グルガオンスラムの子どもたちの「もっと学びたい」を支えるために――NPO法人結び手、図書館・自習室・アート広場を開設
教育活動の時間外にも学びを続けたい子どもたちへ。読書・自習・アートに自由に取り組める新たな学びの場

NPO法人結び手(代表理事:福岡洸太郎)は、2026年8月18日、インド・グルガオンのSector 65にあるEmerald Plaza内の一室を、図書館・自習室・アート広場として地域の子どもたちに開放しました。
結び手がグルガオンのスラム地域で教育活動を続ける中で見えてきたのは、教育活動がない時間にも「もっと学びたい」と考える子どもたちがいる一方、そうした意欲を学びにつなげられる場所や機会が一切ないことでした。
そこで、結び手のオフィスやミーティングスペースとしても使用する一室を、毎日14時から16時まで先生の管理のもと子どもたちに開放しています。現在は5〜8人ほどが利用し、読書や自習、絵を描くなど、それぞれの関心や学習状況に応じて時間を過ごしています。
決められた授業を受ける機会だけでなく、子どもたちが自分から「知りたい」「学びたい」と思ったときに、その気持ちを行動につなげられる環境をつくることを目指しています。
■教育活動の時間外に生まれていた「学びたい」に応える
結び手では、グルガオンのスラム地域で子どもたちへの教育支援を行っています。
活動を続ける中で、教育活動が終わった後にも勉強を続けたいと考える子どもたちがいることが分かってきました。
地域の子どもたちの中には、家庭で家事や仕事を担う子どももいます。一方で、そうした役割がない時間に勉強したいと考えていても、落ち着いて学習したり、本に触れたりできる場所がない子どももいます。
今回の拠点は、こうした「学びたい」という意欲がありながら、それを実現できる環境がないという課題を受けて始めた取り組みです。
通常の教育活動とは別に、子ども自身がその日に取り組みたいことを選び、自分のペースで学びを続けられる時間と場所を設けています。
■読書、自習、アート。それぞれの関心に応じて過ごせる場所に
子どもたちへの開放時間は毎日14時から16時まで。先生が常駐し、現在は5〜8人ほどが利用しています。
利用する子どもたちは、本を読んだり、学校や教室で学んだ内容を自習したり、絵を描いたりと、それぞれ異なる活動に取り組んでいます。
6〜7歳ほどの子どもには、必要に応じて先生が基礎的な学習をサポートしています。
室内には、日本人の方々から寄付された幼児向けの英語の本も多く用意しています。
本を通じて、これまで知らなかったものや自分の暮らす地域の外にある世界に触れること。アートを通じて、自分なりに考え、表現すること。そして、自分が学びたい内容に落ち着いて取り組むこと。
授業とは異なる形で、子どもたちが興味や関心を広げられる機会をつくっています。

■共同で使う場所だからこそ、日々の習慣も学びの一つに
この場所では、読書や学習だけでなく、複数の子どもたちが同じ空間を共有するための基本的なルールも設けています。
入室前には手を洗う、脱いだ靴を揃える、使ったものは元の場所に戻す、活動の最後には全員で掃除をするなど、日々の利用を通じて身の回りを整える習慣を身につけられるようにしています。
また、本や画材などは特定の子どもが独占するのではなく、利用する全員が平等に使うことをルールとしています。
結び手では、教科の知識を身につけることに加え、他者と一つの場所を共有することや、周囲に配慮して行動することも、子どもたちの成長につながる大切な学びだと考えています。

■子どもの安全を優先しながら運営
拠点は結び手が活動するスラム地域から徒歩圏内にあります。一方、周辺には交通量の多い場所もあるため、子どもの年齢や移動時の安全にも配慮して運営しています。
特に、一人で安全に移動することが難しい年齢の低い子どもについては、交通事故を防ぐ観点から利用対象としていません。
また、開放時間中は先生が常駐し、子どもたちが安全に過ごせる環境を確保しています。
学びの機会を広げることと同時に、子どもたちが安心して利用できることを前提に、現地の状況に合わせながら運営を続けていきます。
■子どもたちの「もっと知りたい」が広がる場所へ
この場所を通じて結び手が目指しているのは、単に自習できる部屋を提供することではありません。
落ち着いて勉強できること。本を通じてまだ知らない世界に触れること。アートを通じて自由に表現すること。
そうした経験を日常の中に増やすことで、子どもたちが持つ「もっと知りたい」「もっと学びたい」という意欲を、実際の学びにつなげられる環境をつくっていきます。
室内にはすでにプロジェクターも設置しており、今後インターネット環境を整備した後には、映画鑑賞なども実施する予定です。
教育活動の時間だけにとどまらず、本やアート、映像などさまざまなものに触れる機会を広げながら、子どもたちが新しい興味や関心に出会える場所として活用していきます。

■NPO法人結び手について
NPO法人結び手は、「外部環境が原因で努力できない人に機会を提供する」ことを目指し、インドを拠点に活動する団体です。
教育を受ける機会が限られている子どもへの基礎教育、女性の自立に向けた職業訓練、医療へのアクセス改善など、地域の状況に応じた活動を行っています。
団体名:NPO法人 結び手(Musubi-Te Foundation)
代表理事:福岡洸太郎
公式サイト:https://www.musubite.org/
公式Instagram:https://www.instagram.com/npo_musubite
■本件に関するお問い合わせ先
NPO法人 結び手(Musubi-Te Foundation)
広報/取材窓口:info@musubite.org
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