ミーム・カルチャーはバブルの製造機？ファスト文化の象徴？Puff（パフ）がもたらすミーム2.0のインパクトとコアコンセプト「ただ面白いからだ！」

Dao Chain Investment Management Limited

2024年5月10日 20時37分

　Daochainは$Puff（パフ）と提携することに決めました。Web3領域は、技術のイノベーションを最高の目標として発展してきましたが、そもそも、テクノロジーとはカルチャーを体現する数多くのツールの中の一つに過ぎず、いくら複雑なアルゴリズムによって構築されたプロダクトであっても、そのあり方は最終的にカルチャーの構造によって規定されます。

　ブロックチェーン技術によって支えられているWeb3業界も同じく、その形を規定するのは、結局のところカルチャーであり、またそれに尽きます。今までのWeb3業界はプロジェクトを評価する際に用いる尺度として、チームメンバーの技術力、コミュニティのマネジメント能力、マーケティング能力などなど、いわば「プロフェッショナル」としての能力だけに着目してきました。

　ただし、このような現象に対して社会的疑問を投げつけたミーム文化によって、すべてが逆転しました。そもそも、すべてのテクノロジーは、初期の段階は「おもちゃ」にしか見えず、またそれが本質です。要するに、「面白さ」です。現在、ミームコインを追従しているファン層が急激に増加していますが、何故ミームコインをホールドするのかと聞いてみますと、答えは、単純明快であり、「ただ面白いからだ！」ということです。これもまた、ミーム文化の不思議なところです。

1、ミーム2.0を打ち出した$Puff（パフ）の正体とは？

　$Puff（パフ）とは、Mantle（マントル）エコシステムを基盤として展開される、画期的な「ミームコインプレイ」です。Puff（パフ）プレイの設計には、Staked Ether（mETH）という画期的な要素が含まれていますが、これはマントルのLSD（Liquid Staking Derivatives）トークンであり、Etherをステーキング（プレッジ）する際、リターンをアップグレードさせることを目的としています。

　$Puff（パフ）の魅力のひとつは、その独創的なゲーム性にあります。具体的には、6つのチャプターから構成されるゲームプレイセクションがあり、ユーザーは各チャプターに参加してレシピを集め、パフを「召喚」することができます。これは、従来の単純なトレーディングやホールドに加えて、アクティブなインタラクションを提供することでユーザーの参加を促しています。

　加えて、コミュニティへの関心を高めるために、Genesis Mintやエアドロップを通じて、$Puffは参加者にユナイテッドユーティリティを提供しています。これにより、コミュニティのアクティビティとユーザーによるさらなる拡散を促しています。

　全体として、$Puffはイノベーションとエンゲージメント、コミュニティの関与をコアとしたミームコインであり、その創造性とゲーム性がユーザーからの大きな関心を引き付けています。

　果たして、ミーム2.0とはどういうコンセプトでしょうか？　

　例えば、Dogecoin（ドージコイン）は、有名な「Doge」ミームに基づいています。このミームは、柴犬の画像に色々な楽しいテキストを添えたもので、社会的なメディアで大流行しました。そのユーモアのセンスと親しみやすさが、ドージコインの魅力の一部となっています。

　更に、ミームコインのコミュニティは、しばしば自己参照的なジョークやミームを共有することで、ユニークな文化を形成しています。このようなコミュニティは、ミームコインの価値に直接貢献しており、彼らの活動はしばしばSNSで話題となり、新たなフォロワーを引き寄せます。結局、ミームコインとミーム文化との関係は、ユーモアと共有の楽しさを通じて、インターネットユーザーを一つに結び付ける大きな力を持っています。このような文化的現象がミームコインの人気と価値を高め、暗号通貨市場において独特な地位を確立しています。Dogecoin（ドージコイン）を起点とした、これらのミームコインを1.0バージョンとして置きましょう。

　そうすると、ミーム2.0はどういう形をした文化形式でしょうか？　簡単に言いますと、「コインで遊ぶ」ということです。つまり、ミーム1.0におけるカルチャー的構造に加え、「遊び（プレイ）」文化を取り入れたのが、$Puffに代表されているミーム2.0と言えます。具体的に、どういう風にコインを「遊ぶ」のでしょうか？　

２、Puffのミームプレイとは？

　抽象的に説明するより、今まで$Puff（パフ）が何を行ってきたのかを見ていきましょう。まず、ここ最近行われているミームプレイの事例について説明いたします。

ミームプレイのルールは、次の通りです。

『

　　暗い森をさまよっていたパフは、「予言の池」に出会いました

　　池から飛び出してきたヤモリが、あるゲームを提案しました

　　地面に7つの穴が開いています

　　もしパフはヤモリがどの穴から出てくるかを当ててれば、ステークされたブルーマジックトークンの効能によ　　　り、比率で300万のpuff（パフ）トークンを分け合えます

　　正しい順位を当て、予想で完璧にヤモリを叩いたプレイヤーには、さらに100万のpuff（パフ）トークンの賞　金が追加されます。

　　ヤモリは、CoinGeckoリストのパフランキングに基づき、13日月曜日の0:00から04:00の間ランダムな時間　に、どの穴から出てくるかを選択します

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　』

　簡単に説明しますと、CoinGeckoにおける$Puffのランキングを当てることで、賞金が貰えるゲームです。大人になって、あまりこういう賭け事をしたことがないかもしれませんが、幼い頃、石を投げつけてどこに落ちてくるのかを当てるゲームをしている思いがして、思わず参加したくなるような「遊び」です。そして、すでに過ぎ去ったミームプレイイベントですが、次の通りです。

『

　　◆ゲームの目標：

　　プレイヤーが最終的に「ちょうどいい」と思われる中間のバッグにトークンを追加して、賞金を獲得することです。

　　◆ゲームプレイ：

　　1、ゲームの期間は72時間で、終了後に追加の「オーバータイム」があります。オーバータイムは4時間の範囲でランダムに終了します。

　　2、プレイヤーはゲーム中、好きなときに任意のバッグに$BMTを追加できます。バッグに追加されたトークンはゲーム終了まで動かせません。

　　3、トークンの「ポテンシー（強さ）」は、時間とともに減少します。ゲーム開始時は100%、オーバータイムの終了時には30%まで低下します。

　　４、追加の$BMTが必要な場合、プレイヤーは「アルケミーテーブル」でトークンを取得できます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　』

　ミームプレイとは、こういう誰でも気軽く参加して、互いに楽しさを共有できるGamefiでありながら、Gamefiではないプレイのことです。そして、これからもプレイヤーは主人公Puff（パフ）と一緒に、様々な「大人げない」ミームプレイを楽しむことができるでしょう。

3、海外で$Puffが急に人気を博した理由とは？

　Puffはそのデザインやコンセプトにおいて、ユーザーが楽しめるようなユーモラスでキャッチーな要素を取り入れています。加えて、既存のミームやインターネット文化におけるトレンドを反映し、その上で新しい独自のミームを生み出すことにより、コミュニティの内外で共有しやすい内容を生み出しています。このようにしてPuffは、ミーム文化の自然な伝播の力を利用して人々の間で拡散し、ミームコインとしての地位を確立しているのです。

　$Puffの人気は、直接コインの価格に反映されるわけですが、発行した当時と比べて最大500％上昇しており、現在は200％ぐらいの価格で落ち着いています。ただし、$Puffはまだリリースから１カ月も経っておらず、本格的なマーケティングはこれからだと思います。理由は、$Puffが注目を集めているもう一つの理由として、マントルネットワーク（Mantle Network）が全面的に後押ししているからです。そして、マントルネットワークの背後には、大手取引所のBybitがついています。いわば、これからマントルネットワークは、$Puffをミームの象徴として仕立て上げる予定がある、という期待効用もコインの値段を押し上げている大きな原因の一つです。