SWAT Mobility、広島市向けにデータ分析システムを構築・提供開始、加えて実証運行分析を実施
SWAT Mobility Japan株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:末廣将志)は、広島市向けに複数のモビリティデータや人流データを統合して、可視化・分析を行うモビリティデータ連携基盤の提供を開始しました。

●背景と目的
”バスの街”と呼ばれるほど、縦横無尽な路線網をもつ広島市ですが、路線バス事業は人口減少・少子高齢化やモータリゼーションの進展等により厳しい環境にあることに加え、コロナ禍を契機とした人々の行動の変容による収支の著しい悪化や運転手不足の深刻化などの様々な要因により、維持・継続が難しくなっています。このような状況下の中で、路線の最適化、適切な運行便数等のサービス水準の設定、交通事業者とのより深い対話が求められていましたが、交通の評価に必要な指標や判断基準を定量的、かつ客観的に設定することができておらず、より効果的なデータ活用が求められていました。
●広島市データ分析システム
SWAT Mobilityは、「広島県モビリティデータ連携基盤」から取得したデータを用いて、広島市及びバス事業者がバスの利用状況等の把握やサービス水準設定の為の分析を行うデータ分析システムを構築しました。構築にあたり、運輸統計や公共交通の運営で活用されている指標や様々な自治体の公共交通政策から意思決定に必要となる指標を調査、検討しています。本データ分析システムは、行政担当者が交通事業者や住民と対話する際の基礎データになるだけでなく、行政担当者自身が各指標を用いて、改善が必要となる箇所の洗い出し、施策実行時の目標値の設定、実証実験後の効果検証などを自立して推進できるようになることが期待されます。
●実証運行の分析
SWAT Mobilityは、データ分析システムの構築に加えて、そのシステムを活用して、広島市内で行われた路線バスの実証運行分析を実施しました。実証実験前後の利用者数、利用傾向の分析に加えて、実証運行路線とその関連路線の利用動向変化も合わせて追跡し、実証運行の結果を定量的に取りまとめました。
当社は、全国20以上の自治体や交通事業者向けに乗降データ分析システムや交通分析を提供しており、日々20万件の乗降データを扱っています。これらの実績からデータ可視化の手法やデータに基づく施策作りの支援に長けており、培ったノウハウを活かし、地域の公共交通にかかる課題をデータの力で解決します。
●SWAT Mobility Japanについて
SWAT Mobilityは人・モノの移動に関する課題解決のため、オンデマンド交通運行システム、路線バス交通分析ツール、物流配送最適化システムを提供しています。最少の車両台数で複数の乗客・モノを効率良く相乗りさせるルーティング・アルゴリズムは世界トップクラスと認定されています。テクノロジーの社会実装を通し、当社ビジョン”Empowering the world to move more with less”の実現を追求していきます。
SWAT Mobility Japan株式会社
所在地:東京都千代田区麹町
代表者:代表取締役 末廣将志
設立:2020年
ホームページ: https://www.swatmobility.com/jp
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