環境試験器で世界トップシェアのエスペック、アフターサービス本部に「Skillnote」を導入

〜スキルマネジメントシステムの利用によるフィールドエンジニアの人材育成を強化〜

株式会社Skillnote

2024年4月24日 11時00分

　製造業のスキルマネジメントを牽引する株式会社Skillnote（本社東京都千代田区、代表取締役山川隆史、以下Skillnote）は、エスペック株式会社（本社大阪府大阪市、代表取締役執行役員社長荒田知、以下エスペック）がクラウド型スキルマネジメントシステム「Skillnote（スキルノート）」を導入したことを発表します。

　エスペックは、温度や湿度などの環境因子を人工的に再現し、製品の信頼性や安全性を確保する「環境試験器」の世界トップメーカーです。環境試験器は、自動車やPC・スマホ、家電、さらには医薬品、食品から航空機まで、様々な製品の開発工程で使用されており、世界の技術発展を支えています。

　今回、「Skillnote」を導入した AS本部（アフターサービス本部）は、国内15拠点以上で提供装置の修理・メンテナンスを中心とした業務を行っています。新技術による製品の高度化・複雑化という背景もあり、アフターサービスを担当するフィールドエンジニアは、さまざまな案件に対応する細かい技術やノウハウが求められています。個人毎のスキル情報や資格情報、教育情報（OJTや研修の計画、履歴）のそれぞれを連動させ一元的に管理することにより、組織的な人材育成・活用戦略の策定および従業員の成長軌跡の可視化とモチベーションの向上を実現します。

■ Skillnote導入の背景

　昨今、お客様の用途別の製品開発が進み、従来の標準品に比べて、製品ラインナップが増加しました。その結果、アフターサービスを担当するフィールドエンジニアに求められるスキル数が増加し、多能工化の推進が必要とされていました。また、若手への技術伝承や個人の保有スキルに合わせた教育の実施など、人材育成に関する体制強化を進めています。

　しかし、現状では、各拠点ごとにフィールドエンジニアのスキルや公的資格、社内資格、教育記録などを管理しているため、拠点横断でスキルの保有状況や教育の進捗状況を把握することが困難でした。管理方法も、表計算ソフトや紙の帳票などが中心であったため、更新作業の煩雑さや記録の重複など管理が非効率となっており、拠点間のスキルや資格、教育記録の一元化に課題がありました。

　そこで、エスペックのアフターサービス本部では、拠点を横断した計画的な人材育成の実現および成長過程の可視化を実現するためにSkillnoteの導入を決定しました。

■ Skillnote選定理由

・製造業の特性を理解したスキル管理の仕組みを保有

拠点ごとのスキル管理や階層別の粒度の細かなスキル管理に対応している。また、現場で運用している表計算ソフトのスキルマップから移行がしやすいユーザーインターフェースであり、現場への導入も円滑に進むと想定が可能であること。

・スキルと教育情報の一元管理

スキルや資格、教育記録などの情報をシステムに一元化することができる。また、スキルの取得履歴や教育結果へのアクセスが容易で、これまでの成長過程を遡って確認できる。

・スキルの可視化による計画的な人材育成

各拠点のスキル保有状況を把握した上で育成計画の立案、教育の記録、承認までの一連のプロセスをシステム内で完結できる。また、これまでは一人の教育専任者に頼っていたが、スキルが可視化されることで、従業員同士や拠点間が協力した人材育成ができるようになる。

AS本部サービス推進部　部長　細見昭浩様のコメント

　「昨今では、人手不足や人材の流動性が高まる一方で、お客様のニーズが多様化し、提供する製品ラインナップが増加しています。それにともなって、AS本部では、これまで以上に技能・対応スピードなどの生産性の向上が求められ、さらなる顧客満足度の向上に努めています。

　今回、Skillnoteの導入によって、スキルや教育記録などを効率的に一元化し、スキルの見える化によって、多能工化や技術伝承など計画的な人材育成とその進捗状況の可視化を実現したいと考えています。その結果、フィールドエンジニア一人ひとりが行う修理・点検など保守業務の標準化により品質の向上を推進し、お客様の安心・安全につながるサポート体制を強化していきます。また、会社としても、従業員の成長の軌跡を見える化し、成長意欲の向上や納得感のある評価の適正化に取り組み、従業員同士が切磋琢磨しながら、従業員が長期的に活躍できる機会を整えたいと考えています。」

AS本部サービス推進部サービス教育G　リーダー　本麻忍様のコメント

　「数十枚にわたるスキルマップのシートや資格の保有状況を記録したファイル、代理店や協力会社を含めた認定制度の記録など、これまで表計算ソフトや紙といった様々な帳票で管理をしていました。さらに、一部では二重管理が発生しており、非常に手間がかかっていました。

　今回のSkillnoteの導入によって、まずはこれらの情報を一元化する業務の効率化が進み、今後、お客様の満足度向上に寄与するためのフィールドエンジニアの人材育成に、スキルや資格、教育のデータを積極的に活用できるようになることを期待しています。」

■ スキルマネジメントシステム「Skillnote」について

　「Skillnote」は、製造業において従来Excel等で管理されてきたスキルマップ（力量管理表）を一元的に管理・運用することのできるクラウドサービスです。現場のスキル/教育データがクラウドに登録され見える化が進むことで、スキルデータを活用した計画的な人材育成・人材配置を実現し、技能伝承、多能工育成、即戦力化といったものづくり企業の人材管理に関する課題解決に貢献します。