【イベントレポート】EY新日本企業成長サミット2017 スタートアップ成長の秘訣
「ベンチャーの資金調達の実際」に代表大津が登壇
株式会社WACUL(読み:ワカル 本社:東京都千代田区 代表取締役:大津 裕史)は、3月7日(火)に「EY新日本企業成長サミット2017 スタートアップ成長の秘訣」の「【スタートアップ経営課題(資金調達)】ベンチャーの資金調達の実際」に代表大津がパネリストとして登壇したことを報告いたします。
株式会社WACUL 代表取締役社長 大津裕史 パネルディスカッションの一部抜粋
WACULの資金調達実績
2回大きなラウンドを持っています。一度目は2015年6月にシリーズAでジャフコさんから約3億円、そして二度目はつい最近で、2017年1月にシリーズBでジャフコさんと電通さんのCVC、電通デジタルファンドから総額3.5億円を調達しています。
資金調達に当たって苦労した点を教えてください。
弊社はもともとWebコンサルティング企業でした。それが2014年後半、コンサルのために社内で作っていたシステム自体がサービスになるのではないかという構想が生まれ、「AIアナリスト」の前身となりました。まだ人工知能というワードもあまり知られていなかった頃ですが、このサービスで勝負しようという話になったんです。2015年3月にジャフコさんに相談し、そこで人生で初めて億単位のお金を使う計画書を作成しました。これまでは「お金を稼ぐ」という意識でやってきていたので、「お金を使う」という向き合いは、今までに経験したことのない難しさがありました。ジャフコさんに手伝ってもらいながら2015年6月には着金と、かなりのスピードで話を進めました。そのため、自分の器が投資を受けるということに対して育ち切っていない・知識も足りていないという状況で、今振り返るともっと上手くできたかもしれないと思うところもあります。ただ、「AIアナリスト」スタート時も、売上の8割を占めていたコンサルティングをやめてAIアナリスト一本にすると急遽決断したときも、ジャフコさんはいつも信じて受け止め伴走してくれているので本当にありがたいなと思っています。
VC(ベンチャーキャピタル)からの投資を受けてよかった点などあれば、教えてください。
客観的に自分達を見られる機会を持てたことがよかったですね。VCさんはいろんな会社を見ているので、無責任な言葉ではなく実体験として情報を得られたことが貴重だったなと思います。一方で、VCさんが言うからそうだと信じてしまうのはよくないと思っています。私達が引っ張っていくんだと、リーダーとしての自覚を持ち続けなくてはいけないと感じています。
これから資金調達をしようと考えている他のベンチャー経営者にアドバイスがあれば、お聞かせください。
お金を使うということにどれだけの熱量や覚悟が必要かは、実際に事業計画や現実に向き合ってみないとわからないんですよね。わけもわからずお金を受け取るというのはいい状態ではないと思っています。思考停止せずに、自分が社会に対して何を達成していきたいのかという、金額以上の覚悟や熱量が必要だと思います。
これから会社をどのように伸ばしていくのか、今後の資金調達に関するお考えと合わせてお聞かせください。
AIアナリストに関しては、ようやく市場が見えてきた、分析を機械に任せるという新しい選択肢が広められてきたと思っているので、今後は分析のクオリティをどれだけ突き詰めらるかに価値を見出していきたいと思っています。会社としてはコンサルからBtoBSaaS企業に移行したこともあり、今後はもっとテクノロジーという粒度で新しいものを生み出していかなければいけないと思っています。今後はAIアナリストのパフォーマンスアップに加え、テクノロジーの開拓にも力を入れていきたいと考えております。
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株式会社WACUL(読み:ワカル) https://wacul.co.jp/
代表取締役 大津裕史
京都大学卒業後、株式会社ビービットに入社。ユーザビリティコンサルタントとしてWebサイト評価、サイト制作プロジェクトに多数参画。2010年に株式会社WACULを設立し、代表取締役に就任
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