今最も人気のあるイラストレーター・Mika Pikazoの個展「Under Voyager」来場者数10,000人記録

現代アート業界に新たな旋風を巻き起こし、大盛況のうちに終える

株式会社タグボート

会期中のtagboatギャラリー外観。

 人形町のtagboatギャラリーにて開催した、日本で今最も人気のあるイラストレーターMika Pikazoによる個展「Under Voyager」(2024年5月10日~6月1日)が来場者数10,000人を記録した。

 イラスト界のトップスターが現代アートとしてギャラリーでの初の展示会を開催、アニメ・ゲーム業界で培った表現や、キャラクターと物語を融合させた斬新な展示方法により、圧倒的な衝撃を残し大盛況のうちに会期が終了を迎えた。

 

 任天堂RPG作品やVTuber・アニメCMのキャラクターデザインなどで世界に知られている、人気イラストレーターのMika Pikazo。彼女のX(旧Twitter)フォロワー数は120万人を超え、一度見たら忘れられないカラフルな色使いや、幻想的かつポップな作風は国内外からも絶大な支持を集め、世界中から展示会に足を運ぶ人も多数。

 今回は自身4回目の個展となった他、アートとしての文脈を、自身が育ってきたイラスト・アニメ表現に融合させ、現代アートというフィールドで展示を企画する初めての挑戦となった。

 しかし、初挑戦のフィールドであることをよそに、展示会初日オープン前の早朝より100人以上の待機列が成され、入場規制がかかるほどの熱気は会期終了まで絶えず続き、最終的には10,000人もの来場者を達成する予想以上の結果となった。

【公式ホームページ】http://tagboat.co.jp/mikapikazo-undervoyager/

 

 「宇宙」と「精神」が交差する壮大なストーリー

ギャラリー内の様子。光が遮断された薄暗い空間では、ライトアップされた作品がより際立っていた。

 本展は、ギャラリー全体がとある少女の精神や行動を示唆する物語、インスタレーションとなっていた。「宇宙」と「精神」が交差するこのギャラリーでは、現実と虚構の混濁、存在を認識できないものが心の中にあるというメッセージが作品に込められている。

 人間がときに自分というモノに向き合い、支離滅裂の感情を抱えながら思考をめぐっていく中で、どんなものに出合い、希望を抱くのかを、宇宙に存在するものや精神的分析を手繰り合せ、いくつもの実験、考察を重ねた展示会となった。

 

〔PROLOGUE〕

宇宙探査機UNDER VOYAGERに乗っていた人間少女`ライカ`は

探査機の故障トラブルにより宇宙のどこかに墜落してしまった。

意識不明のライカが目を覚ますと、そこには見たことのない世界が広がっていた…

探査機はもう壊れて動かない、この星で生きていかなければいけない。

身体負傷、混濁した記憶の中、ライカの生きる希望を探す旅が始まった。

来場者各々がストーリーの登場人物であるライカに自身を投影して、その世界観に入り込む姿が見受けられた。そこでしか出会えない体験が人々の心に強く焼き付いたに違いない。

 

ギャラリーではかつてない画期的な展示方法

 時空を超えたイラストやアニメーション、探査機などを連想させるような単管パイプを組み込んだインスタレーションや、体の半身が基盤やモニターなどによって形成された等身大のキャラクターなど、ギャラリーではかつてない画期的な展示方法が用いられたことが印象的だ。

 光が遮断された薄暗い会場内では、独特な表現手法によりライトアップされた作品が一層に際立った。会期中絶えずギャラリー全体に鳴り響く音楽を含め、視覚・聴覚すべてがMika Pikazoの世界観に引き込まれるその没入感は圧倒的なものだった。

展示会の最後には、等身大のキャラクター“実在しないもう一人の少女”が待ち構えている。少女の心臓にあたるところに通信機が設置されており、モールス信号を用いた少女からの言葉が書かれた感熱紙が印刷され、訪れた来場者はその紙を持ち帰ることができた。只その展示会を鑑賞するだけでなく、展示会を通じて来場者と交信を計るひとつの実験は、解読や考察をSNSに投稿する人も多く、話題となった。

-展示会の最後に佇む等身大キャラクター“実在しないもう一人の少女”-(アクリルにUVプリントを施した液晶モニター作品の一つ)
ギャラリー内の様子
ギャラリー内の様子

 ギャラリーの入り口に足を踏み入れた瞬間に、現実世界から「Under Voyager」という一つの世界に引き込むこの圧倒的な空間演出は、イラストにとどまらずインスタレーション、映像、音楽までをもプロデュースするMika Pikazoというアーティストにだからこそ成せる技だろう。

 

映像作品12点・オリジナル作品14点がSOLD OUT

 現代アートのなかでも販売に繋がるのは難しいとされる映像作品のほとんどが今回売約となった。加えて、個展では初めての販売となる、DVD盤の映像を含め、アクリルにUVプリントを施した液晶モニター作品は、一つの作品としても、展示会における物語の装置としても、オリジナリティを持った希少な作品として多くの来場者の記憶に残った。

 演出方法の観点からもどこかの惑星に辿り着いたようなエキセントリックなライティング・音楽が相まって、作品に描かれたキャラクター・物語が引き立ち、イラストの領域を超えた意義のある作品を生み出した。

 作品に加え、グッズは数千点が販売され、また会場内で3,000個を超える限定缶バッジが完売するなど、熱狂的な人気が伺えた。

アクリルにUVプリントを施した液晶モニター作品の一つ

 

作品印刷:大日本印刷株式会社/株式会社SHOEI

施工デザイン:IRMA RECORDS

照明デザイン:Namiko Watanabe

音楽制作:Naoki ”naotyu-” Chiba

 

◆ Mika Pikazoオンライン販売ページ

https://www.tagboat.com/products/list.php?author_id=1008540

 

「現代アートの世代交代」を意識した新しい試み

 今回展示が開催された現代アートギャラリーtagboatとしても、本企画は、若い層をメインターゲットとする「現代アートの世代交代」を意識した新しい試みであった。

 高齢化する日本社会において現代アートの面白さをより身近に感じてもらうための挑戦をMika Pikazoという海外で活躍しているアーティストと伍して戦える実力を持っている数少ないクリエイターと共演できたことは大きな成果となった。

 

 今後、現代アートの最先端トレンドを担うのはMika Pikazoと言って間違いないだろう。現代アート業界における、Mika Pikazoという新世代アーティストの今後の展開が期待される。

今後の告知

会期を終えたMika Pikazoさんご本人へのインタビュー記事を近日公開予定!

また、今回tagboatギャラリーにて行われた展示の、展示会図録「Under Voyager」が2024年8月に発売決定!

(詳しい情報に関してはMika Pikazoさん公式X(旧Twitter)、インスタグラムにて告知予定となります)

 

プロフィール

Mika Pikazo

93年東京都生まれ。高校卒業後、南米の映像技術や広告デザイン、音楽に興味を持ち、約2年半ブラジルへ移住。その後帰国しイラストレーターとして活動を開始。

展示会歴

2019年初の商業画集出版、展示会『MikaPikaZo』を開催

2022年末には約3年ぶりとなる展示会『REVENGE POP』

2023年夏には原宿にて展示会『ILY GIRL』を開催。

会期中、東急プラザ表参道原宿のエントランスのデザインを飾った。

過去3回展示会を開催、のべ約6.5万人の来場者を記録。

仕事歴

日清どん兵衛×Mika Pikazo コラボCM キャラクターデザイン・メインビジュアル

任天堂『ファイアーエムブレム』キャラクターデザイン

Vtuber『ハコス・ベールズ』『輝夜月』『ピンキーポップヘップバーン』キャラクターデザイン

東京国立博物館創立150年記念『国宝 東京国立博物館のすべて』コラボイラスト

Fate/Grand Order『清少納言』 キャラクターデザイン

Ado 1stアルバム『狂言』野外広告ビジュアル

『anan』表紙イラスト、『初音ミク マジカルミライ 2018』など。

【会社概要】

株式会社タグボートは、アジア最大級のオンラインギャラリーです。

現代アートを主軸として15,000点以上の作品を掲載し、売買をしています。

事務所にギャラリースペースを併設し、アートに触れる機会を増やし、安心・納得して作品に親しみ、購入することのできる場を提供していきます。

社名:株式会社タグボート

住所:東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町1F

HP:https://www.tagboat.com/

設立:2008 年9月1日

代表取締役:徳光 健治 

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会社概要

株式会社タグボート

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URL
https://www.tagboat.com/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都中央区日本橋富沢町7-1 ザ・パークレックス人形町1F
電話番号
03-5645-3242
代表者名
徳光健治
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2008年09月