ユニ・チャーム インドネシアと王子ホールディングス株式会社が協働でパームヤシ空果房(EFB※1)を活用した段ボール原紙を開発し採用
ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原 豪久)は、王子ホールディングス株式会社(代表取締役社長:磯野裕之、本社:東京都中央区)と協働し、パームヤシ空果房 (以下、EFB※1)を原料の一部に用いたEFB※1パルプ混抄※2段ボール原紙の開発に成功したことをお知らせします。なお、本段ボールは当社のインドネシア現地法人であるPT Uni-Charm Indonesia Tbk (以下、ユニ・チャーム インドネシア)が製造する一部商品の梱包資材として採用します。
※1 パームの木になるパームヤシ房(アブラヤシ)から果実を取り出した後に残る空の果房。EMPTY FRUITS BUNCHの略
※2 紙の原料となるパルプに、木材パルプ以外の様々な素材を混ぜ合わせて作られた紙
■共同開発の背景
当社は、2020年に中長期ESG目標「環境目標2030」を策定し、「プラスチック問題への対応」「気候変動への対応」「森林破壊に加担しない調達」の3つを重点課題に掲げ、事業活動を通じた環境課題の解決に取り組んでいます。その一環としてユニ・チャーム インドネシアでは、2021年より「Ethical Living for SDGs」というコンセプトを掲げ、生活者が日常生活の中で無理なく環境に配慮した行動を実践できるよう、製品・情報・体験を通じた発信を行ってまいりました。一方、インドネシアをはじめとする東南アジア諸国では、アブラヤシからパームオイル※3を生産する過程でEFB※1が大量に発生しており、高水分・高灰分・高塩分の特性から活用が進まず、十分に資源として利用されていませんでした。
そこでこのたび、環境負荷の低減を共に目指す王子ホールディングス株式会社と連携し、EFB※1を原料の一部に用いた段ボール原紙の開発を進め、ユニ・チャーム インドネシアが展開する一部商品の梱包資材として採用することによって、これまで活用されてこなかった資源の有効利用を図り、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化することとしました。
※3 アブラヤシの実から採れる植物油で、食品から日用品まで世界中の幅広い分野で利用されている

■今後の展望
当社は、SDGs達成に貢献することを「パーパス」とし、環境問題や社会課題の解決と継続的な事業成長を両立し、事業を通じて持続可能な「共生社会」の実現を目指しています。しかし、多くの国や地域では、依然として十分な教育を受けることができないなど、自然環境保全についての知識格差は大きな課題となっています。当社は、このような課題の解決に向け、商品やサービスとともに、地域社会への啓発活動も展開しています。今後もこうした活動を通じて新たな価値を創造し、「共生社会」の実現に貢献してまいります。
■その他、ユニ・チャーム インドネシア国内での取り組みをご紹介
・「Ethical Living for SDGs」の提唱
ユニ・チャーム インドネシアは、2021年に「インドネシアにおける環境問題」と「環境に配慮された商品への関心」を捉え、「Ethical Living for SDGs」というコンセプト」を発表しました。手軽に環境に配慮できる“ちょっといいこと”を日常の暮らしに取り入れるといったライフスタイルコンセプトで、インドネシアの生活者すべてに浸透することを目指しています。

・ 環境配慮型商品の発売
ユニ・チャーム インドネシアは、2021年より「世界環境デー」に合わせて、環境に配慮した商品の発売を継続しています。今年6月には、従来廃棄されていたサトウキビの搾りかすや石灰岩、ボタニカルオイル、天然樹脂などからなる「バイオマテリアル※4」を配合した『DaunSirih Bio Materials』を発売します。なお、バイオマテリアル※4のロゴは、原料に用いたサトウキビや石灰岩、ボタニカルオイルをモチーフに採用し、加えて「ちょっといいことしよう!」という意味であるインドネシア語のスローガン“Mari Lakukan Kebaikan Kecil”が添えられています。
※4 バイオマテリアルは、バイオマスもしくは、バイオミネラル原料を使用した素材のこと。


・ 地域社会への啓発活動
2022年より毎年、行政機関と協働し、子どもたちが環境問題を考えるきっかけ作りとして、小学生と高校生を対象に「ゴミの分別」をテーマとした授業を実施しています。

■関連情報
Kyo-sei Life Vision 2030サイト
https://www.unicharm.co.jp/ja/csr-eco/kyoseilifevision.html
ユニ・チャーム サステナビリティサイト
http://www.unicharm.co.jp/csr-eco/index.html
■パームヤシの空果房を活用した段ボール原紙の開発を通じて貢献する「SDGs 17の目標」
本取り組みは、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs: Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、下記に貢献すると当社では考えています。
3. すべての人に健康と福祉を 12. つくる責任 つかう責任 15.陸の豊かさも守ろう
これからも、商品やサービスの提供といった事業活動を通じて、環境問題や社会課題を解決し、SDGsの達成に貢献することを目指します。
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