【〆切10/19】ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』第3期(10月末~1月)募集開始!
~フランス語を学ぶことが、西アフリカの国ベナンの人たちの仕事づくりと「子ども教育」への支援にもなる三方よしのスキームです!~
意外と知られていない事実。それは、フランス語話者の半分以上(55%)がアフリカ在住者であることです。国際協力のシーンで使える「アフリカのフランス語」を、ベナン人講師から学んでみませんか?
途上国に特化したNPOメディア「ganas」(運営:NPO法人開発メディア)は10月25日の週から、アフリカのフランス語を学べて、しかも西アフリカ・ベナンの恵まれない子どもたちの教育も支援できる「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」(第3期)をZoom(ズーム)で開講します。
途上国に特化したNPOメディア「ganas」(運営:NPO法人開発メディア)は10月25日の週から、アフリカのフランス語を学べて、しかも西アフリカ・ベナンの恵まれない子どもたちの教育も支援できる「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」(第3期)をZoom(ズーム)で開講します。
■中学へ行けるのはたったの54%
ganasがなぜ、フランス語教室を運営するのか。まずは、ベナンとはどんな国か、講師はどんな人か、を聞いてください。
1960年までフランスの植民地だったベナンでは、フランス語が公用語です。ユニセフによると、若者(15~24歳)の識字率は男性が64%、女性が41%。世界平均(男性92%、女性88%)を大きく下回ります。
その理由は、就学率の低さです。日本の外務省の統計によれば、ベナンの小学校の就学率(2014年)は126%(通常よりも早かったり、遅かったりする入学者や留年者を含む)と高くなっていますが、最終学年の6年生になるとその率は58%に下がります。つまりドロップアウトする割合が半分近く。中学・高校の就学率はたったの54%(2014年)です。
就学率が急激に下がっていく理由のひとつは、学校の授業で使うフランス語をベナンの子どもたちが理解できないからです。
フランス語はベナンの公用語。けれどもベナン人がふだんの暮らしでしゃべるのは現地語(フォン語やヨルバ語など)。ベナンの子どもにとってフランス語は小学校に入って初めて学ぶ言葉です。ちんぷんかんぷんな言葉ですべての教科を理解しろと言うほうがおかしくないですか?
そんな不条理な状況にあっても落ちこぼれないよう、ベナンの子どもたちにフランス語(英語も)を教えている人がいます。ベナン南部のガンビエ出身のウィルフリッド(ウィル)・デグボさんとコベ(農村)出身のクラリス・ソホヌーさんです。2人は、第3期の「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」で講師を務めます。
ウィルさんは2013年に、フランス語のリーディング、ライティング、スピーキングを小学生に無料で教えるNGO「Nanxewe(ナンセウィ)」を立ち上げました。活動する場所は、ベナンの最大都市コトヌーの中でもとても貧しい地区KpanKpan(クパンクパン)です。
ナンセウィはまた、貧しい子どもたちに、スクールバッグやノート、ペンなど学校で必要な道具を渡したり、学校でかかる費用を助けたりしてきました。これまでに支援してきた子どもの数は150人以上。多くは中学へ進学できたそうです。
クラリスさんもまた、恵まれない子どもに教育を受けてもらうためのNGO「Children EDUC」を運営しています。ノートやペンなどの文房具や本を渡したり、クリスマスには子どもたちにおもちゃをプレゼントしたりするだけでなく、困窮する保護者にも野菜などの食料を届けてきました。これまでに支援してきた子どもは210人以上。クリスマスの寄付は200人、本は3つの学校に計240冊寄贈しました。
『アフリカ流フランス語教室』第2期の受講料から59万円をベナンへ送金。そのうちの半分を講師の生活費に、残りの半分をNGOでの教育活動に使いました。
■アフリカのフランス語を学べる!
実は、ウィルさん自身も貧しい家庭で生まれ、育ちました。
ウィルさんはガンビエの出身。ガンビエは水上都市なので“アフリカのベネチア”と形容される半面、貧困地区としても知られます(お金があれば陸に上がりますよね? 便利なので)。
「学校教育は、裕福な子どもに許された贅沢」。ウィルさんはこう言います。
15人きょうだいの末っ子として生まれたウィルさん。漁師だった父は貧しさを理由に、子どもたちを学校に通わせるのを諦めていました。ですが母は違いました。苦労してお金を稼ぎ、きょうだいの中でウィルさんだけ学校に通わせてもらったのです。
母が倒れたときは、勉強をやめようと思ったことも。でもウィルさんは諦めませんでした。タクシードライバーやガードマン、小学校の先生などをやって、自分が学校で勉強を続ける費用と母の医療費を稼ぎました。
学校に通えたことで、ウィルさんの未来は開けました。
「たとえ経済的に恵まれなくても、教育をきちんと受け、だれもが人生の目標を達成できるように助けたい。これが私のパッション」(ウィルさん)
クラリスさんもまた、貧しい環境で育ちました。
クラリスさんの一家は農家でしたが、クラリスさんが4歳のときに父は病気になり、仕事ができなくなりました。6歳になると、家事を助けるためにおばが一緒に暮らすように。ただおばにも4人の子どもがいて、クラリスさん一家の家計はますます厳しくなりました。何日も何も食べられない時期があるほど。果物が生る時期はココナツやマンゴーを取って食べましたが、ない時期は砂を食べて飢えを凌いでいたそうです。
学校に通う費用はすべて、自ら作ったケーキやサンドウィッチを売って自分で稼ぎました。大学も卒業しました。
「子どもたちには、自分のような貧しい経験をしてほしくない」。そんな強い思いから、クラリスさんは教育NGO「Children EDUC」を立ち上げました。
『アフリカ流フランス語教室』の受講料の50~75%は、ウィルさんやクラリスさんが運営するそれぞれのNGOの活動資金とウィルさん一家、クラリスさん一家の生活費となります。
言ってみれば、受講者の皆さまはウィルさんとクラリスさんからフランス語を学べ、2人はフランス語を教えることで「ベナンの恵まれない子どもへの教育支援活動」の資金を手にできる。こんなコンセプトでganasが立ち上げたのが「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」なのです。
しかもです。学べるのは「アフリカのフランス語」。これがミソです。
ご存知ですか? 国際フランコフォニー機構(OIF)によると、2014年時点で、世界のフランス語話者人口およそ2億7400万人のうち1億5000万人、比率にして55%がアフリカにいることを。その比率は2050年には85%にのぼると予測されています。
【「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」の5つのメリット】
① 国際協力(JICA、JICA海外協力隊、国連など)やビジネスで使えるアフリカ流フランス語を学べる!
国連の予測によると、アフリカの人口は2050年に約24億人となり、世界人口の4分の1を占めます。世界の中心はやがてアフリカになるといっても過言ではありません。国際協力だけでなく、ビジネスでも日本とのかかわりは広がっていくはずです。アフリカで、いやグローバルで仕事をしたかったら、アフリカのフランス語を学んでおいたほうが断然お得です。
ちなみにアフリカで話されるフランス語は、日本人に聞き取りやすいといわれます。フランス語初心者にもおススメです。
② ベナンの貧しい子どもの教育を支援できる!
『アフリカ流フランス語教室』の受講料で、ウィルさんやクラリスさんは、ベナンの子どもたちが教育を受け続けられるよう活動します。
③ アフリカの文化・政治・経済・教育も知れる!
『アフリカ流フランス語教室』では、アフリカのフランス語を単に学ぶだけでなく、ベナンをはじめとするアフリカについても知っていただくことを重視します。
会話のテーマは、生活、食、音楽、習慣、教育、スポーツ(NBAワシントンウィザーズの八村塁選手の父はベナン人です)などを想定しています。写真も活用できそうですね。ご関心のあるテーマをいくつでも教えてください。
アフリカを旅したことある方は“旅行者目線”を卒業し、より深く知るきっかけに。JICA海外協力隊員で待機中の方は、任国以外のフランス語の表現や文化を知れるチャンスです。
④ 英語でフランス語を学べる!
講師のウィルさんとクラリスさんは英語も堪能です。中学生でもわかるように説明してくれます。英語でフランス語を学んでみませんか? ついでに英語も実践的に使えますよね!
⑤ グループレッスンなのでアフリカやフランス語に興味のある仲間とつながれる!
『アフリカ流フランス語教室』では、マンツーマンではなく、最大5人の少人数制のグループレッスンとします。
グループレッスンのメリットは、アフリカやフランス語など、同じ関心をもつ人と仲良くなれること。クラスメイトと刺激しあい、フランス語力を伸ばしていけます。
新型コロナウィルスが落ち着いたら、首都圏でオフ会も開く予定です。そのときにベナン話に花を咲かせるのも楽しいですよね。
【「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」の進め方】
『アフリカ流フランス語教室』ではZoomを使い、テキストと音声通話を駆使しながら会話の練習をします。受講者のレベルにあわせて、簡単な日常会話から、旅行や生活で使えるフレーズ、ビジネスシーンで役立つ言い回しなどを学んでいただきます。レッスンを楽しんでいただくため、ベナンの写真や動画もたくさん活用する予定です。
① Zoomのアプリをダウンロードする。スマホでも、パソコンでもOK。
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
② 主催者から送られてきたZoomのURLをクリック
③ レッスンを楽しむ
④ 1時間半経ったら終了
*講師とのやり取りにWhatsApp(途上国で広く使われるLINEのようなアプリ)を使います。
*Zoom やWhatsAppの使い方がよくわからない場合はご連絡ください。ご説明いたします。
【受講期間とコース】
10月25日(月)~2022年1月29日(土)(12/25、12/29~1/3は休み)
レッスンは週1回(全12回)です。下のコースから選んでいただけます。時間はいずれも日本時間。
① 月曜日レッスン(導入、初級Ⅰ、初級Ⅱ)
10/25、11/1、11/8、11/15、11/22、11/29、12/6、12/13、12/20、12/27、2022年1/10、1/17
② 火曜日レッスン(初級Ⅱ、中級Ⅰ、中級Ⅱ)
10/26、11/2、11/9、11/16、11/23、11/30、12/7、12/14、12/21、12/28、2022年1/4、1/11
③ 水曜日レッスン(導入、初級Ⅰ、中級Ⅰ、中級Ⅱ、上級)
10/27、11/3、11/10、11/17、11/24、12/1、12/8、12/15、12/22、2022年1/5、1/12、1/19
④ 木曜日レッスン(初級Ⅱ、中級Ⅱ)
10/28、11/4、11/11、11/18、11/25、12/2、12/9、12/16、12/23、2022年1/6、1/13、1/20
⑤ 金曜レッスン(初級Ⅰ、中級Ⅰ、上級)
10/29、11/5、11/12、11/19、11/26、12/3、12/10、12/17、12/24、2022年1/7、1/14、1/21
⑥ 土曜日レッスン(導入、初級Ⅰ、中級Ⅰ、中級Ⅱ、キッズ)
10/30、11/6、11/13、11/20、11/27、12/4、12/11、12/18、2022年1/8、1/15、1/22、1/29
コース概要
・導入:フランス語を勉強するのが初めての方
・初級Ⅰ:初歩的なフランス語のみを理解できる方、フランス語を勉強してからブランクのある方
・初級Ⅱ:初級Ⅰよりも上のレベル、または初級Ⅰ(旧初級)を受講済みの方(仏検4級、DELF A1レベル程度)
・中級Ⅰ:大学の第2外国語等でフランス語を勉強した経験があり、日常生活で使う簡単な表現や基本的なフレーズを理解できる方(仏検3級、DELF A2レベル程度)
・中級Ⅱ:中級Ⅰよりも上のレベル、または中級Ⅰ(旧中級)を受講済みの方(仏検準2級、DELF B1レベル程度)
・上級:フランス語を使って業務をしたことのある方、フランス語を聞き、話し、読み、書くことができる方。フランス語力を維持したい方(仏検2級~準1級、DELF B2~C1レベル程度)
・キッズクラス:お子さま向けのクラス
*ご自身のレベルとあわなかった場合は変更も可能です。
【費用】
・ganasサポーターズクラブ(https://www.ganas.or.jp/gsc/)のパートナー/サポーター(20人まで優先枠を確保します):8000円(税込)
・一般:1万2000円(税込)
*ganasサポーターズクラブの特別料金&優先枠は、同時入会でも適用されます(さまざまな活動をボランタリー/ボランタリーに近いベースで運営するganasを応援していただけますと嬉しいです)。ganasのパートナー/サポーターさまには最大20人まで「優先枠」を提供します(ただし枠を確保するのは10月16日まで)。
*受講料は全12回(各回90分)分です(キッズクラスのみ各回50分)。
*受講料の50~75%はベナン支援に回ります。
・お申込みの枠が「ganasサポーターズクラブのパートナー/サポーター」の場合:受講料8000円(税込)のうち6000円をベナンに送金します(ただし送金手数料は除く)。2000円は運営費となります。
・お申込みの枠が「一般」の場合:受講料1万2000円(税込)のうち6000円をベナンに送金します(ただし送金手数料は除く)。6000円は運営費となります。
・現地への送金額(受講者1人当たり6000円程度)の半分が講師の報酬に、残りの半分が講師の運営するNGOの活動費用になります。
*受講生の都合により入金後にキャンセルされても返金いたしません。ご了承ください。
*講師の都合(停電など)で対応できないときがあります。ご了承ください。その際は翌週に振り替えとなり、そのぶん受講期間が延びます。
【定員】
110人(22クラス)
各コース最大5人
【お申込み締め切り】
10月19日(火)
*先着順。定員に達し次第、締め切ります
【お申込み方法】
① 下のリンクをクリックして手続きしてください。
https://forms.gle/GE7qCmtMrZkJuz6w7
(メールアドレスが間違っておられる方がいらっしゃいます。主催者からのメールが届かない場合はご一報ください)
② 完了されましたら、その旨を(french.ganas@gmail.com)へメールでお知らせください
*振込先をご案内させていただきます。
*お申し込みはご入金をもって完了いたします
*受講者の都合により入金後にキャンセルされても返金いたしません。ご了承ください。
【受講者の皆さまの声】
・エネルギッシュなレッスンで、楽しいです。
・先生がフレンドリーで質問しやすく、説明が分かりやすい。
・日常で使えるフランス語を教えてくれる。宿題がとても役に立つ。
・「勉強しないと…」という意識から、「楽しいからやりたい!」という気持ちに変わった。
・ベナンの宗教や食べ物、記念日などについてビデオや写真で教えてくれるのも楽しい。
・英語もあまり得意ではなく最初は不安でしたが、講師や他の生徒さんのサポートもあり、毎回楽しく勉強できました。
・いい意味でセットされたカリキュラムがないため、こちらのレベルや希望に応じて先生が教える内容を考えてくれる。
【こんな方におススメ】
・西アフリカの多くの国で公用語であるフランス語を気軽に学びたい!
・JICA海外協力隊に行きたい!
・協力隊のOB・OGでフランス語圏のアフリカをウォッチし続けながらフランス語を学びたい!
・新型コロナのあおりで待機中の協力隊員で、任国とは別の国のことを知りたい/ついでにフランス語力もアップしたい!
・アフリカをこれから旅したい/旅から帰ってきた!
・アフリカの庶民の暮らしぶりを知りたい!
・フランス語を勉強している学生・社会人で語学力をキープしたい/もっと上達したい!
・フランス語をネイティブにチェックしてもらいたい!
・アフリカ人の友だちをつくりたい!
・学びと社会貢献が両立することをしたい!
【講師】
ウィルフリッド・デグボ(Wilfrid Degbo)
ベナンのコトヌー在住。貧しい村(ガンビエ)で生まれ育つが、働きながら国立アボメカラビ大学を卒業(英語学を専攻)。現在は、携帯電話やパソコンなどの電気製品のオンラインショップを経営しながら、コトヌーの貧困地区に住む子どもたちを対象に、放課後学習の手助けをする。これまでにも、ベナンの貧困家庭出身の高校生にフランス語や英語を教えてきた。外国人(中国人、韓国人、インド人、ガーナ人、ナイジェリア人、アメリカ人、イギリス人、ノルウェー人など)にもフランス語を教えた経験がある。
クラリス・ソホヌー(Clarrisse Sohouenou)
ベナンのアボメカラビ在住。農村で生まれ育つが、働きながら国立アボメカラビ大学を卒業(経営・経済学を専攻)。そのほか、英文学や起業についての素養もある。貧しかった自分と同じような境遇の子どもをなくしたいとの思いから、2018年にNGO「ChildrenEduc-Benin」を立ち上げ、恵まれない子どもたちにノートやペンなどの文房具を支援するだけでなく、保護者に食料も届ける。趣味は、料理(アフリカ料理や創作料理)と読書。
【主催】
特定非営利活動法人開発メディア(途上国・国際協力に特化し
・ウェブサイト:https://www.ganas.or.jp/
・フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ganas.or.jp/
・ツイッター:https://twitter.com/devmedia_ganas
・インスタグラム:https://www.instagram.com/devmedia_ganas
・メールアドレス:french.ganas@gmail.com
・ganasサポーターズクラブ:https://www.ganas.or.jp/gsc/
ganasがなぜ、フランス語教室を運営するのか。まずは、ベナンとはどんな国か、講師はどんな人か、を聞いてください。
1960年までフランスの植民地だったベナンでは、フランス語が公用語です。ユニセフによると、若者(15~24歳)の識字率は男性が64%、女性が41%。世界平均(男性92%、女性88%)を大きく下回ります。
その理由は、就学率の低さです。日本の外務省の統計によれば、ベナンの小学校の就学率(2014年)は126%(通常よりも早かったり、遅かったりする入学者や留年者を含む)と高くなっていますが、最終学年の6年生になるとその率は58%に下がります。つまりドロップアウトする割合が半分近く。中学・高校の就学率はたったの54%(2014年)です。
就学率が急激に下がっていく理由のひとつは、学校の授業で使うフランス語をベナンの子どもたちが理解できないからです。
フランス語はベナンの公用語。けれどもベナン人がふだんの暮らしでしゃべるのは現地語(フォン語やヨルバ語など)。ベナンの子どもにとってフランス語は小学校に入って初めて学ぶ言葉です。ちんぷんかんぷんな言葉ですべての教科を理解しろと言うほうがおかしくないですか?
そんな不条理な状況にあっても落ちこぼれないよう、ベナンの子どもたちにフランス語(英語も)を教えている人がいます。ベナン南部のガンビエ出身のウィルフリッド(ウィル)・デグボさんとコベ(農村)出身のクラリス・ソホヌーさんです。2人は、第3期の「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」で講師を務めます。
ウィルさんは2013年に、フランス語のリーディング、ライティング、スピーキングを小学生に無料で教えるNGO「Nanxewe(ナンセウィ)」を立ち上げました。活動する場所は、ベナンの最大都市コトヌーの中でもとても貧しい地区KpanKpan(クパンクパン)です。
ナンセウィはまた、貧しい子どもたちに、スクールバッグやノート、ペンなど学校で必要な道具を渡したり、学校でかかる費用を助けたりしてきました。これまでに支援してきた子どもの数は150人以上。多くは中学へ進学できたそうです。
クラリスさんもまた、恵まれない子どもに教育を受けてもらうためのNGO「Children EDUC」を運営しています。ノートやペンなどの文房具や本を渡したり、クリスマスには子どもたちにおもちゃをプレゼントしたりするだけでなく、困窮する保護者にも野菜などの食料を届けてきました。これまでに支援してきた子どもは210人以上。クリスマスの寄付は200人、本は3つの学校に計240冊寄贈しました。
『アフリカ流フランス語教室』第2期の受講料から59万円をベナンへ送金。そのうちの半分を講師の生活費に、残りの半分をNGOでの教育活動に使いました。
- ナンセウィはクパンクパン地区の小学校へ入学する子どもたち6人に入学セット(バッグ、制服、靴、本、筆記用具)を提供し、同じ地区の小学校へ新型コロナウィルス予防のためにマスク(250枚)などを届けました。
- Children EDUCは4つの村の137人の子どもたちへスクールバッグ137個を贈りました。
■アフリカのフランス語を学べる!
実は、ウィルさん自身も貧しい家庭で生まれ、育ちました。
ウィルさんはガンビエの出身。ガンビエは水上都市なので“アフリカのベネチア”と形容される半面、貧困地区としても知られます(お金があれば陸に上がりますよね? 便利なので)。
「学校教育は、裕福な子どもに許された贅沢」。ウィルさんはこう言います。
15人きょうだいの末っ子として生まれたウィルさん。漁師だった父は貧しさを理由に、子どもたちを学校に通わせるのを諦めていました。ですが母は違いました。苦労してお金を稼ぎ、きょうだいの中でウィルさんだけ学校に通わせてもらったのです。
母が倒れたときは、勉強をやめようと思ったことも。でもウィルさんは諦めませんでした。タクシードライバーやガードマン、小学校の先生などをやって、自分が学校で勉強を続ける費用と母の医療費を稼ぎました。
学校に通えたことで、ウィルさんの未来は開けました。
「たとえ経済的に恵まれなくても、教育をきちんと受け、だれもが人生の目標を達成できるように助けたい。これが私のパッション」(ウィルさん)
クラリスさんもまた、貧しい環境で育ちました。
クラリスさんの一家は農家でしたが、クラリスさんが4歳のときに父は病気になり、仕事ができなくなりました。6歳になると、家事を助けるためにおばが一緒に暮らすように。ただおばにも4人の子どもがいて、クラリスさん一家の家計はますます厳しくなりました。何日も何も食べられない時期があるほど。果物が生る時期はココナツやマンゴーを取って食べましたが、ない時期は砂を食べて飢えを凌いでいたそうです。
学校に通う費用はすべて、自ら作ったケーキやサンドウィッチを売って自分で稼ぎました。大学も卒業しました。
「子どもたちには、自分のような貧しい経験をしてほしくない」。そんな強い思いから、クラリスさんは教育NGO「Children EDUC」を立ち上げました。
『アフリカ流フランス語教室』の受講料の50~75%は、ウィルさんやクラリスさんが運営するそれぞれのNGOの活動資金とウィルさん一家、クラリスさん一家の生活費となります。
言ってみれば、受講者の皆さまはウィルさんとクラリスさんからフランス語を学べ、2人はフランス語を教えることで「ベナンの恵まれない子どもへの教育支援活動」の資金を手にできる。こんなコンセプトでganasが立ち上げたのが「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」なのです。
しかもです。学べるのは「アフリカのフランス語」。これがミソです。
ご存知ですか? 国際フランコフォニー機構(OIF)によると、2014年時点で、世界のフランス語話者人口およそ2億7400万人のうち1億5000万人、比率にして55%がアフリカにいることを。その比率は2050年には85%にのぼると予測されています。
【「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」の5つのメリット】
① 国際協力(JICA、JICA海外協力隊、国連など)やビジネスで使えるアフリカ流フランス語を学べる!
国連の予測によると、アフリカの人口は2050年に約24億人となり、世界人口の4分の1を占めます。世界の中心はやがてアフリカになるといっても過言ではありません。国際協力だけでなく、ビジネスでも日本とのかかわりは広がっていくはずです。アフリカで、いやグローバルで仕事をしたかったら、アフリカのフランス語を学んでおいたほうが断然お得です。
ちなみにアフリカで話されるフランス語は、日本人に聞き取りやすいといわれます。フランス語初心者にもおススメです。
② ベナンの貧しい子どもの教育を支援できる!
『アフリカ流フランス語教室』の受講料で、ウィルさんやクラリスさんは、ベナンの子どもたちが教育を受け続けられるよう活動します。
③ アフリカの文化・政治・経済・教育も知れる!
『アフリカ流フランス語教室』では、アフリカのフランス語を単に学ぶだけでなく、ベナンをはじめとするアフリカについても知っていただくことを重視します。
会話のテーマは、生活、食、音楽、習慣、教育、スポーツ(NBAワシントンウィザーズの八村塁選手の父はベナン人です)などを想定しています。写真も活用できそうですね。ご関心のあるテーマをいくつでも教えてください。
アフリカを旅したことある方は“旅行者目線”を卒業し、より深く知るきっかけに。JICA海外協力隊員で待機中の方は、任国以外のフランス語の表現や文化を知れるチャンスです。
④ 英語でフランス語を学べる!
講師のウィルさんとクラリスさんは英語も堪能です。中学生でもわかるように説明してくれます。英語でフランス語を学んでみませんか? ついでに英語も実践的に使えますよね!
⑤ グループレッスンなのでアフリカやフランス語に興味のある仲間とつながれる!
『アフリカ流フランス語教室』では、マンツーマンではなく、最大5人の少人数制のグループレッスンとします。
グループレッスンのメリットは、アフリカやフランス語など、同じ関心をもつ人と仲良くなれること。クラスメイトと刺激しあい、フランス語力を伸ばしていけます。
新型コロナウィルスが落ち着いたら、首都圏でオフ会も開く予定です。そのときにベナン話に花を咲かせるのも楽しいですよね。
【「ベナン人に教わる『アフリカ流フランス語教室』」の進め方】
『アフリカ流フランス語教室』ではZoomを使い、テキストと音声通話を駆使しながら会話の練習をします。受講者のレベルにあわせて、簡単な日常会話から、旅行や生活で使えるフレーズ、ビジネスシーンで役立つ言い回しなどを学んでいただきます。レッスンを楽しんでいただくため、ベナンの写真や動画もたくさん活用する予定です。
① Zoomのアプリをダウンロードする。スマホでも、パソコンでもOK。
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
② 主催者から送られてきたZoomのURLをクリック
③ レッスンを楽しむ
④ 1時間半経ったら終了
*講師とのやり取りにWhatsApp(途上国で広く使われるLINEのようなアプリ)を使います。
*Zoom やWhatsAppの使い方がよくわからない場合はご連絡ください。ご説明いたします。
【受講期間とコース】
10月25日(月)~2022年1月29日(土)(12/25、12/29~1/3は休み)
レッスンは週1回(全12回)です。下のコースから選んでいただけます。時間はいずれも日本時間。
① 月曜日レッスン(導入、初級Ⅰ、初級Ⅱ)
10/25、11/1、11/8、11/15、11/22、11/29、12/6、12/13、12/20、12/27、2022年1/10、1/17
② 火曜日レッスン(初級Ⅱ、中級Ⅰ、中級Ⅱ)
10/26、11/2、11/9、11/16、11/23、11/30、12/7、12/14、12/21、12/28、2022年1/4、1/11
③ 水曜日レッスン(導入、初級Ⅰ、中級Ⅰ、中級Ⅱ、上級)
10/27、11/3、11/10、11/17、11/24、12/1、12/8、12/15、12/22、2022年1/5、1/12、1/19
④ 木曜日レッスン(初級Ⅱ、中級Ⅱ)
10/28、11/4、11/11、11/18、11/25、12/2、12/9、12/16、12/23、2022年1/6、1/13、1/20
⑤ 金曜レッスン(初級Ⅰ、中級Ⅰ、上級)
10/29、11/5、11/12、11/19、11/26、12/3、12/10、12/17、12/24、2022年1/7、1/14、1/21
⑥ 土曜日レッスン(導入、初級Ⅰ、中級Ⅰ、中級Ⅱ、キッズ)
10/30、11/6、11/13、11/20、11/27、12/4、12/11、12/18、2022年1/8、1/15、1/22、1/29
コース概要
・導入:フランス語を勉強するのが初めての方
・初級Ⅰ:初歩的なフランス語のみを理解できる方、フランス語を勉強してからブランクのある方
・初級Ⅱ:初級Ⅰよりも上のレベル、または初級Ⅰ(旧初級)を受講済みの方(仏検4級、DELF A1レベル程度)
・中級Ⅰ:大学の第2外国語等でフランス語を勉強した経験があり、日常生活で使う簡単な表現や基本的なフレーズを理解できる方(仏検3級、DELF A2レベル程度)
・中級Ⅱ:中級Ⅰよりも上のレベル、または中級Ⅰ(旧中級)を受講済みの方(仏検準2級、DELF B1レベル程度)
・上級:フランス語を使って業務をしたことのある方、フランス語を聞き、話し、読み、書くことができる方。フランス語力を維持したい方(仏検2級~準1級、DELF B2~C1レベル程度)
・キッズクラス:お子さま向けのクラス
*ご自身のレベルとあわなかった場合は変更も可能です。
【費用】
・ganasサポーターズクラブ(https://www.ganas.or.jp/gsc/)のパートナー/サポーター(20人まで優先枠を確保します):8000円(税込)
・一般:1万2000円(税込)
*ganasサポーターズクラブの特別料金&優先枠は、同時入会でも適用されます(さまざまな活動をボランタリー/ボランタリーに近いベースで運営するganasを応援していただけますと嬉しいです)。ganasのパートナー/サポーターさまには最大20人まで「優先枠」を提供します(ただし枠を確保するのは10月16日まで)。
*受講料は全12回(各回90分)分です(キッズクラスのみ各回50分)。
*受講料の50~75%はベナン支援に回ります。
・お申込みの枠が「ganasサポーターズクラブのパートナー/サポーター」の場合:受講料8000円(税込)のうち6000円をベナンに送金します(ただし送金手数料は除く)。2000円は運営費となります。
・お申込みの枠が「一般」の場合:受講料1万2000円(税込)のうち6000円をベナンに送金します(ただし送金手数料は除く)。6000円は運営費となります。
・現地への送金額(受講者1人当たり6000円程度)の半分が講師の報酬に、残りの半分が講師の運営するNGOの活動費用になります。
*受講生の都合により入金後にキャンセルされても返金いたしません。ご了承ください。
*講師の都合(停電など)で対応できないときがあります。ご了承ください。その際は翌週に振り替えとなり、そのぶん受講期間が延びます。
【定員】
110人(22クラス)
各コース最大5人
【お申込み締め切り】
10月19日(火)
*先着順。定員に達し次第、締め切ります
【お申込み方法】
① 下のリンクをクリックして手続きしてください。
https://forms.gle/GE7qCmtMrZkJuz6w7
(メールアドレスが間違っておられる方がいらっしゃいます。主催者からのメールが届かない場合はご一報ください)
② 完了されましたら、その旨を(french.ganas@gmail.com)へメールでお知らせください
*振込先をご案内させていただきます。
*お申し込みはご入金をもって完了いたします
*受講者の都合により入金後にキャンセルされても返金いたしません。ご了承ください。
【受講者の皆さまの声】
・エネルギッシュなレッスンで、楽しいです。
・先生がフレンドリーで質問しやすく、説明が分かりやすい。
・日常で使えるフランス語を教えてくれる。宿題がとても役に立つ。
・「勉強しないと…」という意識から、「楽しいからやりたい!」という気持ちに変わった。
・ベナンの宗教や食べ物、記念日などについてビデオや写真で教えてくれるのも楽しい。
・英語もあまり得意ではなく最初は不安でしたが、講師や他の生徒さんのサポートもあり、毎回楽しく勉強できました。
・いい意味でセットされたカリキュラムがないため、こちらのレベルや希望に応じて先生が教える内容を考えてくれる。
【こんな方におススメ】
・西アフリカの多くの国で公用語であるフランス語を気軽に学びたい!
・JICA海外協力隊に行きたい!
・協力隊のOB・OGでフランス語圏のアフリカをウォッチし続けながらフランス語を学びたい!
・新型コロナのあおりで待機中の協力隊員で、任国とは別の国のことを知りたい/ついでにフランス語力もアップしたい!
・アフリカをこれから旅したい/旅から帰ってきた!
・アフリカの庶民の暮らしぶりを知りたい!
・フランス語を勉強している学生・社会人で語学力をキープしたい/もっと上達したい!
・フランス語をネイティブにチェックしてもらいたい!
・アフリカ人の友だちをつくりたい!
・学びと社会貢献が両立することをしたい!
【講師】
ウィルフリッド・デグボ(Wilfrid Degbo)
ベナンのコトヌー在住。貧しい村(ガンビエ)で生まれ育つが、働きながら国立アボメカラビ大学を卒業(英語学を専攻)。現在は、携帯電話やパソコンなどの電気製品のオンラインショップを経営しながら、コトヌーの貧困地区に住む子どもたちを対象に、放課後学習の手助けをする。これまでにも、ベナンの貧困家庭出身の高校生にフランス語や英語を教えてきた。外国人(中国人、韓国人、インド人、ガーナ人、ナイジェリア人、アメリカ人、イギリス人、ノルウェー人など)にもフランス語を教えた経験がある。
クラリス・ソホヌー(Clarrisse Sohouenou)
ベナンのアボメカラビ在住。農村で生まれ育つが、働きながら国立アボメカラビ大学を卒業(経営・経済学を専攻)。そのほか、英文学や起業についての素養もある。貧しかった自分と同じような境遇の子どもをなくしたいとの思いから、2018年にNGO「ChildrenEduc-Benin」を立ち上げ、恵まれない子どもたちにノートやペンなどの文房具を支援するだけでなく、保護者に食料も届ける。趣味は、料理(アフリカ料理や創作料理)と読書。
【主催】
特定非営利活動法人開発メディア(途上国・国際協力に特化し
たNPOメディア「ganas」の運営団体)、ganasサポーターズクラブ
・ウェブサイト:https://www.ganas.or.jp/
・フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ganas.or.jp/
・ツイッター:https://twitter.com/devmedia_ganas
・インスタグラム:https://www.instagram.com/devmedia_ganas
・メールアドレス:french.ganas@gmail.com
・ganasサポーターズクラブ:https://www.ganas.or.jp/gsc/
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