3次元公差マネジメントツール「CETOL 6σ」最新バージョン8.3リリースのお知らせ
図面情報と相互連携した新機能により、理想的な公差設計を実現!
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、グループ会社であるSigmetrix, L.L.C.(本社:米国 テキサス州、以下「シグメトリックス」)が開発・販売・サポートする3次元公差マネジメントツール「CETOL 6σ(シーイートール シックスシグマ、以下CETOL)」の最新バージョン8.3のCreo Parametric版及びSolidWorks版を2013年6月下旬より販売開始することをお知らせいたします。なお、CATIA V5版につきましては、2013年7月上旬の販売を予定しております。
CETOLは、3次元 CAD のアドオン環境で公差設計を行う公差マネジメントツールとして、自動車・航空宇宙・重工業・電機・工作機械など世界の様々な業種の企業において、設計・生産技術の現場で活用されております。
公差設計とは、複数の部品から構成される製品において、要求品質や設計仕様を満足するための適切な寸法公差(※1)や幾何公差(※2)を検討・設定することです。従来、ものづくりの現場では、寸法公差や幾何公差が正確に設定されていないことから部品同士の組立性や製品性能に直結する多くの問題が発生しておりました。こうした問題はものづくりの最終段階で発生することが多く、設計の見直しや手戻りを増やす原因となっております。CETOLは、実体に近いバラツキ予測をものづくりの前段階で行うことが可能なため、量産工程での組立性や品質特性を設計の早い段階で検証することができます。これにより、適切な公差設計を実現するとともに、原価低減の検討にも利用されております。さらに、各部品における実寸法のバラツキ情報をCETOLに取り込むことにより、ものづくりにおける懸念事項の洗い出しや問題の未然防止、改善策の早期検討を実現いたします。
また、CETOLは革新的な公差解析手法であるシステムモーメント法(※3)を採用しており、数式をベースに、根拠ある公差設計を実現いたします。そこから得られる結果は、要求値における工程能力指数(※4)や歩留まりを検証できるだけでなく、要求品質や設計仕様に対する各寸法値や公差値の影響度が確認できるため、従来、勘と経験に頼っていた、ものづくりのアプローチを効率的かつ定量的に行うことが可能となります。
今回リリースするバージョン8.3では、製品設計の更なる効率化を目指し、使いやすさを追求した新機能を追加いたしました。本バージョンより、CAD上で設定された3Dアノテーション(※5)(Creo Parametic:アノテーション / SolidWorks:DimXpert / CATIA V5:FTA)の公差情報をCETOLに直接取り込むことが可能(図1)となり、CETOLの設定時間は大幅に削減されます。また、この新機能はCAD上の3Dアノテーション情報とCETOL の設定情報の相互連携を可能とし、CADもしくはCETOLで加えられた変更は双方に自動的に反映されます(図2)。これにより、CAD上で設定された最新の設計情報と常に連携した公差設計が行えるため、設計プロセスに沿ったデータの取扱いや運用管理が可能となります。
また、CADで設定された情報を活用した公差設計を設計~製造・検査まで、シームレスに且つ効果的に運用・展開していただくことが可能となります。
CETOL 6σの詳細については、下記Webサイトをご覧下さい。
http://www.cybernet.co.jp/cetol/
注釈
※1:寸法公差:
寸法におけるばらつきの許容範囲。
※2:幾何公差:
形体の位置や姿勢を定義するために付加する許容範囲。
※3:システムモーメント法:
公差解析の計算方法の一つ。アセンブリの寸法と部品の寸法の幾何的な位置関係から、アセンブリに対する部品の寸法の「寸法寄与度」を数学的に解くのが特徴で、公差設定の前でも寸法の管理度合いを測ることができ、また計算負荷も少ないのが利点。公差解析にはモンテカルロ・シミュレーション法も主要な方法として知られているが、計算負荷が高いことが問題とされている。
※4:工程能力指数:
品質管理分野において、定められた規格限度内で品質基準を満足する製品を生産できる能力を表す指数。規格限度幅と製品の品質のバラツキの関係を把握するために利用されている。
※5:アノテーション:
寸法や寸法公差、幾何公差をはじめとした設計意図を表すために、CAD データ上に付加する注釈。
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シグメトリックスについて
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シグメトリックス(Sigmetrix, L.L.C.)は、1990年に米国で創設された、機械系技術者のために使い易さにフォーカスした公差解析ツールを提供する企業です。CETOL 6σ for Pro/ENGINEER(現在は、CETOL 6σ for Creo Parametricに改称) は、1992年の出荷開始以来、世界中で利用されております。現在では、CETOL6σ for CATIA、CETOL6σ for SolidWorksも開発し、多くの3次元CADユーザーに対して公差解析のソリューションを提供しております。2009年7月より、サイバネットの100%子会社としてグループ傘下に入っております。同社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.lighttec.fr/
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サイバネットについて
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サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスを展開しており、電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。具体的には、構造解析、射出成形解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのCAEソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
また、ビジネスプロセスの効率化を実現する各種ソフトウェアの提供や、個人情報や秘密情報などの漏洩・不正アクセス対策、データのアーカイブと保護、認証強化などでクライアントPC・サーバのセキュリティレベルを向上させるITソリューションの提供をしております。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/
※CAE(Computer Aided Engineering)とは、「ものづくり」における研究・開発時に、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上の試作品でシミュレーションし分析する技術です。試作や実験の回数を劇的に減らすと共に、様々な問題をもれなく多方面に亘って予想・解決し、試作実験による廃材を激減させる環境に配慮した「ものづくり」の実現に貢献しております。
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本件に関するお問い合わせ:サイバネットシステム株式会社
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● 内容について
システムCAE 事業部 製品プロモーション部/栗山
TEL:03-5297-3299 E-MAIL:cetol-info@cybernet.co.jp
● 報道の方は
広報室/渡辺
TEL:03-5297-3066 E-MAIL:irquery@cybernet.co.jp
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