【城西国際大学】子どもとことばをつなぐプロジェクト2026自作紙芝居とハングルアートのイベントを開催

国際人文学部国際文化学科の中川正臣教授の日韓協働ゼミ (以下、ゼミ) では、今年度も「子どもとことばをつなぐプロジェクト」をスタートさせ、7月20日に本学東京紀尾井町キャンパスでイベントを開催しました。今後は12月にもイベントを開催する予定です。
ゼミは4月から始動し、4月から6月にかけては、ゼミ生10名のうち6名が留学中だったため、オンラインで目標を設定したりアイデアや問いを具体化したりするなど、ゼミ内での対話を念入りにおこないました。
学生たちが掲げた目標は、
「偏見、差別、固定観念、思い込みなどの社会的バリアを溶かすことを目的として、自分を表現でき、他者理解を深められる場をつくりだす」です。
この目標のもと、7月に開催する日韓親子サークル「きりんの会」(以下、きりんの会) との共催イベントのために「自作紙芝居」と「ハングルアート」を学生たちが企画しました。
きりんの会は、2022年に活動を開始した日韓にルーツを持つ親子や、韓国語を使って楽しく交流したい親子のためのサークルです。
自作紙芝居では、さまざまな動物を主人公に立て、「無意識の思い込みが誰かを苦しめてしまうこと」「自分にあった役割を決めることの大切さ」を描きました。学生たちは対話を重ね、ストーリーから台本、絵までをすべて自分たちでつくり上げました。
一方、ハングルアートはハングルという文字を使って自由に表現する取り組みです。紙芝居の理解がまだ難しい小さなお子さんでも、学生や保護者とおしゃべりしながら自然とハングルに親しめる場を目指しました。

「きりんの会」代表のアンさんからの事前レクチャーで学びを得た学生たちは、ゼミ以外の時間も活用して準備を進め、イベント当日の7月20日を迎えました。参加してくれた子どもたちは1歳から12歳までの6名。過去には20~30名が集まることもあったため今回は小規模な開催となりましたが、学生たちはこれを「一人ひとりの子どもと深く向き合うチャンス」と捉えました。子どもたちとの対話を丁寧に重ねた結果、会場はとても温かく賑やかな雰囲気に包まれました。
子どもたちは「思い込み」をテーマにした紙芝居を食い入るように見つめ、ストーリーに夢中になっていました。また、登場人物 (動物) の名前を通して韓国語の語彙を学ぶ活動にも、元気いっぱいに参加してくれました。
今回参加した子どもたちがハングルに強い興味を持ち、帰宅後もハングルアートで遊んだり、夏休みの自由研究の題材に選んでくれたりしたことが予想外の嬉しい収穫となりました。なかには、ひらがなを書いたことのない3歳の女の子が「ハングルで自分の名前を書きたいから教えて!」と韓国人の父親にお願いするといった、微笑ましいエピソードもありました。
学生たちが掲げた目標は、世界に一つだけの自作紙芝居に深く込められており、今後もこの読み聞かせ活動を大切に活動していきます。その一方で、今回実施したハングルアートのように、年齢や背景を問わず小さな子どもたちが未知のものや異文化に親近感を持てる活動も、「インクルージョン(誰も排除しない)」の観点から極めて重要だと実感することができました。
プロジェクトを進める中で問いは尽きず、学生と教員がこうした問いの一つひとつを深め、育みながら、今後も活動を継続してまいります。どんな人にも開かれ、みんなで考え、自由に自己表現できる場を目指していきます。
学生達は12月にもイベントを実施するため、準備を進めていきます。

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