プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES
  • Top
  • テクノロジー
  • モバイル
  • アプリ
  • エンタメ
  • ビューティー
  • ファッション
  • ライフスタイル
  • ビジネス
  • グルメ
  • スポーツ

PR TIMESのご利用について

資料をダウンロード

日本メナード化粧品株式会社
会社概要

日本メナード化粧品、女性の薄毛に関わるDNAの特徴を発見

日本メナード化粧品 総合研究所

日本メナード化粧品株式会社(愛知県名古屋市中区丸の内3-18-15、代表取締役社長:野々川 純一)は、1200人の日本人女性の遺伝情報と頭髪に関するアンケート結果との関連解析により、女性の薄毛に関わるDNAの特徴(SNP※1)を発見しました。DNAの特徴を解析することで、薄毛になりやすい体質かどうかを予測できると考えられます。今後もメナードでは、遺伝子レベルで個人の体質を予測する技術の開発を進め、その人により適した美容提案や商品の開発を進めていきます。

薄毛は、髪のボリュームを気にしてストレスを感じる、思うように髪型が決まらないといった悩みにもつながるため、その予防・改善は生活を充実させるために大切だと考えられます。薄毛の対策方法は様々ありますが、自身が薄毛になりやすい体質かどうかをあらかじめ知ることで、早期から対策することができます。

一般的に体質の個人差は、個人が生まれつき持っている「遺伝的要因」が関与していることが知られています。そこで、女性の薄毛に関連する「遺伝的要因」としてDNAの特徴(SNP※1)を解析しました。

日本人女性1200人を対象に、頭髪に関するアンケートおよび遺伝情報の解析を実施しました。アンケートの結果、髪が薄くなったと感じる人は20代で10%以下でしたが、加齢に伴いその割合が増加し、70代以降では80%以上にのぼりました。さらに、アンケート結果と遺伝情報を組み合わせた関連解析により、女性の薄毛と関連性が高いSNPとして「rs2419385」を発見しました。

本研究成果は、薄毛になりやすい体質かどうかを遺伝的傾向から予測する技術や、個人の体質に応じた予防・改善方法の提案へ応用が期待されます。


なお、本研究成果は、国際科学誌「Journal of Cosmetic Dermatology」オンライン版に掲載されました。


※1 SNP:Single Nucleotide Polymorphism、一塩基多型。DNA配列の個人差のうち、一つの塩基のみが人によって異なっている部分。



<参考資料>

1.女性の頭髪に関するアンケート結果

日本人女性1200人(平均年齢49.0歳)を対象にアンケートを実施し、自身の頭髪の状態について選択肢(図1 A~E)から最も近いものを選んでもらいました。その結果、20代ではB~Eを選択した人、すなわち髪が薄くなってきたと感じる人の割合は合計10%以下でした。一方、加齢に伴いB~Eの割合が増加し、70代以降ではB~Eを選択した人が80%以上を占めました。

図1 頭髪に関するアンケート結果図1 頭髪に関するアンケート結果



2.女性の薄毛に関わるDNAの特徴(SNP)について

1.と同被験者の唾液サンプルよりDNAを抽出し、約540万箇所のSNPを解析しました。SNPの解析結果とアンケート結果との関連を調べた結果、女性の薄毛と関連性が高いSNPとして「rs2419385」を発見しました。rs2419385にはAAタイプ、AGタイプ、GGタイプがあり、AAタイプ<AGタイプ<GGタイプの順に薄毛になりやすい傾向にあることがわかりました。

薄毛を予防・改善するためには、生活環境や頭髪のケアを見直すことが重要ですが、あらかじめ自身が薄毛になりやすい体質かどうかを知り、早い段階から対策を行うことも有用だと考えられます。

今後、見出したSNPと薄毛との関連についてより詳細に研究していきます。

図2 女性の薄毛に関わるSNP図2 女性の薄毛に関わるSNP



3.SNPについて

DNAは、アデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)という4種類の塩基が並んでできています。この塩基の特定の並び方が遺伝情報となります。ヒトの遺伝情報は約30億個のDNAの塩基配列で構成されており、この塩基配列には個人間で差があります。特に一つの塩基配列のみが人によって異なっている部分をSNP(Single Nucleotide Polymorphism、一塩基多型)と呼びます。ヒトのゲノムの中には約1000万箇所のSNPがあると推定されており、その塩基配列の違いが体質や病気のかかりやすさなどの個人差に関わると考えられています。SNPには、一つひとつにrs番号という世界共通のIDが割り振られています。

メナードはこれまでに、シミのできやすさやシワのできやすさなど様々な肌質に対して個人差を生み出す「遺伝的要因」について研究を進め、それぞれの肌質に関与するSNPを見出しています。

図3 SNPについて図3 SNPについて



4.掲載雑誌・タイトル・著者について

雑誌名: Journal of Cosmetic Dermatology

論文タイトル: A genome-wide association study identified a genetic variant associated with hair thinning in Japanese women

掲載アドレス: doi: 10.1111/jocd.15740

著者: 奥野 凌輔1, 2, 五十嵐 敏夫1, 長谷部 祐一1, 2, 堀田 美佳1, 2, 長谷川 靖司1, 2

所属: 1 日本メナード化粧品株式会社 総合研究所

    2 名古屋大学大学院 医学系研究科 名古屋大学メナード協同研究講座

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー新規登録無料

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


種類
その他
ダウンロード
プレスリリース.pdf
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

日本メナード化粧品株式会社

37フォロワー

RSS
URL
https://www.menard.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
愛知県名古屋市
電話番号
052-531-6263
代表者名
野々川 純一
上場
未上場
資本金
-
設立
1959年11月
トレンド情報をイチ早くお届けPR TIMESを友達に追加PR TIMESのご利用について資料をダウンロード