【令和の父親像】6割が仕事と育児の両立を求め、転職・異動を検討。両立を望むも「長時間労働」が壁に

9割が子の誕生で価値観に変化。男性育休取得の先に求められる持続可能な働き方

XTalent株式会社

働き方の多様化や共働き家庭の増加に伴い、父親の家庭や育児への関わり方が注目を集めています。

父の日に向けて、ワーキングペアレンツ向け転職サービス『withwork』を運営するXTalent株式会社(読み:クロスタレント、本社:東京都港区、代表取締役社長:上原達也)は、264名の男性にアンケート調査を実施。現代の男性が「こうありたい」と思い描く“理想の父親像”や、仕事と育児の理想的なバランスを明らかにしました。

さらに本調査では、育児意欲に影響を与える職場環境や、両立しやすい環境を求めた転職に対する意識の実態にも迫り、企業の採用・定着戦略につながる結果となっています。

【 アンケート概要 】

・実施期間:2025年5月7日〜2025年5月18日

・アンケート対象者:20〜60代の男性

・有効回答数:264名

・調査主体:XTalent株式会社(https://xtalent.co.jp/

TOPICS

■理想は、「子どもやパートナーと対等に接し、積極的に家庭に関わる父親像」

■子どもの誕生により、9割が「仕事や家庭に対する考え方が変わった」

■理想のバランスは、9割が「仕事を中断しても専念したい」「仕事と育児を両立したい」

■育児意欲に“ポジティブな影響”を与えている職場の特徴は、「柔軟な働き方」と「男性社員の理解と育児意欲」

■両立しやすい環境を求めて、6割が「転職や部署異動をした / 検討したことがある」

理想は、「子どもやパートナーと対等に接し、積極的に家庭に関わる父親像」

理想の父親像は、1位「子どもの意思を尊重し、対話を大切にする(79.9%)」、2位「子どもと向き合い、共に学び成長する(75.4%)」、3位「パートナーと対等に家事や育児に関わる(70.1%)」といった、子どもやパートナーと対等に接し、積極的に家庭に関わる父親像が上位にランクインしました。一方で、従来の家父長制を思わせる「家長としての威厳・権威を示している(8.3%)」や「子どもに弱さを見せない、強い存在である(4.5%)」は低い数値となりました。

子どもの誕生により、9割が「仕事や家庭に対する考え方が変わった」

仕事や家庭への考え方は、子どもの誕生により、7割が「大きく変化した」、2割が「多少は変化した」と回答。さらに、具体的な変化内容としては、「柔軟な働き方への関心が強まった」「短い時間で高い成果を出そうと思うようになった」など、両立のため働き方や仕事のスタイルの改善に意識が向けられることがわかりました。

理想のバランスは、9割が「仕事を中断しても専念したい」「仕事と育児を両立したい」

全回答者のうち7割が、「仕事と育児を両立したい」と回答。さらに、「可能なら仕事を一旦中断してでも子育てに専念したい」と回答した人は、年代が若くなるほど、占める割合が高い傾向にありました。また、リーダー層(主任、課長、係長) の95.6%が、育児への深いコミットや両立を理想としており、役職別でみた時に最も高い数値を示していました。

理想のバランスの実現を妨げている要因1位は「長時間労働」

理想のバランスについては、3割が「実現できていない」と回答。そのうち7割が「仕事が忙しく時間が取れない」ことを理由としました。さらに、育児意欲にネガティブな影響を与えている職場の特徴として、「長時間労働が常態化している」「過剰な業務量」など、仕事における拘束時間が長い要因が上位にあがりました。

育児意欲に“ポジティブな影響”を与えている職場の特徴は、「柔軟な働き方」と「男性社員の理解と育児意欲」

7割が、リモートワークやフレックス制度の導入など「柔軟な働き方ができる」ことが、育児意欲にポジティブな影響をもたらすことが分かりました。そして、子育てとのバランスを考えたときの理想の働き方としては、9割が「フルリモート」もしくは「出社とリモートのハイブリッド」と回答。

また、男性の育児意欲には、「育児に理解のある男性の上司がいる」「男性で育児休業の取得者や時短勤務を選択している人がいる」といった、職場における男性社員の育児への理解や実際の行動が、ポジティブな影響を与えていることがわかりました。

両立しやすい環境を求めて、6割が「転職や部署異動をした/検討したことがある」

4割が「転職や部署異動をしたことがある」あるいは「具体的に活動中、または近々実行に移す予定」と回答。さらに、「いずれ機会があれば実行したい」「考えたことはあるが行動はしていない」と答えた層を含めると、全体の6割が、子育てとの両立が難しい職場環境からの脱却を転職の動機として捉えていることがわかりました。

そして、実際に「行動に移した/移している段階」と回答した割合は、一般社員(57.6%)、次いで、マネージャー層(51.2%)、リーダー層(38.9%)の順で高い数値となりました。

【調査レポート】全編はこちら

https://media.withwork.com/article/2001

※本調査データは、広くご活用ください。データの引用・転載時には「引用元:XTalent株式会社」と引用元を明記していただくようお願いいたします。


【協力機関からのコメント】

今回の調査にあたり、ご協力いただいた各機関の皆様より、コメントを頂戴しています。(※以下、五十音順)

 ■ 高祖 常子氏(NPO法人ファザーリング・ジャパン 副代表理事)

「子どもの意思を尊重し対話を大切にする」ことを理想の父親像を掲げた人が8割、9割が子どもの誕生によって「仕事や家族に対する考え方が変わった」ということはとても興味深い結果で、仕事と子育てのバランスの実現を妨げている要因1位は「長時間労働」という結果ももっともです。

FJでは男性育休、パパの働き方改革はボーリングの一番ピンと言っています。ここが変われば、女性も働きやすくなり、家族の時間が増えて子ども虐待も減るはずです。介護の始まりは予測できませんが、出産予定日や子どもの成長はわかりますから、職場の体制準備はしやすいはずです。ぜひ働きやすい職場作りを広めていただき、選ばれる企業になっていただけたらと思います。

<NPO法人ファザーリング・ジャパンについて>

https://fathering.jp/

ファザーリング・ジャパンは、「Fathering=父親であることを楽しむ」を合言葉に、「よい父親」ではなく「笑っている父親」を増やすためにさまざまな活動を行っています。

 ■ シカゴリラ氏(パパ育コミュ 代表)

コミュニティの立ち上げから5年、数百名の育児に励むパパ仲間の話を伺ってきました。

そんなパパが直面する最大の困難は「仕事と育児の両立」かもしれません。

「ワークライフバランス」という言葉が聞かれるようになって久しいですが、本当に子育て世代の望むように「ライフ」と「ワーク」のバランスを柔軟に選択できる日は来るのでしょうか。

本アンケートから、変わりゆく時代の中で、「ライフ」と「ワーク」の狭間に揺れ動く令和のパパの本音が聞こえてくるように感じました。

<パパ育コミュについて>
https://www.college.papaiku.jp/
育休中、「誰とも話せない日」が続いた。そんな孤独をきっかけに、2020年6月にパパの“サードプレイス”として立ち上げ、今や1,000人を超える『パパ育コミュ』。共に笑い、語り、成長し続ける父親たちの居場所を、これからも全国に広げていきたい。「育児ってコスパ最強」!

 ■ 三田村 忠仁氏(一般社団法人Papa to Children 代表理事)

私たちは7年間、「自分らしく家族を大切にしたい」そんなパパたちのための、心理的に安心できる空間づくりを続けています。

今回、レポート【令和の父親像】を拝見して、「家庭と仕事」というテーマに向き合い、仕事のやりがいも家庭の幸せも大切にしたいと感じている男性が増えているという、私たちが日頃から体感していたことが、具体的な数字で示されていて、とても腑に落ちました。

変化の激しい時代ですから、家庭でも仕事でも、きっと色々な葛藤があると感じます。

そうした時代を共に歩む仲間として、これからもパパたちの「第三の居場所」を一緒に育んでいける存在でありたいと、改めて強く感じています。

<一般社団法人Papa to Childrenについて>
https://www.p-to-c.com/

自分らしく家族を大切にしたいパパたちの安心空間をつくることを目的にパパコミュニティを運営している団体。

パパたちが安心して等身大の喜びと悩みを分かち合える場として「パパ未来会議」を定期開催。


【XTalent株式会社 代表取締役 上原達也のコメント】

この数年で、「父親像」は大きく揺れ動いています。いまだに残る「一家の大黒柱」や「仕事一筋」といったステレオタイプと、当事者である男性たちが思い描く“ありたい姿”とのあいだに、明確なギャップが生まれているのです。

私たちは、日々の転職支援のなかで、多くのワーキングファザーたちが抱える葛藤や挑戦に向き合ってきました。家庭を大切にし、子どもと真摯に向き合い、パートナーと家事・育児を協働する。そうした等身大の理想が、このたびの調査でもデータとして強く裏付けられています。

今回の調査結果から見えてきたのは、「両立を望んでも、現実には実現できていない」父親たちの声です。その壁となっているのは、長時間労働や柔軟性に欠ける働き方。これは、個人の問題ではなく、働く環境や社会の設計の問題だと捉えるべきでしょう。

そしてこのテーマは、子育て中の当事者に限られた課題ではありません。経験豊富なミドル世代が、育児期を迎えることでキャリア形成に新たな視点を持ち、自分らしい働き方や貢献の形を模索しています。彼らの可能性を企業がどう受け止め、活かしていくかは、採用や定着の観点からも非常に重要なテーマです。

私たちXTalentが運営するwithworkでは、ワーキングペアレンツが「キャリアとライフをトレードオフにしない」選択肢に出会うことを目指しています。今回の調査が、多くの企業や個人にとって、変化に向けた気づきや対話のきっかけとなることを願っています。


【withworkとは】

共働き・子育て世代の「キャリアとライフをトレードオフにしない」働き方を支援する転職サービスです。成長中のスタートアップからメガベンチャー、上場企業まで、働きがいがあり、かつ柔軟な働き方を積極的に導入している企業の求人を厳選してご紹介しています。
https://withwork.com/

withworkでは、年々増加傾向にある、仕事と家庭の両立に悩む男性の転職支援も行っています。

・「40代、1社経験のマネージャーが直面した不安。家族を守り、キャリアを前進させるため選んだ転職

・「人事として叶えたい夢がある」2児の父が“人生最大レベルの分岐点”を経て得たもの

「子どもが生まれ、働き方を変えたくなった―心に秘めた「理想」を叶えるため、7年勤務した会社からスタートアップへ。

【XTalentについて】

  • 会社名:XTalent株式会社(https://xtalent.co.jp/

  • 所在地:〒106-0047 東京都港区南麻布3丁目20‐1 Daiwa麻布テラス5F

  • 代表者:上原 達也

  • 設立:2019年7月

  • 関連会社:XTech株式会社

  • 採用情報:https://xtalent.co.jp/recruit/

【 取材等のお問い合わせ 】

メールアドレス:pr@xtalent.co.jp

担当者名:大野、増本

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会社概要

URL
https://xtalent.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区南麻布3丁目20‐1 Daiwa麻布テラス5F
電話番号
050-1791-1779
代表者名
上原 達也
上場
未上場
資本金
919万円
設立
2019年07月