【2025年最新調査】30代の検索行動と情報収集のリアルとは？～30代が狙う検索タイミングとテーマの全貌～

https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ SEO支援実績4,300社以上のランクエストが30代150名対象に情報収集と検索行動の実態を調査

株式会社eclore

2025年1月20日 17時18分

30代の男女150名は、普段どのような時間帯に、どの場所で、どんな情報を求め、どんなキーワードを使って検索しているのでしょうか。SEO支援で4,300社以上の実績を持つランクエスト（https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ ）は、2025年1月7日に「情報収集と検索行動」に関する独自調査を実施し、以下の4点について多角的に分析しました。

●【調査①】検索を行う時間帯

●【調査➁】検索を行う場所

●【調査③】検索する情報の種類やジャンル

●【調査④】検索キーワードの特徴

本調査では、夜間（20時～23時）にスマートフォンで情報収集する割合が特に高い一方、主に自宅を中心に職場や外出先などでも検索を行う30代の行動が確認されました。

さらに、娯楽・趣味から生活関連、ニュースに至るまで幅広いトピックを検索し、単語だけのシンプルなキーワードから具体的なニーズを盛り込んだキーワードまで使い分けるなど、30代ならではの多様な検索パターンが浮き彫りになっています。

本記事では、この最新データから見えてきた30代の検索習慣を深掘りし、その背景にある理由や特徴を詳しく解説していきます。

▼以下の記事で2024年度に行った30代の検索行動・情報収集に関する調査結果をご覧いただけます。

【2024年実施】『30代』の情報収集と検索行動の実態とは？～世代別に見る検索傾向の特徴～

調査結果①：1日のうち最も検索を行う時間帯はいつですか？

最も多かった回答は「夜間（20時～23時）」で、38.7%にのぼりました。日中の仕事や家事・育児などが一段落した後、スマホやパソコンを使ってゆっくり情報収集する人が多いことが背景にあると考えられます。

次いで多いのは「午後（14時～16時）」の16%となっており、比較的余裕のある午後の時間帯に検索を行う人が一定数存在するようです。

さらに「夕方（17時～19時）」と「昼（12時～13時）」はともに14%で、お昼休憩や帰宅前後に情報収集を行う層が見受けられます。

一方、「午前（8時～11時）」は8%、「深夜（24時以降）」は6%、「早朝（5時～7時）」は3.3%と、朝から深夜にかけての時間帯の検索利用は比較的少数派でした。これは朝や深夜は睡眠や支度など、他の活動が優先されやすいことが要因と推察されます。

総じて、夜間にピークが集中し、午後～夕方にも比較的高いニーズがあることがわかります。企業やメディアが情報発信を行う際には、こうした検索ピークを意識したタイミングでコンテンツ更新やSNS投稿を行うことが、効果的なアプローチとなるでしょう。

調査結果➁：検索を行う場所はどこが多いですか？（複数選択可[注1]）

[注1] 本設問は複数選択可能ですが、回答を2つまでに制限しています。これにより、回答者が主に検索を行う場所を絞り込み、日常的にどこで検索しているかの優先度を、より明確に把握することを意図しています。

最も多かった回答は「自宅」で87.3%という圧倒的な結果となりました。自宅であれば、自由にスマホやパソコンを使ってゆっくり情報収集できる環境が整っていることが大きな要因と考えられます。

次いで多かったのは「職場（オフィス）」の21.3%で、仕事の合間などに必要な情報を調べる人が一定数いるようです。

また、「外出先（買い物中や移動中）」も9.3%あり、出先で気になったことをその場で検索する人が少なくないと推察されます。

一方、「通勤・通学中」は6％、「カフェや飲食店」は2.7%にとどまっています。外出先や移動中にもスマホで手軽に情報を得ることは可能ですが、自宅や職場に比べると落ち着いて検索する時間が取りにくいのかもしれません。

全体としては、自宅が検索の中心となっており、仕事や外出の合間に検索を行う層も一定数見受けられます。企業やメディアが情報を発信する際は、夜間や自宅での検索ニーズを踏まえつつ、日中や外出先でのスマホ利用にも対応できるよう、見やすさや操作性を考慮したコンテンツづくりが重要と言えるでしょう。

調査結果➂：どのような情報を検索することが多いですか？（複数選択可[注2]）

[注2] 本設問は複数選択可能ですが、回答を2つまでに制限しています。これにより、回答者が主に検索する情報の種類を絞り込み、日常的にどのようなジャンルが重視されているのかを、より明確に把握することを意図しています。

最も多かった回答は「趣味・娯楽」で、54%にのぼりました。30代は仕事や家庭で忙しい日々を送る一方、限られた余暇を充実させるための情報を頻繁に検索していると考えられます。

次いで多いのは「生活関連の情報（レシピなど）」の35.3%で、日々の暮らしをより効率的かつ快適にするためのヒントを探す姿がうかがえます。

また、「ニュース・トレンド情報（最新の出来事など）」も30.7%と比較的高い数値を示しており、社会や時代の動向をリアルタイムで把握するニーズが見られます。

「買い物関連の情報（商品レビューなど）」は25.3%で、ネット通販や店舗での買い物の前に、価格や口コミをリサーチする利用者が一定数いるようです。

「仕事関連の情報（業界ニュースなど）」は20.7%にとどまりましたが、30代のなかにも自身のスキルアップや業界理解を深めたい層が存在すると言えます。

総じて、30代の検索行動では「趣味・娯楽」や「生活関連の情報」を中心に、身近な関心事にフォーカスしている傾向がうかがえます。企業やメディアがこの世代にアプローチする際は、日々の暮らしをサポートするコンテンツや、限られた自由時間をより楽しめる趣味・娯楽に関する情報発信が効果的と言えるでしょう。

調査結果④：検索の際、どのようなキーワードを使うことが多いですか？

最も多かった回答は「単語だけのシンプルなキーワード」で41.3％を占めました。30代は仕事や家庭の用事などで忙しく、短いキーワードで素早く情報を得たいという意向が強いことがうかがえます。

次に多かったのは「具体的なニーズを含むキーワード」で、38％でした。30代はライフステージに応じて家族や趣味、健康など多様な課題を抱えやすく、「今、必要な情報」をピンポイントで検索するケースが多いようです。

一方、「質問形式のキーワード」は7.3％で、多くはないものの、DIYやレシピ等、日常の疑問解決など、具体的に答えを得たいニーズが一定数存在します。

「商品やサービスの購入を意図するキーワード」は5.3％、「場所や地域に関連するキーワード」は3.3％で、実際の購買やお店探しなど、目的が明確な検索が少数ながら行われていると考えられます。

さらに、「レビューや評価を含むキーワード」と「比較や対立を示すキーワード」はいずれも1.4％にとどまりました。また、「流行や最新情報を含むキーワード」も2％と、あまり多くありません。

総じて、30代はまず「単語だけのシンプルなキーワード」で手早く検索し、必要に応じて「具体的なニーズを含むキーワード」へと詳細を深掘りしていく傾向がうかがえます。

企業やメディアが30代向けの情報発信を行う際には、検索結果の上位に簡潔でわかりやすい情報を配置しつつ、具体的な疑問やニーズに応えられるコンテンツを充実させることが効果的だと言えるでしょう。

まとめ：30代の検索行動を読み解く-夜間利用とシンプルキーワードがカギ

今回の本調査結果からは、30代の検索行動には「夜間（20時～23時）」を中心とした時間帯の利用が目立ち、趣味・娯楽や生活関連の情報収集が大きな割合を占めていることがわかりました。

また、検索ワードは短くシンプルな傾向が強く、必要に応じて詳細なキーワードを用いるスタイルが主流と考えられます。

さらに、自宅や職場を中心に、スマートフォンなどを活用しながら効率的に情報を入手する姿も確認されました。

これらを踏まえ、企業やメディアが30代を対象とする場合は、夜間帯を含むユーザーがアクセスしやすい時間の発信や、シンプルなワードから深掘りしやすいコンテンツ設計を意識することで、効果的なアプローチが期待できるでしょう。

執筆者：城下透子

ランクエストライティングチーム編集長

東北芸術工科大学芸術学部文芸学科を卒業後、雑誌・書籍編集プロダクションに入社し、紙媒体での編集業務に携わる。その後、株式会社ecloreに入社。SEOコラムやインタビュー記事、サービスページなどを執筆し、「SEO対策」という難易度の高いキーワードで検索1位を獲得した実績（※2024年11月末時点、新宿エリアのPC環境でGoogle検索）を持つ。座右の銘は、「“言う”と“伝える”は異なる」。