カメラのない時代に、本物を写しとった執念の博物画 19世紀の人々が憧れて描いた「鳥」にまつわる荒俣宏コレクションを一挙公開 「ワンダーバードに憧れて 鳥に取り憑かれた人々」開催決定
公益財団法人 角川文化振興財団(所在地:埼玉県所沢市、理事長:船津康次、以下 角川文化振興財団)は、 「ところざわサクラタウン」内、「角川武蔵野ミュージアム」(館長:池上彰)の4F荒俣ワンダー秘宝館にて、2026年4月18日(土)~9月28日(月)の期間、「ワンダーバードに憧れて 鳥に取り憑かれた人々」を開催いたします。
■ヒトの導き手であり、文明をもたらした「鳥」をテーマにした博物画コレクションを展示
角川武蔵野ミュージアム博物部門のアドバイザリーボードを務める荒俣宏氏は、博物学の研究者としても知られ、大著『世界大博物図鑑』を世に送り出しました。氏がその編纂の過程で収集した博物画のコレクションは現在、当館に寄贈されています。今回その博物画コレクションを紹介する展覧会を開催します。

テーマは「鳥」。荒俣氏は、「ヒトは生物の中で一番最後に生まれた末っ子だから、先に生まれた動植物のすることを見て生き延びる方法を学ぼうとした」「戦争の勝ち負けや都を建てる土地の選定も鳥に教えられ、ローマ建国には最初の支配者を誰にするのかの決定に鳥占いが使われた」と語ります。(本展「ご挨拶」より抜粋)
古代から人が憧れた鳥は、神話や伝説においては神に近い存在として扱われました。また大航海時代を経て世界中の鳥は博物画として描かれ、美術、アートとしても親しまれるようになりました。神話の中の鳥から、学問として記録された鳥へ――人が鳥をどう見てきたかの変化を、実際の図譜を通してたどります。
本展では、博物学者たちの執着ともいえる鳥へのフェティシズムの歴史を追いながら、鳥に取り憑かれた人々の視線を博物画を通して追体験できます。会場では、フランソワ・ルヴァイヤンの『フウチョウの自然史』(1801-06)や、ジョン・グールドの『ハチドリ科鳥類図譜』(1849–61)など、主に19世紀に刊行された博物図譜に掲載された貴重な博物画を公開いたします。
■展覧会の見どころ
●執念が生んだ新しい超絶技巧で、ハチドリの輝きを金箔で光らせる
フランスの銅版画家にして博物画家のジャン=バティスト・オードベル(1759〜1800)は、ハチドリの羽がなぜあれほど美しく輝くのかという疑問を抱き、その解明に取り組みます。彼の執念は理論研究に留まることなく、博物画での再現にまで及びました。

彼によって製作された『黄金の鳥、あるいは金属の光沢』(1802-05)では、刷り上がった版画に鮮やかな油絵具を差し、箔押しの要領で金色を加える新技法を考案して、光沢と立体感の表現を追求しました。輝きに魅せられたオードベルの執念が生みだした博物図譜を展示します。
●写真を超える高解像度で当時の姿が生き残る博物画の世界
カメラが普及する以前、学者たちは対象を美しく記録することに執着し、克明にその姿を書き留めた博物画は実物以上に美しいこともあったと言います。羽毛の細部や反射による羽の輝きまで描き込まれた鳥たちの姿を、間近で見ることができます。
●荒俣宏の「驚異の部屋(ヴンダーカマー)」に集うごちゃ混ぜの展示
本展では博物画約120点に加え剥製も約10点展示予定。美術的価値の高い図版も多く、荒俣氏の著書を始め関連書籍も配架されます。角川武蔵野ミュージアムが誇る、図書、美術、博物が並ぶ「ごちゃ混ぜ」の空間が、この展覧会内でも再現されています。
展示空間は鳥かごをイメージして設計。あらゆる知が揃ったエリアで、鳥たちの息づかいを体験してください。
【展覧会概要】
展示タイトル:ワンダーバードに憧れて 鳥に取り憑かれた人々
英語タイトル:Birds: Fascinating Creatures, Marvels of Nature
会場:角川武蔵野ミュージアム 4F 荒俣ワンダー秘宝館
住所:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内
会期:2026年4月18日(土)~2026年9月28日(月)
休館日:毎週火曜日、6月1日(月)~5日(金)
※ただし5月5日(火・祝)、8月11日(火・祝)、9月22日(火・祝)は開館
営業時間:10:00~18:00(最終入館は17:30)
展覧会公式サイト:https://kadcul.com/event/261
主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)
協力:東京大学総合研究博物館
チケット価格(税込): KCMスタンダードチケット(本棚劇場含む)
●オンライン購入(https://tickets.kadcul.com/)、当日窓口購入
一般(大学生以上):1,400円/中高生:1,200円/小学生:1,000円/未就学児:無料
※本展覧会の他、当館のスタンダードチケットエリア(常設展エリア)をご覧いただけます。
※展示替えなどにより、日程によっては一部エリアに入場できない場合がございます。
※「1DAY パスポート」チケットなどでも本展覧会をご覧いただけます。詳細は公式サイトでご確認ください。
*休館日、開館時間は変更となる場合があります。最新情報、詳細は公式サイトでご確認ください。
*展示内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。
■「角川武蔵野ミュージアム」について
図書館、美術館、博物館が融合した文化複合施設(館長:池上彰)。
初代館長の松岡正剛氏が世界を読み解く9つの文脈に沿って独自の配架をした「ブックストリート」、博物学者の荒俣宏氏が監修する「荒俣ワンダー秘宝館」、「本と遊び、本と交わる」をテーマにした「本棚劇場」、これら「エディットタウン」は当館のメインエリアです。本棚劇場では、360度を取り囲む高さ8mの巨大本棚にプロジェクションマッピングが映し出されます。

また、マンガや多数の出版社のライトノベルが並ぶ「マンガ・ラノベ図書館」や、企画展が開催される「グランドギャラリー」など、松岡氏が提唱した「想像力とアニマに遊ぶミュージアム」として、様々な「まぜまぜ」を提供します。
建築デザイン監修は隈研吾氏、アート部門ディレクターは神野真吾氏。
公式サイト:https://kadcul.com/
X(旧twitter):https://x.com/Kadokawa_Museum
Instagram:https://www.instagram.com/kadokawa_culture_museum
Facebook:https://www.facebook.com/kadokawaculturemuseum
一般の方からのお問い合わせ:0570-017-396(受付時間:10:00-18:00)
■角川文化振興財団について
角川文化振興財団は「わが国の文化の振興に寄与する」という財団の設立目的実現のために、文芸の成果に対する顕彰、文芸に関する出版、文芸の研究や著述の刊行への助成、映画芸術振興に関する助成、また文芸・映画資料の収集・保存・展示等、様々な事業を行っております。

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