構(以下「NICT」)、ナシュア・ソリューションズ株式会社(以下「ナシュア・ソリューションズ」)および株式会社ZenmuTech(以下「ZenmuTech」)は、NICTとナシュア・ソリューションズがこれまで公共自治体向けに推進してきた、災害に強い地域分散ネットワーク「ナーブネット(NerveNet™)」(以下「NerveNet」)に対し、ZenmuTechの秘密分散技術を実装したデータセキュリティソリューションの実用化を目指し、共同開発を開始したことをお知らせいたします。

 

本取り組みは、“災害に強い自治体向けネットワーク”として実績のある「NerveNet」と、データそのものを無意味化して分散管理する秘密分散技術を組み合わせることで、平常時および災害時の双方において、自治体業務における情報漏えいリスクの低減と、安心・安全なデータ活用環境の実現を目指すものです。

1. 取り組みの背景と狙い

近年、自治体においては、ガバメントクラウドの活用や各種クラウドサービスの導入、テレワークの拡大などにより、庁内外で取り扱うデータ量が増加しています。一方で、災害発生時には通信インフラの断絶や輻輳により、住民情報や避難情報といった重要情報を安定的に共有・活用することが困難になるという課題があります。

「NerveNet」は、NICTが開発し、NICTがナシュア・ソリューションズに技術移転した災害に強い地域分散ネットワークで、複数の基地局をメッシュ状に接続し、ネットワーク全体の状況を自律的に把握しながら最適な通信経路を選択することで、一部の拠点が被災・断線した場合でも通信を維持できる特徴があります。また、各基地局はサーバやストレージを内蔵しており、それぞれの装置内のデータも自動的に同期する機能を有しており、インターネットやクラウドとの接続が切れても基地局だけでアプリケーション・サービスを提供できる特徴もあります。

今回、NerveNet上で取り扱われる自治体の重要データに対し、ZenmuTechの秘密分散技術を適用することで、ネットワーク基盤の強靭性に加え、データそのものを「盗まれても意味を持たない状態」で扱う仕組みの実現を目指します。

これにより、平常時の業務利用はもちろん、災害時に臨時的に展開される通信環境においても、情報漏えいリスクを抑制しながら、住民サービスの継続性と信頼性の向上を図ります。

2.共同開発中のソリューション概要

現在、開発を進めているソリューションは、NerveNetを活用した自治体向けネットワーク環境に、秘密分散によるデータ保護機能を追加することで、ネットワークとデータの二重防御を実現することを目指しています。

想定する主な特長は以下のとおりです。

  • NerveNet上でやり取りされる住民情報や業務データを秘密分散し、単体では意味を持たない分散片として保存・伝送

  • 必要な分散片が揃わない限り元データを復元できない構造により、一部の通信経路や端末から情報が流出した場合でも内容の漏えいを抑制

  • 既存のNerveNet環境との親和性を重視し、庁内ネットワーク構成を大きく変更することなく、段階的な導入が可能なアーキテクチャを検討

  • 平常時の自治体自営ネットワークとしての利用に加え、災害時の臨時通信インフラとしてNerveNetを展開した際にも、同一の仕組みでデータ保護を継続可能な設計を想定

3. 今後の展開

2026年5月13日〜15日に東京ビッグサイトで開催の「自治体・公共Week 2026」のNICTブースで、本ソリューションのコンセプト紹介およびデモンストレーションを通じて、自治体担当者からのご意見・ご要望を伺い、実運用を見据えた機能・運用モデルの検討に反映していく予定です。

■ 自治体・公共Week 2026

https://www.publicweek.jp/ja-jp.html

【ZenmuTechの秘密分散技術について】

秘密分散技術とは、重要なデータを「それ自体では意味を持たない複数の断片(=分散片)」に分割し、それら分散片を別々に管理・保存することで、許可された組み合わせが揃ったときにのみ元のデータを復元できるようにする情報セキュリティ手法です。

ZenmuTechが開発した国産の秘密分散技術「ZENMU-AONT」は全ての分散片が揃わなければ一切の復元が不可能であることが特徴であり、特定の断片を破壊または隔離するだけで残りの断片を完全に無意味化できます。

https://www.zenmutech.com/sss/

【国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)について】

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、情報通信分野を専門とする日本唯一の公的研究機関として、ICTに関する研究開発を基礎から応用まで一体的に推進し、産学官連携を通じて社会実装とイノベーション創出に取り組んでいます。

名称:国立研究開発法人情報通信研究機構

(National Institute of Information and Communications Technology :NICT)

所在地(本部):東京都小金井市貫井北町4-2-1

URL: https://www.nict.go.jp/

問い合わせ先

レジリエントICT研究センター サステナブルICTシステム研究室

担当者:大和田 泰伯

E-mail : sis_contact@ml.nict.go.jp

【ナシュア・ソリューションズ株式会社について】

ナシュア・ソリューションズは、メッシュネットワーク技術「NerveNet」を中核に、災害時でも途切れない情報通信基盤の研究開発・社会実装に取り組むICTソリューション企業です。自治体や研究機関と連携し、レジリエントなネットワーク基盤の構築を推進しています。

名称:ナシュア・ソリューションズ株式会社

所在地:東京都新宿区新宿1丁目29番4号 横山ビル4F

代表者:代表取締役 実藤 亨

URL: https://www.nassua.co.jp/

 

問い合わせ先

E-mail : nsc_sales@nassua.co.jp

【株式会社ZenmuTechについて】 

ZenmuTechは、自社開発の秘密分散技術をソフトウェア開発キット(SDK)として提供するZENMU EngineやPCからの情報漏洩を防ぐ 「ZENMU Virtual Drive」をはじめとする自社製品を開発・販売しています。また、データを秘匿したまま計算できる秘密計算の分野では、秘密計算データベースプラットフォーム「QueryAhead®」を提供しています。

名称:株式会社ZenmuTech

所在地:東京都中央区新川2-22-1 いちご新川ビル 5階 

代表者:代表取締役社長CEO  阿部 泰久

証券コード:338A

URL: https://www.zenmutech.com

お問合せ先

E-mail : info@zenmutech.com

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本文中の社名、商品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。

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会社概要

株式会社ZenmuTech

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URL
https://zenmutech.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区新川2-22-1 いちご新川ビル 5階
電話番号
03-6260-6195
代表者名
阿部泰久
上場
東証グロース
資本金
4億3435万円
設立
2014年04月